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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2009-06-21-Sun 02:29:18 │EDIT
2009年秋発売予定の、PS3『機動戦士ガンダム戦記』に、
なんとイフリートが登場します!
詳しくはファミ通.comの紹介ページへGO!

まあ、ゲーム内容については記事を参照して頂くとして、
当サイト的にはイフリートのみについてコメントしてみましょ。
(!公式情報がまだ少ないので、軽く妄想も含んでます。ご注意ください!)

解説にもあるように、今回登場するのは『イフリート・ナハト』という、
通常のイフリートとは若干仕様が異なる機体です。
カラーリングも、通常期の紫よりも、より暗い紫になっていますね。
通常機のカスタムで、便宜上『ナハト』とつけられたとか、そんな設定でしょうか。
形式番号はどうなるんだろ?ナハトのドイツ語表記が”Nacht”なので、
『MS-08TX[Na]』とか、そんな感じ?
(『ナハト』はドイツ語で”夜”ということだそうで)
(6/28追記:『MS-08TX/N』に確定)

よく見ると、通常のイフリートと細部が若干違うようですね。
とりあえずざっと見てみますと…

まず、頭部。
通常機よりも、イフリート改っぽくなってます。
…というか形状、大きさまで同じ!?
特に、後頭部の形状。通常機はマラサイみたいに下に向けて曲線を描いていますが、
イフリート改の場合は頭部にもう一回り薄い装甲があり、少し上に跳ね上がっています。そして、通常機より後頭部が少し大きくなっています。

肩。通常機の、ザクのショルダーアーマーみたく丸みをおびているものでなく、
すこし出張っていて、スパイクも長く、鋭いものに。
さらに、肩と二の腕の付け根を保護する装甲が追加されています。

胴体。上半身、下半身に計3つついていたスラスター部分が、ナハトは装甲になっています。

背中。バックパックが、通常機と違うものになっています。
デザインだけみると、ザク系のバックパックに近い印象を受けます。

腕。グフっぽい細身の形状になっています。また、通常機にあった手甲のスパイクがナハトにはありません。

脚。イフリート改のように、通常の脚にスラスター付き装甲を被せた格好になっています。
また腕と同じく、脚自体がグフっぽい細身の形状になっています。

足。つま先よりやや上部分についていたスラスターが、ナハトは小さくなっています
(単にデザイン上の都合?)

武装。まるで日本刀のような得物。これはヒート系武器でしょうか?まさか全くの刃物ではあるまい。
通常機のヒートサーベルにあったパイプはなく、単純に日本刀に近い形状になっています。
(イフリートが使用したヒートサーベルについては過去記事
ヒートサーベル千差万別
ヒートサーベル千差万別 その2
を参照)

あと、なぜかクナイ(忍者が使う手裏剣の一種)を腰と脚に計4つ装備。
なぜクナイw まさか、”ヒートクナイ”とか!?
サーベルで思いきり”サムラァイ”なイメージになってるのに、、なぜ”ニンジャー!”を混ぜるw
(ちなみに、イフリートはもともと侍を、そして好敵手のピクシーは忍者をイメージしてデザインされました)

うーん、文章よりも比較画像でも作ったほうが早いかなぁ…


あと、構えなど。日本刀の逆手持ち!おまえは座頭市かw
今回のイフリートは順手持ち、逆手持ちを使い分けてチャンバラをしそうです。

-----
今週発売のファミ通でも同じ内容の特集がありますし、そちらもチェックしてみては。
(というかこの記事のために雑誌買っちゃったけど、ウェブで十分だったような…ゲフンゲフン)

あと、ガンダムエース来月号より『機動戦士ガンダム戦記』漫画連載が始まるので、
ゆくゆくはそちらにもイフリート・ナハトは登場すると思われます。
そちらも要チェック…!
(でも夏下作画だとアクションが弱ぃ…ゲフンゲフン)

ゲームの公式サイトはコチラ


あと、通常のイフリートとナハトの違いを画像で検証してみました。
記事はコチラ

拍手[0回]

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2009-06-17-Wed 20:56:37 │EDIT
今回より攻略本の紹介です。



かつて講談社より発行されたゲーム雑誌『覇王マガジン』の編集部による攻略本で、
ブルー3部作それぞれの攻略本が出版されています。
今回は
『覇王ゲームスペシャル[69] 機動戦士ガンダム外伝Ⅰ 戦慄のブルー テクニカルガイドブック』
をお送りします。




…といっても、内容は普通に攻略本です。
記事自体には、あえて特筆することはありませんが…
この本には攻略情報以外に、大きな要素があります。

それは、ゲームのシナリオ担当の千葉智弘による
オリジナル短編小説が載っていることです!

と、いうわけで今回から数回に分けて、
オリジナル短編小説の内容について紹介してみたいと思います。

短編小説はさまざまなキャラクターの視点で描かれており、
原作ゲームでは描かれなかった、物語の裏側が楽しめます。

挿絵は、ゲーム画面の写真、
高山瑞穂氏のマンガからの流用イラスト、
及び今回のための書き下ろしイラストで構成されています。

また、皆川ゆか氏が小説版執筆にて、そして高山瑞穂氏が漫画版を描くにあたり参考にしたと思われる箇所もあるので、
比べてみるのも、面白いかもしれません。

第1巻では、ユウ・カジマとアルフ・カムラの二人の視点から、
一年戦争開戦前後~ブルー1号機の暴走までが描かれます。
今回は全8シーンのうち、4までを紹介します。

-----


シーン1・ユウ/U.C.0078.12.27

ユウ・カジマ少尉とその相棒、フランク。
二人は宇宙戦闘機で、とある廃棄コロニーの調査を行っていた。
コロニー周辺で不審な、大量のミノフスキー粒子が検出されたためである。
調査の中、二人は一つ目の巨大な人型ロボットと遭遇する。
”巨人”は廃棄コロニー内を自由自在に動きユウたちを翻弄。
フランクはミサイルを発射するも、レーダー波を攪乱するミノフスキー粒子の中にあっては、
全くの役立たずであった。
パニック状態のフランク。ユウは機を急旋回させるも巨人の持つマシンガンの攻撃を受ける。
機体は爆発、四散しユウは空中に放り出され、気を失ってしまった。

次に目覚めのは、軍病院のベットであった。そこでユウは、一人の”大尉”の面会を受ける。
大尉からは、さまざまな事実を知らされることとなった。
”巨人”の正体は、サイド3のジオンが開発した新兵器「モビルスーツ」だということ。
近いうちに、ジオンと戦争になるだろうということ。
そして、相棒のフランクが死んだこと。

大尉の話によると、連邦軍もモビルスーツを脅威とみなしており、
対抗してモビルスーツの開発をスタートさせることになったという。
大尉は、モビルスーツと交戦し、初めて生還したというユウをスカウトに来たのだ。

モビルスーツの力を、身をもって知ったユウ。
復讐なんて、がらじゃない。
しかし、あの巨人を倒せる力が得られるのなら…モビルスーツのパイロットも悪くない。
ユウは誘いを受けることにした。

それは、後に「一年戦争」と呼ばれる戦いの、一週間前の出来事であった。

---
シーン2・アルフ/U.C.0079.9.23


連邦軍のモビルスーツ”ジム”の開発が始まった。
アルフ・カムラは機体整備の仕事に追われる中、整備班長から”ニュータイプ”の話を聞かされる。
それは、宇宙時代に適応した新人類。戦闘ではビームすらよけてしまう…
技術屋としては、とても信じられない話だった。
そんな”ニュータイプ”の戦闘能力を研究していたジオンの科学者が連邦に亡命、
研究成果としてモビルスーツ用のOSを持ち込んだため
それを組み込んだ機体を製作することになったという。
そして技術屋としての腕を見込んだ班長は、そのプロジェクトにアルフを指名してきたのだ。
レビル将軍が力を入れているプロジェクトであり、高性能のスペックを目指すために
生産性、コストは度外視していい…とのことだったが、
ジムの量産に向けて忙しい時期だけに、面倒事であることには違いなかった。
(要は、自分がやりたくないから俺に押し付けるんだろう?)
アルフは内心舌打ちをしつつ、その申し出を受けることにした。

---
シーン3・ユウ/U.C.0079.9.23

モビルスーツのパイロット候補生として、さまざまな経歴の者が集まった。
戦闘機乗り、ヘリのパイロット、戦車の砲撃手など…
皆、もとの部隊でトップクラスの腕の持ち主だった。
だが、訓練用の機材は間に合わせのものばかりだった。
本物のモビルスーツなどなく、シミュレーターでの訓練の日々が続いていた。

---
シーン4・アルフ/U.C.0079.10.3

ジオンからの亡命者、クルスト・モーゼス博士。
この日、アルフは初めて博士と会っていた。

60に近い年齢のはずだが、自分よりもガッシリした体格であり、
その風貌・言動から”マッド・サイエンティスト”というのが最初の印象であった。
アルフはクルストの著書『人類は”EXAM”になれるのか』という本を押し付けられる。
クルストの理論によると、ニュータイプとは来るべき人類との戦いのために進化した者達、
ということらしいが、他のニュータイプ研究者からは異端視されていたようだ。
(そのせいでジオンから追い出されたのは想像に難くなかった)

EXAMに関する博士の話をまとめると、次のようになる。
・ニュータイプの戦闘能力を純粋に抽出するシステムをもってニュータイプに対抗しようというのが”EXAMシステム”である
・研究に莫大な時間と資金が浪費されるも開発が難航する中、ある日事故が起きた。
 事故の原因は不明だが、協力していた一人のニュータイプの少女が犠牲となり、
 システムが突然機能するようになった。
・EXAMを搭載したMSはごく普通のパイロットが操縦してもニュータイプ並の動きができ、
 さらに、あくまでコンピュータ用ソフトなので、簡単にモビルスーツに組み込むことが出来る。
・しかし、EXAMは機体の性能を限界まで引き出すため、機体とパイロットにかかる負担が非常に大きい。ジオンでの実験では5分以上耐えたことがなかった。

この話が本当なら、ジオンが博士の亡命を許してしまうとも思えない。
システムに対し懐疑的になりながらも、アルフは仕事に取り掛かる。

RGM-79[G] 陸戦用先行量産型ジムをベースに行った予備実験では
EXAMはウソのように機体性能を引き出した。が、機体の出力が全く足りなかった。
博士の言った通りだった…
そのため、システムを残した頭部はそのままに、陸戦用ジムより上位の機体である
RX-79[G] 陸戦用量産型ガンダムをベースに使用することになった。
さらに、レビル将軍の手配で、実験段階にあったマグネット・コーティングを施すことができた。
あらゆるものを詰め込み、性能をあげてゆく機体。
初めは嫌々ながら付き合っていたプロジェクトにアルフは次第にのめりこんでいく。

そして機体は完成した。
クルストは完成した機体の全身を蒼く塗装し、こう命名した。
ブルーディスティニー(蒼い運命)と…

-----
◆シーン1より
・1年戦争開戦直前のユウ・カジマが描かれています。
ザクと遭遇してモビルスーツの脅威を思い知る、という流れは
皆川ゆか小説版でも描かれていました。
皆川版では、発砲が戦争に繋がる恐れがあるため、双方、攻撃を仕掛けることはありませんでしたが、宇宙戦闘機では不可能な動きを目の当たりにすることで、脅威を抱いています。

・高山瑞穂による漫画版にも登場した”フランク”の名前があります。
漫画版ではユウの士官学校時代の同期であるエイミーの亡夫という設定でした。
漫画版と短編小説版のフランクについての接点は不明ですが
繋がりを想像してみるのも、面白いかもしれません。

ちなみに、ここでユウが乗る戦闘機は複座式。
ユウが操縦、フランクがガンナーです。

・注目すべき点は、”ユウ・カジマが戦う理由”が描写されていることですが、
これは「短編小説版の味付け」として考えるのが正しいかと思います。

その理由として…

今現在、ユウ・カジマというキャラクターは小説版・漫画版などの要素を含み確立した感がありますが、
そもそもユウはゲームのプレイヤーが感情移入しやすいキャラクターとして作られ、性格・素性などの設定は最低限しかありませんでした。
それらはプレイヤーの想像に任せる、というのが当初のスタンスであり、
彼の戦う理由もまた、しかりでした。
設定資料集の千葉智弘氏のコメントにも、そういった趣旨のコメントがあります。

「プレイヤーの想像に任せる」という原則がある以上、
短編小説版でのこの描写は、小説形式で書くための演出であり、
プレイヤーの想像を侵害するものではない…と、僕は思います。

・「連邦軍もモビルスーツを脅威とみなしている」といった描写がありますが
連邦軍はむしろ、モビルスーツを「ジオンの人形遊び」として軽くみていました。
ただ、開戦以前から連邦もモビルスーツの研究をしていた、という設定もあるので
これについては連邦の”ごく一部”が脅威とみなしていた、と考えるべきでしょうか。

・話に登場する”大尉”については、
単にユウをモビルスーツ研究部門に導かせるために用意したキャラであって、
特に詳細な設定はないと思われます。


◆シーン2より
・アルフがEXAMに関わるきっかけが描かれています。
整備班長は、周囲から「おやじさん」と呼ばれ、慕われていますが
そんな彼すらアルフは苦手。対人関係が苦手な、いかにもアルフらしい描写があります。

・班長の話す”ニュータイプ”について気になる点が。
「戦闘ではビームをよける」と言ってますが、これはさすがに早すぎでは?
戦場でのニュータイプの活躍、つまり宇宙世紀0079の頃だとアムロ・レイをはじめホワイトベース隊の活躍にあたりますが、
それが広まるのは早くてもガルマ・ザビを倒した辺りからなので、
ニュータイプの活躍に尾ひれがついたもの…と考えても、9月では早すぎる
ましてビームを避ける様な戦闘には、終盤まで遭遇していません。

あと、この頃のニュータイプ論といえば
かつてジオン・ズム・ダイクンによって提唱されたものぐらいしかなく、
一般人の認識としては「宇宙という新しい環境に適応した人類」程度のものだったのではないでしょうか。


7/2*追記*
宇宙世紀0079、9月頃の”ニュータイプ”への一般の認識について。
戦場でのニュータイプの活躍=ホワイトベース隊の活躍、と書いてしまいましたが、大事なことを失念していました。

それは、一週間戦争のジオンのエースパイロットの活躍です。

驚異的な戦渦を挙げた者、戦艦のメガ粒子砲を避けることが出来た者を
ニュータイプ能力によるものとジオン公国軍は着目してわけで、
それなら「パイロット適正の高さ=ニュータイプ能力によるもの」という
認識は一年戦争初期からあったのではないだろうか?
その話に尾ひれがついて前述の班長の発言に繋がった、とするなら
班長の発言に矛盾はなくなります。

ガンダムエース2009年8月号のデータガンダム「ララァ・スン」及びニュータイプ関連の特集を踏まえて再考してみました。

◆シーン3より
ありあわせの設備だけで苦労する様子や
モビルスーツをOSが動かす仕組みについて、簡単な描写があります。

◆シーン4より
アルフとクルスト・モーゼスの初対面の様子。
そういえば、この二人の絡みは漫画版、小説版ともにほとんど無いので
このシーンは結構貴重かもしれません。
また、漫画版・小説版では寡黙な様子だったクルストですが、
短編小説ではかなりフレンドリーに接してきます。
それに圧倒気味のアルフもまた面白い。

-----
シーン5~8は、また次回。

拍手[2回]

2009-06-10-Wed 01:52:47 │EDIT
ガンダムエース今月号(2009年7月号)のオレら連邦愚連隊のネタバレ&解説です。
例によって反転して読んで下さい。
画像サムネイルはそのまま表示されますし、ケータイから表示した場合は
問答無用で文章が表示されるので気をつけて下さい。

また、前回はオイシイ所を外して書いてましたが…そもそもネタバレとわかって読むわけだから
そんな配慮も必要ないなと思い直しましたので、そのまんまネタバレです。

本編既読の方には、ぜひ本編の興奮を思い出して頂きたいところですが、
もし、本編は未読で、とりあえずストーリーだけ押さえておきたいなんて人がいたら…
そんな勿体無いことせず、ぜひ本編を読んでからにして下さいね。

---
ユージ、そしてタラの目の前に現れたのは、満身創痍のガンダムピクシーであった。
コルテスは叫ぶ。
「自分が死ぬかもしれないギリギリの戦い…全力で殺しあわないと、オレはもう満たされない!
 そしてそれができるのが、お前なんだ!」
かつてユージがみせた、狂気の戦い。それを望むコルテスは猛烈な勢いでジム・ストライカーを攻める。
タラに逃げるよう叫ぶユージ。
タラを見ると…彼は動けなかった。さっき倒れた時、ザクの手で少女を押しつぶしてしまっていたのだ…。
一瞬、背を向けたジム・ストライカーに斬りかかるピクシー。
そのとき、ジム・ストライカーはウェアラブル・アーマーをすべて開放した!
大出力はそのままに身軽になった機体で、ピクシーと斬りあるユージ。
本気になったユージに、コルテスは狂喜する。
斬り合い、そして拳。
激しい戦いを制したのは…ユージであった。
ユージに自分と同じモノを見出し、コルテスは狂気の笑みを浮かべ、散った。

ピクシーを倒し、タラを心配して駆け寄るユージ。
その姿に、タラは思わず噴き出してしまう。
「アンタ、てっきり人が変わっちまったと思ったけど、何も変わんねぇな」
「…オレは、守りたい奴を守るために戦ってんだ。その為だったらいくらでも手を汚す。
 それだけだ」
ユージの信念は、最初から、何も変わっていなかったのだ。

ガレキの向こう。ひょっこりと顔を出したのは…タラに押しつぶされたと思われた、少女だった。
少女は、死んでいなかったのだ。
ガルマの声を聞き、失明の危険もかえりみず、目に巻いた包帯を取る少女。
そして声の主…タラを見て、愕然とする。
「あれは…ガルマ様じゃない」

ネメシス隊を救うための証人として来るよう、そしてザンジバルの発射を止めるよう、タラに言うユージ。
しかしタラはそれを拒否する。
「オレをアンタみたいな直線バカと一緒にすんな…アンタなんかにオレの気持ちが分かってたまるか!」
しかし、ユージは、タラが少女を殺してしまったことに動揺したことを指摘し、
タラはまだ性根まで腐ってないと言う。

その時、ザンジバルの音が響く。ブースターが点火され、ついに発進してしまった!

---
サキ・デッサウはキャリフォルニア・ベース進行軍の本隊に到着。
ウェイン中将は、キャリフォルニア・ベースにいるユージに、2発目のザンジバル発射を阻止して欲しいと申し出る。
応じれば、ネメシス隊へのスパイ容疑を取り消し、自分の下での厚遇を約束する、と。
それに対し、サキは二つの条件を提示する。
まずひとつは、真実が知りたいということ。そして、今回のガルマザク事件について、自らの推理を語る。

オデッサが陥落し、このままジオンが連邦宇宙軍の手柄で負けてしまえば、利権はすべて宇宙軍にわたってしまう。
それを阻止し、戦後に重要な施設(…特に、宇宙との重要な玄関口であるキャリフォルニア・ベース)を確保するため、連邦陸軍・ウェイン中将は戦争を長期化させる計画を立てる。
敗戦を受け入れつつある、死に体同然の北米ジオン勢力。それをもう一度奮い立たせるため、
ジオン兵から絶大な信頼を得ているガルマ・ザビの復活を企てたのだ。
そして、復活したガルマ・ザビの当て馬にするため創設したのが、ネメシス隊だった。
エースパイロットのみで構成された教導隊。それを復活したガルマ・ザビが撃退すれば、
北米ジオン軍は勢いを取り戻すだろう、と。
そしてネメシス隊の動きをコントロールするため送り込まれたのが、ガルマ役でもあるタラだったのである。

※”タラ坊”の本名はまだ明かされておらず、偽タラ・キケロ少尉と本編では呼ばれてますが、
 ユージが”タラ”と呼んでいるので、当ブログではとりあえず”タラ”と表記します

サキは二つ目の条件を提示する。
ユージを支援する戦力を貸してもらえるなら、ザンジバルの破壊が可能である…と。
そしてそれは、サキの推理の証拠であるタラの確保も可能にすることだ。
「ならばその増援部隊で、ザンジバル、ジム・ストライカー、タラもろとも消してやろう」
と、脅すウェイン中将。
そのとき、デノーメル准将は中将に銃を向け…射殺した。
「ウェイン中将はスパイ容疑をかけられたサキ・デッサウ少佐に殺された。
 そして、そのデッサウ少佐は私に処刑されるのだよ」
デノーメルは、サキに銃口を向ける。

すべての黒幕はデノーメルだったのか…?


-----
ジム・ストライカー対ガンダム・ピクシー、ついに決着!!
過去最高の描写で描かれる戦いに脳汁出まくり!な今回でした。


ピクシーの顔すら狂喜に歪む!妄執、ここに極まれり!



燃える拳を叩きこむ!俺の心臓鷲づかみ、今月お気に入りのワンショット。

◆ジム・ストライカー>ピクシー??
さて、ガンダム・タイプであるピクシーを撃破したジム・ストライカー。
これってジム・ストライカー>ピクシー
なんていう単純な図式じゃなくて、あそこまでピクシーを手負いにしたネメシス隊とスレイプニール隊のおかげでもあるんですよね。
ユージだけの勝利じゃなく、チーム全体の勝利っていうのがイイですね。
あと、ガンダム・タイプを倒すにはこれだけ無茶しなきゃならないっていうのも、
個人的には良し。
ピクシーの顔を立てつつ、ジムが勝つ。これはこれでアリじゃないでしょうか。

◆信念
戦うことに執念を燃やしたコルテス。
かつてユージも、プロボクサー時代では、コルテスと同じだったかもしれない。
事実、コルテスはユージに自分と同じものを見出していた。
しかし、今は違う。軍に入ろうと思ったきっかけ…それ以来の信念を貫き通したユージがステキ過ぎる。
その姿を見て、タラは今後どう動くのだろうか…

◆これはどうなのよ?
まあ、そんなノリノリな今月号なんですけども…
いくつか気になるところが!
押しつぶされたと思った少女が実は生きていたってのが、拍子抜け。
前回、あれだけ強烈な引きをやっといてそれは…。
でも、2ヶ月待たされてヤキモキしたのにあの展開にガクリと思ったのでであって、単行本で読めばまた印象は変わるかもね。

・グエイドン参謀の娘、目の治療中の少女がタラの声をガルマの声に聞こえたのも疑問が!
ガルマの声って、てっきり声を変える機械でも使ってたのかと思ってたけど、
(声を変える機械ってのもどうかと思うが。宇宙世紀なら、それくらいアリ?)
あれってタラの地声がガルマとそっくりだったってこと?
でも、それ以前にタラと少女は何度か会話をしてたわけだから、そのとき気づかなかったのはおかしくないか?
この辺のフォロー、次回にあるんでしょうか。

・ジム・ストライカーがピクシーのビームダガーを握って、ピクシーの手をもぎ取る所。
さすがにビームの刃を握るってのは、やりすぎじゃないか?
それとも、あれはビームダガーじゃなくてヒート系の武器だったとか?
ヒート系で、出力が落ちてたから握れたとか…
絵的にはヒートダガーに見えなくもないし。
(まあ、そもそもビームダガーがピクシー2号機のみの装備だっていう設定はとりあえず置いといて…)

・ザンジバル、発進しちゃったね。
いや、コレが発進しちゃうと、キャリフォルニア・ベース攻略作戦が発生しないと思うんですよ。
ブルーディスティニーのキャリフォルニア・ベースの戦いでは
ジオン軍は宇宙へ撤退する味方の時間稼ぎのために戦ってたわけで、
宇宙へ帰る手段がなくなっちゃうっていう展開だと、それに話が繋がらない。

今までの連邦愚連隊のキャリフォルニア・ベースの描写は従来の設定から少しズレてたけど、
ザンジバルが残ってるなら、まだ話の辻褄が合うと思ってたんですよ。
劇中の様子だと、宇宙に帰る手段はザンジバル以外無い、ということだったので。
でも、ザンジバルが無くなっちゃったわけで。
ザンジバル以外に実はシャトルやHLVが残ってた、ということにすれば
まだ辻褄が合うと思いますが、
なんかこのままキャリフォルニア・ベースは戦わずして降伏する展開になりそうな気が、しなくもない…

(かなりうろ覚えですが、PS2「機動戦士ガンダム戦記」のキャリフォルニア・ベース戦でも、
 ジオン側はザンジバル発進の時間を稼ぐ戦い、というものだった気がする。
 そういえばジオニックフロントでもキャリフォルニア・ベースの戦いがあったような?未プレイで未確認)

---
さて、来月は「オレら連邦愚連隊」がいよいよ最終回!
ザンジバルの行方は!?陰謀の黒幕は!?
いよいよ全てに決着がつく!次回を見逃すな!!

あ、あと今更情報ですが今月号にはオマケにプロモーションカードが3枚付録でついてます

『ガンダムクロニクルバトライン』の『ジム・ストライカー(ネメシス隊仕様)』、
『ガンダムウォー』のリアルバージョンのナイトガンダム、信玄ガンダム、謙信ガンダムのカード、

あとなんかダブルオーのカードです。


拍手[1回]

2009-05-31-Sun 02:38:49 │EDIT
さて、ガンダムエース今月号(2009年7月号)より、
気になったニュースなどをいくつかピックアップ。

-----
◆戦場の絆にガンダムピクシーとゾゴックが登場!


先月の紹介にあった新機体の足、正体はピクシーとゾゴックでした。
両機とも格闘型。ピクシーはお馴染みのビームダガーでザクザク斬りまくり!

ゾゴックは伸縮自在のパンチで殴りまくり。ブーメランも飛ばすよ!といった感じみたいですね。

ちょっと気になったのが、ピクシーの腕。

従来のピクシーだと、この部分も青色の装甲でしたが、
今回は一部、灰色の装甲になってます。
なにか装着することができそうな溝がデザインされてるのかな?
ここにサブ・マシンガンのマガジンが装着されるんでしょうかね。

---
◆『データガンダム ~俊傑群像~』のコーナーで、ローレン・ナカモト特集!
な、なんとローレン・ナカモトがデータガンダムで取り上げられてます!

小説版ブルーでの彼についての記述に付随して
EXAM関連、クルスト博士に関する記述もありますので、ファンの方は要チェックです!


…え?「ローレン・ナカモトって誰よ」って?
そんな方に、ローレン・ナカモトについて簡単な解説を。
もともとは『機動戦士Zガンダム』にて、ニュータイプ研究所(オーガスタ)の研究員として登場した脇役でした。
ですが、”ニュータイプ研究所所属”という設定が使いやすいためか、『機動戦士Zガンダム』以外の作品でも、幾つかチョイ役で出演しているという面白いキャラなんです。

小説版ブルーディスティニーでは、クルストと共に連邦に亡命した、フラナガン機関の研究員として登場。
『デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのレポートより~』(※1)では、
キリマンジャロ基地に潜入していたカイ・シデンが、研究成果を持って脱出しようとしていたローレンと遭遇する…といった場面で登場。

また、グリプス戦役の終盤ではネオ・ジオンの捕虜となった際に寝返り、ガンダムMK-Vを横流し。
それがドーベンウルフ開発の元となった…なんて設定もあります。

『データガンダム』のコーナーについても、簡単に解説を。
有名所、マイナー問わずさまざまなキャラクターについて解説したり
いろいろなテーマに沿ったデータ集を掲載する
(例えば、オーガスタ研によるモビルスーツ一覧表、といった感じ)
4ページほどのコーナーなんですが、
そのスタンスが、ちょっと面白い。
映像作品のみならず、小説、マンガ、ゲーム、そして過去に出版された資料集など、公式・非公式・グレーゾーンを問わず、
それらを全て”肯定”したスタンスで、まとめられているのです。

もともと小説版ブルーでのローレンは、小説版の独自展開として書かれたものであり
本編中の記述もローレン・ナカモト」でなく「ローレンという研究者が…」といったものでした。
断定せず、ぼやかした表現でしたが、『データガンダム』の、前述のスタンスの通り、
今回のローレン・ナカモト特集に組み込まれた格好となったようです。

---
※1
『デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのレポートより~』について簡単に解説。
…といっても、Wikipediaを見たほうが早いのでリンクを張っておきますね。
こちら
劇場版『機動戦士Zガンダム』3部作の裏側を、ジャーナリストであるカイ・シデンの視点で描いた作品。
これが、読み応えがあって実に面白い!
インタビューであったり、会話シーンが多いためモビルスーツの戦闘シーンは殆どありませんが、
グリプス戦役時の旧ホワイトベース・クルーたち(アムロ、ハヤトに限らずフラウ、ミライなども)の人物像を深く掘り下げていたり、
この頃の旧ジオン派やアクシズの動きなども取り上げています。
劇場版未見でも楽しめます。いやむしろ、このマンガを深く楽しむために劇場版を見なさい!(言いすぎ)

そんな『デイアフタートゥモロー』ですが、
なんと来月号のガンダムエース(2009年8月号)から
『デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのメモリーより』として新連載がスタートします!
先月号(6月号)に掲載された予告マンガでは、
一年戦争記念館のオープン初日、会場でインタビューに向かうカイ・シデンの様子が描かれていました。

『ジオン・ズム・ダイクンが共和国を樹立し地球からの独立を宣言したあの時から約半世紀…』
『現在のジオンと連邦との関係が揺るぎ無いものになった証明です』

という劇中のセリフから、もしかして…
U.C.100:地球連邦政府、ジオン共和国の自治権放棄を以って、戦乱の消滅を宣言
の直後あたりの話になるのでしょうか?
(ジオン・ズム・ダイクンによる独立宣言は宇宙世紀0058年。”約半世紀”だから、だいたい合ってるかな?)
と、いうことは…もしかして
『機動戦士ガンダムユニコーン』に絡んだ話になるということか!?
来月でユニコーンの小説もするので、カイ・シデンの視点から見た
ラプラス事件の回想、という話になるのだろうか!?
うーん、こいつは目が離せない!!
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(6/28追記:どうも違うっぽいです。妄想が暴走してスイマセン…)

今月の『オレら連邦愚連隊』についてのコラムは、また後日に。


あーあと、簡単な近況を。
更新頻度が物凄く落ちてるわけですが…

地元の消防団の操方訓練が始まりました。
今日も今日とてポンプの取り扱い訓練。
重いホースを伸ばしたり接続したり担いで走ったり…
筒先(ホースの先端)を構えて、腕と脚をプルプルさせながら放水の姿勢を維持したり…
虚弱体質にはキツイです、ハイ。

練習が終われば、そのまま詰め所で反省会と称した呑み会。
夜遅くに帰って、あとはクタクタに疲れてそのまま就寝。

いやまあ、練習自体は部活みたいで嫌いじゃないんですけどね。
体を動かす良い機会だと思って、がんばりますわ。


ブログの今後の記事として、
ブルーの攻略本にあった、千葉智弘氏による短編小説の
解説を予定しております。
ボチボチと書いてますので、もうちょっと待っててね。

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2009-05-04-Mon 01:11:53 │EDIT
久々にまともにブルーのネタです。
前回の記事より、気づけば4ヶ月。間を空けて本当にスイマセン
関連する前回の記事は以下二つです。

GUNDAM LEGACY-RECORD 02 蒼き宇宙の彼方に

宇宙世紀0093年のユウ・カジマ その1
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宇宙世紀0093年のユウ・カジマが定着した経緯は「その1」で書きました。
その中で、現在でもファンの間ではたまに
「逆シャアのクライマックス、アクシズに取り付くも飛ばされそうになるギラ・ドーガの腕を掴んだジェガンのシーンがあったが、実はあのジェガンにはユウ・カジマが乗っていた」
と、話題になることがあります。
「そうだったのか!」と思う方、「おまえは何を言っているんだ」と思う方、さまざまと思いますが、
今回は「ギラ・ドーガの腕を掴んだジェガン」について話をしてみたいと思います。

◆その初出
そもそも、その話の出どころはどこなのか?
これは「宇宙世紀0093年のユウ・カジマ」を描写した、小説版がモトとなっています。
その描写を抜粋してみましょう。

大気の上層と触れ合う機体は、いっそう震動していた。風圧が、俺の傍らのギラドーガを小惑星の表面から引きはがすのが見えた。
とっさ、俺は敵機の腕を掴んでいた。だが、支えきることはできなかった。
ギラドーガはアクシズの表面を跳ねながら、後方へ飛んでしまう。



『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のクライマックスのワンシーン、ギラドーガの腕を掴む、名も無き連邦兵のジェガンのパイロットをユウ・カジマとした描写です。
「その1」でもあったように、この時代のユウ・カジマの描写自体が作者からのファンサービス的なものであったため、この手を掴む描写も同じくファンサービスだったと思われます

◆小説版「THE BLUE DESTINY」のフィードバック現象
ここで、小説版「THE BLUE DESTINY」の影響力にも触れてみたいと思います。

「THE BLUE DESTINY」という作品は、原作ゲームの段階で詳細な設定(※1)が無かったため、小説版では独自の設定を新規に加え、補完していました。
そして「THE BLUE DESTINY」がガンダム関連書籍などで紹介される場合、詳細な設定が記述された小説版が引き合いに出される場合が多くみられました。
そしてファンサイドで作品を語りあう場合も、同じく小説版が引き合いにだされることが多く、小説版の設定=作品の設定として
認知され、「半ばオフィシャル」化する現象がおきたわけです。
(代表例として、ユウの所属する実験部隊がの名称が『第11独立機械化混成部隊』という設定)


話は戻りまして…
「ギラ・ドーガの腕を掴む、ユウのジェガン」この描写は原作ゲームには無い、小説版独自の描写。
ファンサービス的なものであって公式ではありませんでした。

そのはずでしたが、これもまた引き合いに出されることが多かったため、
「ギラ・ドーガの腕を掴んだのは、ユウのジェガン」というのが広く認知され、「半ばオフィシャル」化していきました。

その駄目押しが、『Gジェネレーション』シリーズ。
*(画像準備中)
ギラドーガの腕を掴むも、離れてしまったジェガンの、1枚のイラスト。
ゲームではこのジェガンにユウが乗ったとは明言されてませんでしたが、これによって「逆シャアのあのシーンでは、ユウがあのジェガンに乗っていた」という話が広く知られていったと思われます。

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※以下、当て推量な個人的意見となります

◆富野監督の意図
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のラストシーン。
ジェガンに乗ったパイロットは、敵であるはずのギラ・ドーガが飛ばされようとした時、
思わず手を伸ばす。
アムロの意思に共感し、アクシズに取り付いた者たち。
「地球を守る」という意思が一つになったあの瞬間、それぞれのパイロット達に連邦とネオジオンの区別、
敵・味方の区別はなかった。
名も無きジェガンのパイロットはその象徴であり、一連のシーンはその縮図である
…というのがあのシーンの監督の意図と思われます。

だとするならば、あのパイロットに名前があっては、いけないのではないだろうか?

名がないことであのパイロットは象徴になりえたのだと思う。
名前ならまだしも、さらにあのパイロットに「ユウ・カジマ」という一個の人物の個性が加わると
”ユウの意思で行われた行為”ということになってしまう。

そういう意味では、小説版の描写は、富野監督の意図を捻じ曲げたもの、と言えるかもしれません。

◆ユウがそこにいたという証
ユウがギラ・ドーガの腕を掴むという描写は、あくまで、ファンサービス。
宇宙世紀0093年、アクシズ攻防戦に彼が参加した描写に映像で動きのあるシーンを使えば、
読者は映像でも”ユウがそこにいた”というのを感じることができる。
まして、特に印象の深いシーンならば、なおさら。
小説版はそういう意図で書かれたのではないか?と思います。

そしてユウがあの行為を行うという展開ができたのは、
小説版が
「サンライズ”公認”であるが、”公式”とは限らない」というスタンスで描かれたから、ではないでしょうか。(※2)
(ガンダム公式辞典のインタビューでもその意図は伺えます)
だからこそ”公式”の映像作品である『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のワンシーンに、富野監督の意図を変えてでも独自の演出ができたのではないでしょうか。

たまにネットで「あのジェガンのパイロット論争」を見かけ、そのたびに
「勝手に設定を後付された!」という意見がありますが、
肯定派も否定派も、あの小説版が”公式”ではないという事実を見落としているような気がします。

もっと身も蓋もない言い方をすれば

「これはこれ、それはそれ」。

あくまで楽しんでもらうのが意図であって、著者である皆川ゆかに
「ギラドーガの腕を掴んだというのはユウだった、ということに決定しました!」
という意図は、微塵もなかったのではないでしょうか。


◆結論
公式設定としては
「ギラドーガの腕を掴んだジェガンのパイロットは、ユウでは無い」。
これは、確定だと思います。


しかし、小説版を読んだ自分としては…
小説版の冒頭の描写にド肝を抜かれ、ユウがたしかに宇宙世紀に生きた証として
描かれた一連のシーンに感動したのは、まぎれもない事実。
あのパイロットがユウであった、と信じていたい。
でも、アレが名無しのパイロットであるからこその感動も、わかる。

だから、あくまで
「これはこれ、それはそれ」。


「あのパイロットはユウですよ!」と声高に叫ぶのではなく、
信じたい人が信じればいいし、それを強要する必要も無いものだと、僕は思います。
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※1
ここでいう「詳細な設定」とは、小説という媒体で物語を展開するにあたり必要だった詳細設定。
また、それはガンダムファン、マニアが求めるレベルの設定でもある。
原作ゲームの設定に不備や手落ちがあったという意味ではありません。

※2
”公式”と”公認”について。あくまで自分なりの解釈。個人的見解なので、多少の誤解があるかもしれません。
”公式”は、いわゆるサンライズ認定の、公式設定。
ここでいう”公認”とは、要するにガンダムを題材に商売することをサンライズに”認めて”もらった状態を指します。
それでもサンライズからチェックが入り、ガンダムの世界観から大きく外れることは許されず、”公式”にも成り得ない。
しかし、だからこそ”公式”との面倒なつじつま合わせの必要がなく、ある程度設定を自由に作り出せる。



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前回のコラムより4ヶ月以上間を置いたわりには
結局、言いたいことをうまくまとめきれなかった感があります。
この辺の問題はまたいつか再考してみたいと思いますが、今はこれが精一杯。
もっと精進します…

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「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
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