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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2024-04-24-Wed 00:23:29 │EDIT
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2008-11-11-Tue 01:20:22 │EDIT
今回は第3話「英雄」です。
と、その前に。
こうやって漫画版のあらすじを紹介している意図について…
それはやっぱり、単純に漫画版を紹介したいからなんですね。
原作はゲームということで、ストーリーを展開するにも基本的に主人公視点のみ。
語りきれない部分が多かった分、漫画版では他の登場人物の視点を加えたり、舞台裏を描いて世界観を大きく広げています。
そんな漫画版の要素をあますところなく伝えたいと思い、そこに重点を置いてあらすじを紹介しているつもりです。
…ですが、短くまとめきれず長くなってしまったり、妙に小説調になってしまいます。
その辺はご愛嬌ということで。

原作よりアレンジされた箇所ピックアップすることで原作ゲームとの違いを楽しんで頂きたいこと、また、後にオフィシャル(もしくは、ブルーの設定として現在広く認知されているもの)へ
フィードバックされた箇所もあるのでその原点を紹介したいという思いもあります。

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第3話「英雄」

アブラハム大尉はタバコを吸い、出撃の時刻を待つ。
「俺達にとって、この作戦が地球上での最後の仕事になるだろう。恐らくは、二度と…」
アラームが鳴る。
アブラハム、グロス、レイバンはカスタムされたドムで出撃した。

戦闘を終え基地ではジムが整備を受けていたが、再び現れた敵機の報を受け再度迎撃に出ることになった。
ドムを前に、基地のジム部隊は撃破されていく。
ユウたちの部隊も迎撃に出るも、強敵を前に苦戦。
ユウは隊長機を追い、フィリップらが2機を足止めをする。

基地の上空では連邦の輸送部隊、ミデアと数機の護衛の戦闘機が到着しつつあった。
ブルー1号機とデータ収集班を迎えに来たのだ。
基地が交戦中のため、輸送部隊は上空待機を余儀なくされる。
しかし、護衛のうち一機が基地へと向かってしまう。

ユウはビームサーベルを抜き、アブラハム機と対峙。エース同士の戦いに緊張が張り詰める。
「この勝利を宇宙への土産にさせてもらう!」
アブラハムが仕掛けた!

不完全な補給のためピンチに陥るフィリップ、サマナ。
とどめを仕掛けるドム。しかし、レイバン機はあらぬ方向からの攻撃を受け、爆発する。
駆けつけた戦闘機が仕掛けたのだ。
隙を見せたグロス機に、フィリップが斬りつける。グロス機は倒れた。
ユウの安否をモーリンに問うフィリップ。その通信を聞き、戦闘機のパイロットはユウのもとへ飛ぶ。
サマナは、戦闘機の垂直尾翼に赤と白のラインを見た。
「あれは、”オデッサの荒鷲”!」

戦闘機が駆けつけた時、勝負は決していた。勝者はユウであった。
裂けたドムのコクピット・ハッチから、アブラハムは地球の風を感じた。
そして、ドムは爆発した。
上空で旋回する戦闘機。そのパイロットは女性だった。
「久しぶり、ユウ・・・」

ニムバスは、アブラハム隊全滅の報を受けていた。
「惜しい男を失ったな。だがおかげで斥候が無事帰還できたよ」
彼らもまた、囮だったのだ。
ドックには”イフリート”と呼ばれたMSが出撃を待っている。
「さあ、お前の片割れを取り戻しに行こうじゃないか…マリオン!」

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外伝1のステージ5「エースパイロット」が下地になっています。
原作ではハイゴッグ隊を倒した後、敵のエースとして登場する3機のドム隊と連戦になります。
漫画版ではオリジナルキャラクターでジオン兵3名と、連邦の戦闘機パイロット「エイミー・バウアー・マイスター」が登場。
原作ゲームではEXAM関連と特に関わりのなかったドム隊でしたが、漫画版ではニムバスの部下である3人が乗っている設定です。
2話でアルフらがユウと同じ基地に入ったこと、そこで迎えの輸送部隊を待っていたことは漫画版設定。
同じく、輸送部隊の登場とエイミーが戦闘機で援護に入ることも漫画版展開です。
(原作ゲームをやった人には今更な解説ですが、一応。)


3機のドム。ゲーム画面のドムを下地にリックドムⅡの意匠を取り込んだ印象。なかなかゴツくて格好良いです。
装備や肩アーマーの違いなど、各機に個性があります。


「AE・MSOS」とあります。
一年戦争時のアナハイム・エレクトロニクスが作ったOSということだろうか?


ゲームをイメージしたロックオンカーソル


ミデアの護衛機で、画像はエイミー機。
連邦の戦闘機はあまり詳しくないんですが、これはTINコッドで当ってる?


オリジナルキャラクターのエイミー・バウアー・マイスター大尉。
作者いわく、ユウの過去を語るために登場させたとのこと。


画像は第1話。第1話ではニムバスが彫刻を彫るシーンがあり、


3話最後のシーンで出来上がります。
彫っていたのは、マリオンの像だった…。

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個人的に気に入っているのが、アブラハムというキャラクター。
彼はジオンでありながら地球に何やらこだわりがあるようで、短いセリフから想像が膨らみます。

次回は「蒼を受け継ぐ者」編。
第4話「魔神(ましん)」をお送りします。
君は蒼き死神と、戦場を駆ける!

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2008-11-03-Mon 23:57:41 │EDIT
高山瑞穂氏による漫画版ブルーを、原作ゲームと比較しつつ紹介。
今回は、第2話です。

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FILE2「迎撃」
惨劇の一夜が明けた。
「信じられん!B・D(ブルーディスティニー)がここまでタメージを受けるとは…」
ブルーディスティニーと呼ばれた蒼いジムは、傷だらけになって帰還していた。
技術士官、アルフ・カムラ大尉は予想外の損傷に困惑するも、ブルーにここまでダメージを与えたパイロットに強い興味を示す。

『ユウ…あなたはユウ・カジマ少尉ですね…? 私はあなたを”裁く者”』
ユウは草原に立っていた。木の枝に止まる、一人の天使が目の前にいた。
『あなたの心を解き放ってあげる…あなたを救ってあげる…』
天使が手を差し出す。
『何を言っている!?助けを求めにきたのは君の方だ!』
そう叫んだ瞬間、それが夢だったと気づく。
ユウはミデアに乗り、移動している最中に眠ってしまっていたのだ。
目的の基地に着いたユウたちは、昨夜の謎の蒼いジムとの交戦を上官に報告。調査を依頼するも、なかなか信じてもらえない。

1台のモビルスーツ運搬トラックが基地に入る。ブルーのデータ収集班だった。
そこでアルフは、酷くダメージを受けたジム隊を気にかける。
基地の衛兵は、まるで人体実験のごとく扱われるMS実験部隊、”モルモット隊”だと揶揄する。

基地を離れた崖の上では、3人のジオン兵とニムバスが基地を偵察していた。
蒼いジム隊を追ってきたのだ。
「ヤブを突いて見ましょうか、シュターゼン少佐!」
「その役は、海の連中にでも演ってもらおうじゃないか」
ニムバスは別部隊に情報を流し、基地を襲撃させようと目論んでいた。

基地ではユウたちの部隊に、対ドム戦を想定したとされる新型のジムが補給されていた。
その受領の場で、基地のMSパイロットたちがユウたちを中傷する。
「オレ達はな、スクラップ同然の機体をだましだまし使ってんだ。あんたらを妬む権利はあるんだぜ」
それに対し、ユウは厳しく一喝する。
「9名中5名死亡、1名重症!損耗率55%以上!これがオレ達が昨日残した数字だ!!」
「それでもまだ妬ましいのなら、今すぐ代わってやる!」
普段とは違う、気のたったユウにフィリップは戸惑う。

上官への報告のため、モーリンは昨夜の戦闘記録のデータ整理をしていたが、PCをハッキングされ、蒼いジムに関するファイルが消されてしまう。
おそらく内部のものと思われる犯行に、ユウは自分たちが蒼いジムのモルモットにされたことを確信する。

その時、基地に警報が鳴り響く。
海中より敵MSの機影が多数、確認された。

基地を防衛するジム隊は水際で迎え撃つも、敵MS・ハイゴッグの前に押されてしまう。
劣勢を知り、ユウは新型ジムで出撃しようとする。
フィリップは、トラブル出しもまだ終わってない機体での出撃は危険過ぎるとユウを止める。
しかし、司令部より緊急出撃命令が下ってしまった。
「今日のお前、何か変だぞ。何かこう、死に急いでいるつうか…」

ユウたちは連携して、敵部隊を撃破。基地を守りきった。
しかし、それをジオン兵らは監視していた。
「結局、蒼いヤツはいぶりだせなかったが…あの新型とは一戦交えてみたいとは思わないか?」
「ええ!」
「全く!いい獲物だぜ!!」
ジオン兵は出撃準備を整える。
木陰には、3機のドムが控えていた…

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以下、原作ゲームとの比較を箇条書きで…
◆原作ではブルー1号機暴走後の動向など特に描写の無かったアルフたちデータ収集班が、ユウたちと同じ基地に補給に寄っています。また、それを追うニムバスらが登場。

◆第2話は、原作ゲームのステージ5「エースパイロット」が下地となており、ステージ3「荒野の死闘」とステージ4「ジオンの猛攻」が省略されています。(といってもステージ4と5は舞台が同じですが)
ステージ5ではハイゴッグが最初に登場、それを全て撃破すると敵のエースパイロットとしてドムが3機登場します。
原作でのジオンの目的はエネルギープラントの破壊でしたが、漫画ではその任務はハイゴッグ隊のみ。しかも、ブルー1号機をいぶり出す囮にするため、ニムバスが流した情報で動いていました。
ドム隊の目的は、上記の通り。

◆原作ではハイゴッグのみの部隊でしたが、漫画版では隊長機として角つきのゴッグがいます。

◆ハイゴッグにはオリジナルのマーキングあり。


◆ドム隊のメンバー3人は漫画版オリジナルキャラクター。

右よりグロス、アブラハム、レイバン。
※画像は第3話後のオマケページより。

◆原作では特に名前のなかった連邦軍基地ですが、漫画では「第6方面軍エネルギープラント基地」となっています。

◆ユウたちが受領したジム

見た目はジム寒冷地仕様ですが、漫画では対ドム戦を想定してチューンナップされた新型ジムとして登場。

◆基地守備隊のジム。

こちらは通常のジム。
足の付け根の装甲には部隊マーキングあり。

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次回は第3話「英雄」をお送りします。
君は蒼き死神と戦場を駆ける!



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2008-10-28-Tue 20:26:31 │EDIT
漫画版のストーリーを原作ゲームと比較しつつ解説。
漫画版オリジナルの要素、アレンジされた要素などに注目します。

漫画版ブルーは、講談社より発行されていたゲーム雑誌「覇王マガジン」にて96年10月号から97年3月号まで連載されており、原作ゲームの1~2巻にオリジナル要素を交えつつストーリーが進んでいきます。
全6話のうち、今回はまず「戦慄のブルー編」より第1話を取り上げてみましょう。

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FILE1 奇襲

U.C.0079、11月。オデッサ作戦の勝利により、地球連邦軍とジオン公国軍の戦いは大きな転換点を迎えていた。
連邦軍は主力モビルスーツ”ジム”を量産し、一気に全面攻撃に打ってでた。
しかし連邦軍はMSの組織的運用のノウハウを習得していなかったため、MS実験部隊を実戦に直接投入しデータ収集を行うという手段をとった。
その日、ユウ・カジマ少尉、フィリップ・ヒューズ少尉、サマナ・フュリス准尉らが所属するMS実験部隊は複数の小隊でジオン軍の基地を襲撃。作戦は順調に進んでいた。
炎上する基地。その様子を見ながらも、戦闘には参加せず離れた場所で待機する1機のモビルスーツがあった。
蒼く染めたジムと、随伴するデータ収集車。ただ待機するだけの任務を、不審に思うパイロット。
車輌では「学者先生」とあだ名されるアルフ・カムラ大尉が不敵な笑みを浮かべていた。

基地では連邦軍が勝利を収めつつあった。そんな中、サマナはビルから、ロケット砲の攻撃を受ける。反射的にビルをマシンガンで撃つサマナ。攻撃を仕掛けたのはジオンの歩兵、まだ14,5歳程の少年兵だった。
人間に対し、あまりにも巨大なモビルスーツ。そのマシンガンによる攻撃は少年兵をすっかり怯えさせてしまった。
「よせ、サマナ。俺たちの任務はジオン兵の殺戮ではないだろう?」
サマナを制止するユウ。しかし、フィリップは
「優等生ぶるなよ。ジオン兵なんて1匹残らず殺しちまえばいいんだ!」
と言い放つ。
その時、先ほど仕留め損ねたザクがユウに襲い掛かった。
サマナはユウを庇うが、敵の攻撃を避けようとして、ビルに倒れこんでしまう。
ジオンの少年兵は瓦礫の下敷きになった。

その瞬間、遠く離れた蒼いジムのパイロットの脳裏に、強烈な映像と叫びが飛び込んだ。
「殺ッチマエ!」「死ニタクナイ!」「殺シテヤル!」
呼応するかのように、突然蒼いジムは立ち上がる。
『EXAMシステム起動プログラム読ミ込ミ終了。臨界点マデ30秒…』
制御の利かないMSに怯えるパイロット。システムの起動に困惑するデータ収集班。
しかしアルフは機体の強制停止をせず「せっかく暴走してくれてるんじゃないか」と、実験を続行する。
蒼いジムは、戦闘の続く基地へと急速に向かって行った。

基地での戦闘も終息しかかっていた時、緊急入電が入る。
「所属不明のモビルスーツが出現、現在交戦中…」
実験部隊のジムを次々と蹴散らしユウたちの前に現れたのは、友軍機であるはずのジムタイプの蒼いMSであった。
瞬く間にサマナ、フィリップ機を葬る蒼いジム。
ユウはコックピットに向けてマシンガンを掃射するが、蒼いジムはコックピットではなく頭を守るという、奇妙な行動をとった。
蒼いジムに押されるユウ。しかし、かろうじて動いたフィリップ機の協力により、
ユウはザクのヒートホークで、コックピットに一撃を加える。
その時、ユウの脳裏にも強烈な映像が飛び込む。
スペースコロニーの残骸、そして宇宙に浮かぶ天使の羽をもつ少女…。
そのままユウは気を失い、蒼いジムは煙幕を張って撤退した。

高速陸戦艇・ギャロップを移動拠点とするジオン軍のニムバス・シュターゼン少佐は、情報局からの伝令を受けていた。
「蒼いMSか、懲りない男だ…」
受け取った数枚の写真には蒼いジムと技術師らしき人物が写っている。
「ただちに追撃する!あの裏切り者には、その罪を己が命で購ってもらう!」
ギャロップのMSドッグには、1台のモビルスーツが不気味に立っている。
「作戦名、”蒼き戦慄(ブルーディスティニー)” 諸君らの奮起に期待する!ジーク・ジオン!」
机に置かれた技術師と少女の写る写真にはナイフが突き立てられていた…。

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原作ゲーム1巻「戦慄のブルー」のステージ1”月下の出撃”、ステージ2”戦慄のブルー”を下地としてマンガ化されています。
原作はユウたちの部隊の視点でストーリーが進んでいたので、襲い掛かるブルー1号機が突然の脅威として描かれましたが、漫画版ではブルー1号機の実験のために部隊を監視するデータ収集班の視点が加えられ、ストーリーに幅を持たせています。
こういった展開ため、原作では2巻「蒼を受け継ぐ者」から登場のアルフが初期から登場しています。
また、ユウたちの部隊がブルー1号機の暴走実験の、2重のモルモットにされたというエピソードは原作ゲームではほとんど触れられておらず、アルフの「あれは、すまなかったな…」という意味深なセリフのみとなっています(※余談1)。
設定資料集でもそのようなことは書いてありません。
しかし、千葉智弘氏の小説(※余談2)では「もしかしたら、オレたちは奴のデータ収集に使われたのかもしれん」というセリフがあります。
原作ゲームでは暗にほのめかす演出のみとしていた部分を漫画版では描写している、ということになります(※余談3)。

また、原作では2巻「蒼を受け継ぐ者」からの登場だったニムバスも第1話から登場しています。
「作戦名、”蒼き戦慄(ブルーディスティニー)”」のセリフ。
意味は違う気がしますが…格好いいので良しとしましょう。

---
ユウたちが使用したジムについて(余談4)。

見た目は通常のRGM-79ですが、肩に陸戦型ガンダム系にみられるパーツがあります。



またフンドシ部分も同じく陸戦型ガンダムに近い構造になっています。
(このフンドシ構造は陸ガンのみならずガンダムやジム・コマンド、ジムⅡなんかでもみられる、連邦軍MSでお馴染みの構造ですね。通常ジムの場合は一枚の装甲の真ん中が分割したものになっています)



また、顔、バックパックのデザインも若干違います。
実験部隊用MSだから若干の仕様が違うのか、それとも単に高山氏によるアレンジなのでしょうか?(特に深い意味は無く後者でしょう)


胸にはオリジナルの、龍のマーキングがあります。


冒頭のミデアからの降下シーンでは、08小隊でも使用した使い捨てパラシュートを装備。
原作ゲームではパラシュートなしで降下していました。
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ブルー1号機からデータ収集車に繋がるケーブル。
こちらも原作ゲームにはなかったシーンです。
トレーディングカードのイラストなど、後々、ブルー1号機を描いたイラストなどのモチーフにされていますね。
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頭部を守るシーン。
EXAM発動中はシステムの入った頭部を優先して守るという設定は、原作ゲームにはありません。
しかし皆川ゆか氏による小説版でも同様のシーンがみられるため、もしかしたら裏設定として存在していたのかもしれませんね。
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天使の羽をもつマリオン。こちら漫画版オリジナル要素でしたが、
現在はGジェネレーションシリーズを経て、定着しています。

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今回はここまで。
おかしい…。もっと短くまとめるつもりだったのに長くなってしまった。特にあらすじが…。

次回は第2話「迎撃」をお送りします。
君は蒼き死神と戦場を駆ける!

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※余談1
アルフ役の声優は「Zガンダム」のヤザン・ゲーブル、「∀ガンダム」のギャバン隊長役でおなじみの大塚芳忠氏。
大塚さん名演技が光るセリフで、実に怪しげな感じがステキです。

※余談2
千葉氏の小説とは、原作ゲームのシナリオ担当、千葉智弘氏によって書かれた小説で、講談社より発行の戦慄のブルー攻略本に収録されていました。

※余談3
皆川ゆか氏による小説版ではどうだったか。こちらも原作同様、名言されていません。ユウたちの行動を確かにモニターしていたが、ブルー1号機の暴走で友軍を攻撃してしまったのは、あくまで事故だったと説明しています。
しかし、ミノフスキー粒子が濃い中、どうやってモニターしていたのか?それについてアルフは言葉を濁していた。

※余談
原作ゲームでは全巻を通してジム・コマンドに搭乗していましたが、オデッサ作戦直後のあたりでジム・コマンドを使っているのは早すぎるのではないか?
漫画版のように、序盤は通常のRGM-79ジムに搭乗しているほうがしっくりきます。

この辺の検証は長くなるし今回のテーマとは全く違う話題なので、また別の機会に書いてみたいと思います。

拍手[1回]

2008-10-22-Wed 01:06:03 │EDIT
ブルーディスティニーの歴史を語る上で欠かすことが出来ないのが、高山瑞穂氏による漫画版。
当ブログでも今まで何度もマンガ版からの引用がありましたが、
今回は、いよいよ漫画版ブルーディスティニーについて詳しく特集してみたいと思います。

第1回は、マンガ版単行本の仕様について。

漫画版ブルーの単行本は2種類あります。
マンガ自体は同一の内容ですが、若干、それぞれの仕様が異なっているので、その違いに注目していきます。


最初に発売されたのが左、新装版が右。
右はいわゆる青年コミックのサイズ。旧版はサイズが大きめです。

-----

まずは1997年発売のKCデラックスとして発売されたバージョンから。


表紙


裏表紙


カバーを外した状態。



折り返しイラスト


カラーイラストで、EXAM発動中のブルー1号機。連載告知用、もしくは連載初期に描かれた物の収録と思われます。
※新装版では未収録


原作ゲーム説明書などでも使用されたオフィシャルイラストを収録。
※新装版では未収録


インデックスでは、マンガ版未登場の3号機のカラーイラストが書き下ろし。
※新装版では未収録



雑誌掲載分に加え、各話の最後の余白ページには書き下ろしイラストと、高山氏のコメントがあります。
※新装版でも収録


また、最終話の後には”あとがき”として、その後の展開となる「裁かれし者」のダイジェストが2P、書き下ろしで収録。
※新装版では未収録


-----
次に、2005年にコミックボンボンコミックスにて新装版として発売されたバージョン。



表紙&裏表紙が新しく書き下ろされました。
書き下ろしのブルーは頭部右側にアンテナ、シールドの色が陸戦型ガンダムのものと同じだったりとアレンジが加えられています。


カバーを外すとモノクロ印刷のカバーイラスト。

また、折り返しにもそれぞれ書き下ろしイラストあり。

ザクキャノン・・・?原作ゲームでは1ステージしか登場してないので、正直印象は薄い・・・。

もう一つは書き下ろしマリオン。


旧バージョンでは未収録だったイラストが中表紙。絵柄の様子から、連載初期に描かれたイラストかと思われます。


目次。旧版であったカラーイラスト無し。

-----
漫画版ブルーは長く絶版状態が続いていましたが、現在は新装版が広く流通しているため、入手も容易です。

ガンダムのマンガ単行本といえば、最近は角川書店のガンダムエースのコミックスが大変多く出版されています。
でも、このブルーのコミックスは”講談社”なので、書店で探すときは要注意。ガンダムエースのコミックス周辺にはありません。
講談社のコーナーを探してくださいね。

(書店によってはガンダムの書籍を出版社問わず集めたコーナーを作っていて、そこに置いてあるかもしれませんが。)
-----
次回は、漫画版のストーリーに注目してみたいと思います。

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2008-03-31-Mon 00:43:01 │EDIT
ブルー関連のグッズでフィギュア、カード以外に書籍も紹介していくつもりで、ブログ開設以来すっかり忘れていました。
と、いうわけで今回はホビージャパンより発行の「GUNDAM WEAPONS」より、MG陸戦型ガンダムを改造したブルーの作例が載った本を紹介します。
いきなり変化球です。小説版とかマンガ版があるだろう…と自分でも思いますが、前回のブルーの二の腕コラムを書くにあたりこの本を思い出したので、とりあえず。


「ホビージャパンMOOK 機動戦士ガンダム/ガンダムウェポンズ”ニュージェネレーション編”」
2001年11月30日初版発行。
月刊ホビージャパンにて紹介された作例群は定期的にムック本としてまとめられ、発行されています。一年戦争特集、グリプス戦役特集といった年代ごと。MGザク特集、MGガンダム特集といった機体ごとの纏め方もされています。
そしてこの”ニュージェネレーション編”では『宇宙世紀を駆け抜けたさまざな”ガンダム”を完全立体化!』ということでアナザーストーリー、外伝モノがメインとなっています。


こちらがブルーのページ。雑誌掲載時は作例が3ページにわたって紹介されていましたが、レイアウトを整理し1ページに収まっています。MG陸戦型ガンダムからガレージキットを使わずにブルーを作りたい方には、とても参考になると思います。
ブルーのページはこれだけ。作例によっては巻末に解説がありますが、ブルーはありませんでした。

せっかくなので、ガンダムピクシーも紹介。

こちらも作例記事は3ページでしたが1ページにまとめられています。

これらは、MG陸戦型ガンダムの発売に伴い月刊ホビージャパン2000年8月号に掲載された各種作例記事よりブルー、ピクシーの記事をまとめたものです。雑誌の特集では、当時まだMGで発売されていなかったEz8や陸戦型ジムの作例もありましたが、それらは別のムックに収録されているはずです。
(ブルー、ピクシーの記事は08小隊特集のムックに収録されると思ってたんですが、まさかスペリオルガンダムが表紙のニュージェネレーション編に収録されていたとは。どうりで探し回っても無かったわけだ…)

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~オマケ~

こちらはHGUCガンダムをベースに改造したガンダム6号機。
(6号機も好きなんですよね…ジオニックフロントはやったことないけど。ぜひHGUCで欲しいなぁ)

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~毎度おなじみ。コラムの主題とは関係ないけど、なんとなく書きたい余談のコーナー~
このガンダムウェポンズ”ニュージェネレーション編”の発行は2001年。当時まだMGで発売していなかったスペリオルガンダムやクロスボーンガンダムなどの1/100スケール、スクラッチビルド作例もありました。しかもスペリオルは完全変形、合体・分離可能!やっぱりプロのモデラーは凄いと、只々驚かされます。
その他、個人的に注目の作例は…1/100スケール、スクラッチビルドのガンダムMk-V、ガンダムクスィー。1/144スケール、HGのEz8改造でガンダムEz8ハイモビリティカスタムですね。

-----
次回は「ブルー・雑誌の記事」というカテゴリーを追加しまして、月刊ホビージャパン2000年8月号より今回のムックに収録された記事を紹介します。

フィギュア・カードのネタは尽きたが書籍・雑誌記事ネタがあればまだまだ戦える!
(さすがにスキャンしてアップなんてできないので、紹介用の写真になりますが)

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男性
自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
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