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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2024-04-18-Thu 15:26:19 │EDIT
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2008-07-02-Wed 23:09:27 │EDIT
ブルー1号機といえば、EXAMが発動すると緑のゴーグルが真っ赤になるのが特徴。
いかにも暴走中といった趣があり、効果的な演出になっています。

この、暴走状態の”赤目”。
実は、原作ゲームでは赤くなっていなかったのです。
今回は”赤目”の設定の変遷を追ってみます。

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まずは原作ゲーム1巻の、ブルー1号機初登場シーンを見てみましょう。



ほら、暴走しているのにゴーグルは緑のまま。


原作ゲーム3巻説明書のイフリート改との対決イラストでも、EXAM発動中にもかかわらずゴーグルは緑。


設定資料集に載ったCGでも同じく緑。



そしてゲーム説明書、設定資料集のどこにも「ブルーはEXAMが発動するとゴーグルが緑から赤になる」といった記述は存在しません。

つまり、原作ゲーム発売当時は”赤目”の設定は存在していなかったということになる。

しかしながら、注目すべき点が一つあります。
それは、原作ゲーム1巻の説明書にあるゲーム画像。


ここでは確かに、EXAM発動中に”赤目”になっています。

これは一体どういうことだろうか?


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ここで、写真の⑦の部分に注目してみましょう。


原作ゲームでは「HAND.G」と表記されていたハンドグレネード残数の表記が、
”赤目”ブルーの写真では「H.BOMB」となっている。

そして「H.BOMB」という表記は、原作ゲームの開発段階で使用されていた表記なのである(※解説1)。
一番最初の原作ゲーム画像を再び参照して頂きたい。製品版では、確かに「HAND.G」という表記である。

つまり、原作ゲーム開発中、EXAM発動時のブルーのゴーグルは赤色だったということになる。

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開発中は赤だったのに、なぜ製品版ではEXAMが発動しても緑のままだったのだろうか?
以上の事柄から、次のような仮説を立ててみた。


当初はEXAMが発動するとゴーグルは赤色になるという設定で、ゲームでも”赤目”で登場する予定だった。
そして”赤目”として開発が進められたが、マスターアップするまでに「EXAMが発動してもゴーグルの色は特に変化しない」という設定に変更になった。



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次回は、1996~97年当時、漫画・小説で展開されたブルーについて踏まえつつ考察してみたいと思う。



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※解説1
1996年当時、ゲームショウ等で配布されていたブルー1巻の体験版で使用されていた表記のため、そう判断させていただく。
体験版については、左のカテゴリー内「ブルー・その他グッズ」の項目内にて詳しく解説しています。

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2008-06-30-Mon 00:30:53 │EDIT
前回まででブルーディスティニーシリーズのビームサーベル収納位置の話をしました。
今回はその余談で、個人的な考察(という名の妄想)です。



現在の公式設定である、こちらを便宜上”収納A”とします。


こちらは”収納B”。

個人的に推すのは”収納B”です。
こちらなら、ブルーという機体について、いくつか合理的な説明がつけられるからです。
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まずは、脚の追加バーニアとその上部の菱形状のパーツについて。
ブルーのベース機となった陸戦型ガンダム(以下、陸ガン)にはなかった部位であり、これにより推力の強化がされています。
じゃあ、そのバーニアの推進剤はどこに入っているのか?
当然、菱形状のパーツに収められていると思われますが、これが”収納A”だと
ちょっと問題があります。

”収納A”の写真を見れば一目瞭然ですが、ビームサーベルを取り出すためにバーニアと菱形ブロックの接続が折れてしまうのです。
そうなると、バーニアはどこから推進剤を取り入れることになるのか?
バーニアと菱形ブロックの内部がパイプで繋がっていれば問題はなさそうですが、ちょっと非効率的です。

しかしビームサーベルの収納が”収納B”として、脚のバーニア部と菱形ブロック部が一体化しているとすれば、違和感はありません。
また、ビームサーベルが無いことで空いたスペースも推進剤のタンクになっていると考えられます。
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次に、”収納B”のパーツについて。
こちらも陸ガンには無かったもの。”収納B”ではここがビームサーベル・ラックとして機能しています。
しかし”収納A”だと、このパーツが謎の物に。何の意図があって取り付けられたのか分からないパーツになってしまいます。
また、”収納A”の位置にビームサーベルがあると、立った姿勢で戦っていても抜刀するために、少し腰を下ろした格好にならなければなりません。
果たして緊急時に、そんなヒマがあるのだろうか?これは陸ガンの欠点でもあると言えますが。
その点”収納B”ならば立った状態でもわずかな動作で抜刀ができ、
陸ガンの欠点をブルーが克服しているといえます。
その点は、ブルーが陸ガンの上位機種であるあたりの説得力になるのではないでしょうか。

以上の点により、僕は”収納B”の方がビームサーベル・ラックとして適切である、と考えます。
-----
散々書きましたが、公式に”収納A”となっている以上、ただの妄言に過ぎないんですがね。

まあ、公式設定だろうが重箱の隅を突付いて語り合うのもガンダムの楽しみ方の一つです。
今日も今日とて、ガンオタの妄想は続く…。

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2008-06-08-Sun 15:52:12 │EDIT
PCが壊れたので友人宅より更新。
またしばらく更新も滞るのに、前回の続きを残したままなのも悪いので
文章だけですが続きを書きます。
参考画像は後日挿入しますので、とりあえず画像挿入予定のところは”*”印を入れておきます。

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設定資料集にてサーベル・ラックの位置が確定しましたが、イマイチ納得できないものでした。
その後、どういう扱いになっていったか?今回はそれを追ってみます。


1999年発売のGジェネレーションシリーズでは、腰のブロックから取り出すシーンがムービーで描かれました。
*…Gジェネレーションより、ブルー1号機とイフリート改の決戦ムービー。
一瞬で見えにくいですが、腰のブロックが開きホルダーごと少し回転。
収められたビームサーベルを取り出しています。
ホルダーごと回転している描写があるあたり、マンガ版のものを参考にしているものと思われます。

*…GジェネレーションFより、ブルー2号機と3号機の決戦ムービー。
こちらも、やはり同じく腰のブロックから取り出しています。

次は、2005年に発売のガンダムフィックスフィギュレーション(以下、GFF)。
*
こちらでは陸戦型ガンダム(以下、陸ガン)と同じく脚より取り出す構造になっており、
腰のブロックパーツはガンダムのそれと同じくらいのサイズに小さくなっています。

GFFのサーベルラックの位置について、原型師は当時のホビージャパンのインタビューで「設定でもよくわからない位置だったので、陸ガンと同じ位置に…」といった趣旨のことを答えていました。

*
GFFは脚のバーニアブロックの形自体がオリジナルのものと異なっていることもありサーベル収納位置はGFF独自のアレンジかと思ってましたが、これ以後も、やはり脚の位置を仕様としていきました。

次はカードビルダー。
*
ブルー1号機のカード裏面、ビームサーベル収納位置はやはり陸ガンと同じ位置になっています。

そして最後に、2007年発売のブルー2号機。
*
これにて、ブルーディスティニーシリーズのサーベル収納位置は陸ガンと同じ位置だとされました。

-----
なにをもって公式設定とするかの判断は難しいですが、現在のところ最新の設定はHGUCであり、そこで脚と確定したわけです。

(個人的には、マンガ版の位置のほうが合理的ではないかと思うのですが…)



たかがビームサーベルの収納位置ひとつとっても、さまざまな経過がありました。
ブルーディスティニーという機体はもともとの設定があやふやな部分が多いため、時がたつにつれ細かい設定が補完されていく面があります。
そいうった経過も込みでブルーディスティニーシリーズを見ていくのも、楽しみ方としてアリではないでしょうか。

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2008-05-28-Wed 12:46:53 │EDIT
今回はブルーのビームサーベル収納位置の話です。
そんな細かいところで話題なんてあるのかいな…と思われますが、実はあるんです。

とりあえずブルーの最新の設定をHGUCのインストとしますと、ブルーのビームサーベル収納位置は脚のバーニア上部になります。

ベース機となった陸戦型ガンダム(以下、陸ガン)と同じ場所です。バーニアブロックと陸ガン同パーツ部が折れ、中から引き抜く仕様です。

そしてこれら設定は、97年に発売されたブルーの設定資料集で、既に書かれていたことでした。
つまり、最初からブルーのビームサーベル収納位置は設定されていた、ということになりますが…
実は、そうでもないんです。


そもそもブルーのビームサーベル収納場所の設定は、当初、あやふやでした。

例えば、ガンダムやジムの場合、よく見られる公式イラストでは見た目ですぐわかる位置にビームサーベルがあります。


陸ガンは設定画ではビームサーベルは見えませんが、アニメの劇中でビームサーベルを取り出す描写がありますし、ビームサーベル収納位置の設定画自体が存在しています。


しかしブルーの場合、公式イラストではビームサーベルが見える位置に描かれておらず劇中シーンといってもゲームではパイロット視点のゲームですのでビームサーベルを引き抜く場面は見られません。
陸ガンと同じ位置だと考えようにも、そこにはバーニアが塞ぐようにして付いている。
原作ゲームの説明書でも、どこにビームサーベルがあるかは書かれていませんでした。
つまり、原作ゲーム1巻発売の段階ではサーベルの収納位置は明らかになっていませんでした。

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「もしかして収納場所の設定自体が最初から無かったのではないか?」と思わせる要因があります。
それは、講談社発行の攻略本に載っていた千葉智宏氏による短編小説(※解説1)と、皆川ゆか氏により書かれた小説版です。
両方とも、設定資料集以前に書かれた小説です(※解説2)。
そしてその両方とも、ブルーの戦闘シーンでは「ビームサーベルを構えて~」といった表現で、どこからビームサーベルを取り出す具体的な描写は書かれていませんでした。
ブルーという作品に大きく関わった人物が、そういった描写をしていない。
そしてブルーの小説版を担当した人物も同じく描写無し。小説を書くに辺り具体的な設定等の打ち合わせをしたにも関わらず無かったのは、やはり設定そのものが存在していなかったからではないだろうか。

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サーベルの収納位置がハッキリしない。そうした中、初めて描写されたのはマンガ版でした。


こちらは高山瑞穂氏によるマンガ版最終話、イフリート改との戦闘シーンの一コマ。
そう、ブルーの腰前部にあるパーツがビームサーベル・ラックになっていたのです。

陸戦型ガンダムには無かったパーツ。脚のサーベル収納部が開閉できなくなった代わりに、こちらに移植したのか!と納得させる1コマでした。

これで収納位置がハッキリした…と思ったら、こんな事実が明らかになりました。


こちらは、マンガ版の後に発行された、ブルーの設定資料集のものです。
『ブルーのビームサーベルは脚部にマウントされている』と書かれています。
これまでハッキリしていなかった収納位置が、この本で白黒つけられた、ということになります。
(つまり、マンガ版の描写は高山瑞穂氏の独自の解釈だったということになるのだろうか?)

しかし…

『ブルーのビームサーベルは脚部にマウントされている』とありますが、添えられたイラストは陸ガンのであり、陸ガンと同じ位置にあるパーツの形状そのものが違います。
同じ位置だとしても公式イラストでは脚の陸ガンと同パーツ部位に分割線がなく、説得力に欠けます。

左、HGUC。ちょっとわかりにくいですが、陸ガンと同じ位置で割れるため分割線あり。
中、設定画。分割線なし。
右、陸ガン設定画。分割線あり。

文章で説明されていたとはいえ、設定画に分割線が無いのではいまいちピンとこないのでは?
つまり、97年8月の設定資料集発売の段階では「ブルーのビームサーベル収納位置は、文章での設定はあるが設定画は存在しない」という状況でした。

設定としては、脚にある。しかしイラストとしては腰前部のパーツ内。
ガンダム設定の考察における、実にありふれた表現で言えば「ブルーのビームサーベル収納位置には、二種類の説が存在していた」とも言えるのではないでしょうか。
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次回は、その後から現在に至るまでの設定の変遷を追ってみたいと思います。

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※解説1
原作ゲームのシナリオを担当した千葉智宏氏による書き下ろし短編で、一連のストーリーをアルフ、マリオンなどの視点から描いたものでした。


※解説2
小説版の発行は設定資料集より後だが、小説自体の執筆開始は97年1月から。「書かれた」という意味では、設定資料集より先になります。ちなみにその頃は原作ゲーム3巻もまだ開発中。当時、開発者スタッフより原作3巻のシナリオ原稿を読ませてもらい、参考にしたという。
この情報ソースは、2000年当時公開されていた皆川ゆか氏のホームページにあったインタビューから。現在は削除されて閲覧できませんが、個人的にログを保存していたので確認したところ、そのように書かれていました。現在閲覧できないページを情報ソースとして扱うのは、イマイチ信憑性に欠けてしまうのが申し訳ないところです。

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2008-03-27-Thu 01:53:21 │EDIT
設定の変遷。今回は、ブルーの二の腕の話です。まあ、たいした話じゃないんですがね。
実は、二の腕は初期デザインのころから現在までに、微妙に変化しています。そしてそれは、陸戦型ガンダム(以下、陸ガン)の二の腕のデザイン変遷の歴史でもあります。


こちらはブルーの設定画。二の腕のデザインは陸ガンに準じたものになってます。


そしてこちらは陸ガン。肩から二の腕にかけて、丸状のパーツがあり、このせいで腕の可動に制限があるデザインになってます。
このあたり、当時発売されたHGシリーズ(HGUCではなく、90年代の旧HG)のプラモではどうやったかというと…


肘のポリキャップの付け根の回転で解決していました。こんな感じに。
スミマセン、写真は陸ガンとセットになっていたザクの腕ですが仕組みは同じです。(旧HG陸ガン&ザク胴体は紛失しました…)旧HG陸ガンでは肩と付け根、上腕は同一パーツでした。
※ちなみにザクの場合、肩と二の腕にも回転軸があるのでこのような回転もしました。↓



さて、可動に制限のあるデザインでありますが、コレを後のプラモでどうやって解決したかというと…

2000年5月発売のマスターグレードの陸ガンにて、このようなパーツ分割がされて元のデザインを残しつつ可動範囲を獲得しました。
(写真は当時のホビージャパンより)

そしてこれより、陸ガン系MSの立体物の二の腕デザインはこれに準するかたちになりました。陸戦型ジム、Ez8、そしてブルーです。

ブルーの立体物から、その変遷を辿ってみます。


2000年6月発売のガシャポンでは、二の腕の丸状パーツは省略されていました。


2003年10月下旬 発売のガンダムコレクション。これより、MG陸ガンのデザインが反映されていったようです。


2005年12月発売のGUNDAM FIX FIGURATION。


そして、2007年6月発売のHGUC。

たかが二の腕ですが、こんな変遷があったんですよ。

~余談~
旧HG、MGの陸ガンを改造してブルーを作ろうと思った人なら経験あると思いますが、陸ガンから無改造でそのまま使えるパーツといったら二の腕と足(脚にあらず)くらいなもんなんです。


陸ガン発売当時のホビージャパン(2000年8月号)でも、モデラーの悲痛の叫びが伺えました…

※4/7 追記※
上腕のデザインについては、あくまで立体物としての陸ガン系MSに反映されたものです。イラストとして描かれるものは、この限りではないかもしれません。
とりあえず手近なブルーのイラストを確認してみたところ、HGUCでは反映されていましたが、カード系ではそうではありませんでした。
(プラモのパッケージの場合は商品を忠実に描く必要があるためですが、そうでない場合おなじみの設定画をもとに描かれているからでしょうか?)
冒頭で”設定の変遷”と書きましたが、”立体物としてのデザインの変遷”とした方が正しいかもしれません。

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※今回の記事のため撮影されたプラモは、管理人の工作力不足&製作中に放置されていた物を使用したため、合わせ目が消えてなかったりバリがキレイにとれてなかったりと非常にお見苦しい写真になってます。なにとぞご容赦ください。

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自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
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