忍者ブログ

機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

2024.04┃ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
HOME[PR]コラム・設定の歴史イフリート改のヒートサーベル、その解釈の変遷

[PR]

2024-04-25-Thu 09:33:40 │EDIT
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

イフリート改のヒートサーベル、その解釈の変遷

2016-02-24-Wed 02:08:21 │EDIT
先日、徳島監督がイフリート改について興味深いツイートをしていました。「ライバル機としてハッタリを効かせる為にグフのヒート剣二刀流を採用」
「いつの間にか専用剣が誕生していましたw」
とのこと。

イフリート改の二刀流は徳島監督の発案であること。
セガサターン版ではグフのヒート剣だったという発言がありました。

---
ここで監督の言う”専用剣”。
これは、現在イフリート改が装備している剣を指すものと思われます。
そして、その剣とは通常のイフリートが使用しているものなのです。

イフリート専用ヒートサーベル。実は1995年のCROSS DIMENSION 0079の頃からデザイン
は既に存在していました。

徳島氏のツイートから察するに、ブルーの時にこの剣は参考にされなかった・・・(※1)
もしくは、何らかの事情でヒートサーベルの画稿が徳島氏の手に渡らず、存在すら知らなかったのではないかと思われます。

それがいつの間にかイフリート改の装備としても定着していたわけです。
「見間違えられていた」と言うと語弊があるかもですが、サターンのカクカクポリゴンサーベルから解釈されたイラストは存在します。


こちらは1997年のブルーディスティニー設定資料集に収録されたイラスト。
スタンガンのような握り部分から刃が伸びているようにも見え、がヒートサーベルではなくビームサーベルとして解釈されていたのかもしれません。


こちらは2001年のガンダムウォー・ベースドブースター編で描かれたイフリート改。
(用意した画像は同イラストを使用した別商品です)
鍔がないため、サターン版がイメージソースであることがわかります。
こちらのイラストでもビームサーベルとして解釈されていたかもしれません。

---
大河原氏によるイフリート改の設定画には、剣を装備したものはありませんでした。
そのためもあってか、現在に至るまでイフリート改の剣にはさまざまな解釈がされてきています。

グフのヒートサーベルを装備していた、というのが当初の徳島監督の思惑。
それが”いつの間にか専用剣を装備していた”。

では”いつの間にか”とは”いつ”なのか?

今回は、『イフリート改のヒートサーベル、その解釈の変遷』を年代順に追ってみたいと思います。
(あくまで”解釈”の変遷です。設定の変遷ではありません)


・・・とその前に、ごめんなさい。
B-CLUBガレージキットの1/144イフリート改、1/100イフリート改の年代がわからないので今回の検証は不完全なものになります。
調べてみたところ、この二つはイフリートのサーベルを持っているようです。
あと、PSPのバトルタクティクス等がまだ確認できていません。
このあたりは追って調べますので、今回は経過報告ということでひとつよろしくお願いします。

今回はとりあえず、イフリートが使用していたヒートサーベルを『イフリート型』、
グフが使用していたものを『グフ型』と呼んでいきます。
-----


1997年。原作ゲーム本編にて使用されたイラスト。
グフ型。


1997年。原作ゲーム3巻に収録されたイラスト。
グフ型。
徳島監督が直接関わったものであるためか、グフのサーベルとしてハッキリ描かれてい
ます。


1997年。高山版。
グフ型。


1997年。設定資料集。
サターンポリゴンからの解釈と思われる剣。


1998年。Gジェネレーション、ゲーム内のグラフィック。グフ型。

同じくGジェネ、プロモーション等で使われたCG。画像はカードゲームのもの。
グフ型。

同じくGジェネですが、ムービー内ではイフリート型を使用しています。
(一瞬ですが、イフリート型の特徴である刃の背にパイプがあるのが確認できます)


2001年。
ガンダムウォー・ベースドブースター編。
サターンポリゴンからの解釈と思われる剣。


同じく2001年ガンダムウォー・ベースドブースター編のイフリート改のイラスト。
小さくて分かり難いですが、鍔と柄頭の形から、グフ型であることがわかります。


2001年。SDガンダム英雄伝より炎騎士イフリート。
グフ型・・・だが、鍔の形が微妙に十字になってる。もしかしてこれはイフリート型を意図したかも・・・?


2002年機動戦士ガンダム戦記(PS2)徳島監督作品。
グフ型


2002年。SDガンダムフルカラ-ステージ31~オッデサの激戦~より。
グフ型。・・・ですが、こちらも鍔の形が十字と特徴的。イフリート型を意識か?


2003年。ガンダムコレクションVol.6
グフ型


2006年。ガンダムクロニクル~ポケットの中の戦争編~
グフ型


2006年。ガンダムエース2006年2月号、GAME'S MsVより。イフリート型。


2006年。ガンダムウォー不敗の流派編
イフリート型。


2007年カードビルダー
イフリート型。

2007年 MS戦線0079(徳島監督作品)
イフリート型。


2008年。ガンダムクロニクル U.C.0079~0083 スペシャルエディション
イフリート型

2010年。カプセルファイターオンライン
イフリート型。

2010年。戦場の絆
イフリート型。

2012年。EXVS
イフリート型。

2012年。バトルオペレーション(徳島監督作品)
グフ型。


ガンダムエース2013年9月号、近藤和久『機動戦士ガンダム 名も無き戦場』
グフ型。

2014年。サイドストーリーズ(徳島監督作品)
グフ型


2015年。ザ・ブルー・ディスティニー
イフリート型。

2015年。RE/100イフリート改(テストショット)
イフリート型。

このようになります。
最初はグフ型ヒートサーベルの解釈が多かったですが、2006年からイフリート型の解釈が多くなってきています。
2003年から2006年の間になにがあったのか・・・?


そう、ジオノグラフィでイフリートが発売されたのです。


グフカスタムとのコンパチという形でイフリートが初めて商品化されました。
ここで、イフリート専用のヒートサーベルも初めて立体化されたのです。


◆私的まとめ
・1996年頃のの原作ゲーム開発時、徳島監督は「イフリート改はグフ型ヒートサーベルを装備している」という想定をしていた。
・後にイラスト化や別のゲームにイフリート改が出演する際も、グフのヒートサーベルを装備しているという解釈がされてきた。
(イフリート型ヒートサーベルを使用しているという解釈も存在していたが、グフ型の解釈に比べると少数派であった)
・2005年にジオノグラフィでイフリートが発売。これによりイフリート型ヒートサーベルの存在がメジャーになり、イフリート改にもそれが反映されるようになった。
・ジオノ版の影響でイフリート型サーベルを装備したイラスト、ゲームが多くなり、それが広く認知されていく。
・徳島監督的には「グフ型を装備している」という認識であったため、監督が関わった
ゲームではグフ型を装備していることが多かった(バトオペ、サイドストーリーズ)。
※ただし、『MS戦線0079』ではイフリート型を装備していた。

-----
えーっと、こんな感じでしょうか。
先にも言った通りBクラのガレキ版とPSPのゲームが未検証なので、暫定調査になります。
あと、ここまでやっておいて申し訳ないんですが、全部のイフリート改を把握しているわけではないので、知っている限りでのまとめとなります。

Bクラのガレキ版について。あと、2005年以前にイフリート型を使用している例、2005年以降にグフ型を使用している例がありましたら、御一方頂けると助かります。


うーん、ちょっと見栄をきって始めた割には中途半端な検証になってしまったような気が・・・。
とりあえず”暫定調査”ということで、今回はおしまいです。








◆最後に、イフリート改のヒートサーベルについて個人的に思うところ。

・イフリート型のヒートサーベルは日本刀モチーフになっている感じなので、侍モチーフのイフリートには似合うと思う。
でも、イフリート改改が装備するのはちょっと似合わないかなーと思う。個人的にイフ改は”戦士”もしくは"狂戦士”のイメージなので、グフ型ヒートサーベルのもつ、野蛮そうなイメージのほうが似合うのではないかと思う。
そういう意味では、最初に徳島監督がグフ型をチョイスしたのは良いなと思う。
(さらに言うと、イフリート型サーベルの形はイフリートに似合うとは思うが、剣のカラーリングが妙にカラフルなので、イフリートの本体色とは合わないと思う。で、あのカラーリング自体はイフリート改の本体色と相性がよく、その点では似合うと思う。我ながらややこしい感想だが)

・ザ・ブルーやRE/100のイフ改のヒートサーベルはイフリート型とグフ型デザインの折半案とでも言いますか、イフリート型でありながらグフ型風の刃の厚みがあり、両方の武器のイメージを合わせた良いデザインだと思う。落とし所としても良い塩梅ではないだろうか。このへんのアレンジはNAOKI氏グッジョブと思う。いやまあ個人的な感想ですけどね。


※1
イフリート型ヒートサーベルはウルフ・ガー隊が使用した004号機専用のサーベルだ
から他のイフリート型は使わないという解釈がなされた・・・かも?いやわからんけど。

拍手[1回]

PR
■この記事にコメントする
この記事のコメント投稿フォームです。
Name:
Mail:
Url:
Title:
Color:
Decoration: Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Message:
Pass:
Secret:  ※チェックすると管理者へのみの表示となります。 
無題
グフ型の採用にそんな理由があったとは!なかなか面白いですね。
個人的にはBD3のシールドについても気になります。ビームコーティング処理が施されたコマンドシールドであれば、BD2のビームライフル対策になるのに、なぜ最近になって専用シールドが定着してしまったのか。逆になぜBD2のシールドは時々、専用シールドになっていたのか。悩ましい限りです。
ジェス中尉2016-02-27-Sat 14:32:36EDIT
Re:無題
シールドは2号機3号機ともに最初はコマンド型だったんですよねぇ・・・。
「2号機がコマンド型で3号機が専用シールド」と、設定として定着したのはHGUCのインストが最初と思われます。
ビームコーティング云々の設定の反映まではわかりませんが、単純にデザインの変遷で言うとHGUCまでに色々な解釈があったようです。
(PS版Gジェネでは2号機と3号機で逆だったりします)
ヒートサーベルの解釈同様、こちらも興味深い題材なので、また調べてみますね。
シダ│2016-02-27-Sat 22:02
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[12/26 byg改めVIE]
[11/14 NONAME]
[09/13 アスパラgas]
[03/03 T田中]
[01/14 早起きさん]
最新TB
プロフィール
HN:
シダ
HP:
性別:
男性
自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
フリーエリア
忍者アナライズ
フリーエリア
Powered by 忍.jp Design by Alphaあるふぁ
Copyright © 2006 Blog蒼色一号 Some Rights Reserved.
http://blue01exam.blog.shinobi.jp/Entry/228/
忍者ブログ[PR]