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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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漫画版ブルーの余談

2008-12-19-Fri 02:08:00 │EDIT
前回までで、漫画版ブルーのストーリーはおしまい。
今回は、一連の特集についての余談をまとめて掲載です。

◆マリオンの語りかけ
原作ではほとんど設定上のみの存在だったマリオンですが、漫画版では早い段階から登場。ユウの意識に語りかけています。
この”マリオンがパイロットの精神に作用する”というマリオンの行動は皆川ゆか小説版にも見られています。

※※※
漫画版では、EXAMに封じられたマリオンの意識というよりも、どこかにいるマリオン本人の意思がEXAMを介して語りかけた、という感じ。
小説版では、EXAMに封じられたマリオンの意識、その一部の感情のみがユウに流れ込むといった感じ。
漫画版と小説版で若干違いがありますが、ここでは”パイロットの精神に作用する”という要素のみに注目しています。
※※※

原作ゲームでは”機体性能を大幅に引き出すが暴走の可能性がある危険なOS”という、やや漠然とした設定であるEXAMシステムでしたが
漫画版や小説版にて、EXAMシステムは”マリオンがパイロットの精神に作用する”という要素が加えられ、マリオンのキャラクター性と、EXAM自体の設定に幅がつけられています。
(※余談1)

原作ゲームにおいて、設定上は重要だがゲーム作品である都合のため本編には登場しなかったキャラクターを、どうやて漫画・小説といった媒体で絡ませるか?
それを考えれば、マリオンにこのような設定が加わるのは自然なことだろう。
しかし、それが効果的に作用して物語に深みを与えているのは、高山氏・皆川氏の見事な手腕によるものだと言える。

このことはGジェネレーション等、後のゲームでも反映され、ブルーのシナリオの味付けとなっています。
現在、ブルーの設定として認識されている”EXAMを介してのマリオンの精神的な語りかけ”という要素は、それら後のゲームによって広く認知されたものであり、その源流を辿れば、漫画・小説版に行き着く。
もともと原作ゲームに無い要素が公式設定としてフィードバックことが多い”ザ・ブルーディスティニー”ですが、この”EXAMを介してのマリオンの精神的な語りかけ”も、その一つに挙げられると思います。

◆オートパイロット?
第5話「覚醒」にて、ブルー1号機はユウの叫びに反応して起動、ニムバスを撃退。これは、ただの暴走とは違うものとして描かれています。
以前の紹介では、マリオンがブルー1号機を介してユウを助けた、と書きましたが
実際のところ、この時のブルー1号機の行動は、いったいなんだったのだろうか?

ニュータイプにとって距離という概念は無く、どんなに離れていても意識は通じるというのはファースト・ガンダムからあったもの。
それこそエルメスのビットのように、マリオンがブルーを遠隔操作で動かしたのだろうか?
ん?MSの操作はビットより複雑だって?
…ごもっとも。
じゃあ直接操作したのではなく、遠隔でオートパイロットの迎撃システムを作動させただけなのか?
それでも理由としては弱いか…。
この、”ただの暴走とは違う、ブルー1号機の起動”については答えが描ききれないうちに漫画が終わってしまいました。
どんなものだったのかは、結局、読者の想像にまかせるほかありませんね。
(※余談2)

◆その他の形式のコミックス
漫画版ブルーは、実は5種類の単行本が存在します。
以前紹介しました2冊に加え、残りは
1つは、いわゆるコンビニ本として発売されたもの。
1つは、海外で発売された英語版、そしてドイツ語版の計3冊があります。
詳しくはこちらのサイトを参照のこと。
手元にコンビニ本があるので、簡単にそれを紹介します。


こちらは2003年に発売された”コンビニ本”のブルー。
特に書き下ろしは無し。
各話の収録分は同じ。余白ページのイラスト&コメント収録、あとがきは無し。

◆不完全なところ
コミックス収録分は、雑誌掲載時の原稿より、左右が若干切れています。
比較として、↓の画像を用意しました。

左より雑誌掲載分、旧バージョン、新装版、コンビニ本のそれぞれの同一シーン。
雑誌掲載時の、ビッグトレーとそれに乗る左側のジムで比較すると、わかりやすいでしょう。
ものによってバラつきがあります。これは、それぞれの本の規格サイズの違いが原因なんでしょうか?
雑誌掲載時に一番近いのはコンビニ本といえますが、それでも切れている部分は大きい。
残念ながら、雑誌掲載分そのままのバランスで収録されたものはないようです。

うーん…完全なバランスで収録した、という意味でも”完全版”が欲しいところです。

-----
※余談1
オカルトな要素のため、SF的な世界観のガンダム・シリーズでは若干浮いた要素にみられがちですが、それでも、原点である「機動戦士ガンダム」のニュータイプ描写の範疇のため、これはこれで良し、ではないでしょうか?
ただし、”機械(もしくはCPU)に意識が封じ込められる”という要素については、この限りではないかもしれません。
あ、でも「ガンダムセンチネル」のALICEシステムも似たようなものか?
いやいやアレは人工知能だからまた違うか…

※余談2
正直なところ、この展開については、いわゆる”イヤボーン”みたいで個人的にはちょっと安易さを感じるところです。
でも、コマごとに描かれる断片的に描かれたユウの過去がフラッシュバックする見開き1ページは好き。
特に、結婚するエイミーの横顔のコマ。
幸せなはずのにどこか寂しげな表情が気になっていて、おまけページのコメントを読んで「なるほど」と納得。
いい1コマを描くなぁ~と、勝手に悦に浸ってしまいます。

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「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
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