設定の変遷。今回は、ブルーの二の腕の話です。まあ、たいした話じゃないんですがね。
実は、二の腕は初期デザインのころから現在までに、微妙に変化しています。そしてそれは、陸戦型ガンダム(以下、陸ガン)の二の腕のデザイン変遷の歴史でもあります。
こちらはブルーの設定画。二の腕のデザインは陸ガンに準じたものになってます。
そしてこちらは陸ガン。肩から二の腕にかけて、丸状のパーツがあり、このせいで腕の可動に制限があるデザインになってます。
このあたり、当時発売されたHGシリーズ(HGUCではなく、90年代の旧HG)のプラモではどうやったかというと…
肘のポリキャップの付け根の回転で解決していました。こんな感じに。
スミマセン、写真は陸ガンとセットになっていたザクの腕ですが仕組みは同じです。(旧HG陸ガン&ザク胴体は紛失しました…)旧HG陸ガンでは肩と付け根、上腕は同一パーツでした。
※ちなみにザクの場合、肩と二の腕にも回転軸があるのでこのような回転もしました。↓
さて、可動に制限のあるデザインでありますが、コレを後のプラモでどうやって解決したかというと…
2000年5月発売のマスターグレードの陸ガンにて、このようなパーツ分割がされて元のデザインを残しつつ可動範囲を獲得しました。
(写真は当時のホビージャパンより)
そしてこれより、陸ガン系MSの立体物の二の腕デザインはこれに準するかたちになりました。陸戦型ジム、Ez8、そしてブルーです。
ブルーの立体物から、その変遷を辿ってみます。
2000年6月発売のガシャポンでは、二の腕の丸状パーツは省略されていました。
2003年10月下旬 発売のガンダムコレクション。これより、MG陸ガンのデザインが反映されていったようです。
2005年12月発売のGUNDAM FIX FIGURATION。
そして、2007年6月発売のHGUC。
たかが二の腕ですが、こんな変遷があったんですよ。
~余談~
旧HG、MGの陸ガンを改造してブルーを作ろうと思った人なら経験あると思いますが、陸ガンから無改造でそのまま使えるパーツといったら二の腕と足(脚にあらず)くらいなもんなんです。
陸ガン発売当時のホビージャパン(2000年8月号)でも、モデラーの悲痛の叫びが伺えました…
※4/7 追記※
上腕のデザインについては、あくまで立体物としての陸ガン系MSに反映されたものです。イラストとして描かれるものは、この限りではないかもしれません。
とりあえず手近なブルーのイラストを確認してみたところ、HGUCでは反映されていましたが、カード系ではそうではありませんでした。
(プラモのパッケージの場合は商品を忠実に描く必要があるためですが、そうでない場合おなじみの設定画をもとに描かれているからでしょうか?)
冒頭で”設定の変遷”と書きましたが、”立体物としてのデザインの変遷”とした方が正しいかもしれません。
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※今回の記事のため撮影されたプラモは、管理人の工作力不足&製作中に放置されていた物を使用したため、合わせ目が消えてなかったりバリがキレイにとれてなかったりと非常にお見苦しい写真になってます。なにとぞご容赦ください。
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