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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2009-07-25-Sat 01:23:42 │EDIT
生誕30周年祭 in NAGOYA ガンダムTHE FIRST ~未来創造の世紀へ~
、初日の24日、行ってきました!

…と言っても時間の都合で、ちょっとだけでした。
せっかくなのでオフレポやってみたいと思います。
些細なモンですが。


あおなみ線・金城ふ頭駅でポスターをパチリ

富野監督を生で見る!&監督の説法を生で聞く!を
目的に、友人Kと会場に向かったわけですが…
到着したのは11:10頃。
いきなりグランドオープニングステージを見逃す。
会場は…


とにかく人、人、人。
正直、こんなにたくさん人が来てるとは驚いた。
”最後尾”のプラカードを持った兄ちゃんに従い、
入場を待つ列に並んだわけですが…
写真の一番左の列あたり、ここからなんと会場を一周させられました。
2、30分かけて一周して、ようやく写真右下の列に繋がりました。
なにこの行列。

は、はやくしないと説法が終わってしまう!
はやる気持ちを抑え、いざ入場!


入場していきなり、ガンダムの巨大垂れ幕がお出迎え
(プライバシー保護のため、顔が映ってしまった方にはシャアザクのお面が被せてあります)


そしてステージエリアに到着。
オープニングステージは終了し、トークショーが始まっていました。

写真は…不明瞭ですねwしかも遠い。
会場には大型モニターが3つあったので、助かりました。

公式サイトにもありますが、この時間のゲストは
富野由悠季/及川光博/土田晃之/喜屋武ちあき (敬称略)の4名。
あらかじめ出演者から出されていた質問を、トークを交え監督が答えていくものでした。
意外にも(?)終始、和気あいあいとした雰囲気でトークは進み、ファーストガンダム制作時の
ウラ話など、いろいろ聞くことができました。

とりあえず自分が覚えてるのを簡単に内容を箇条書き。
(録音してたわけでもなくうろ覚えなので、多少の間違いがあるかも)
・キスシーンが多いのが印象に残りましたが
 富野「あいさつでキスをする、という国も実際に多いわけで
    多国籍に人々がいる世界観だから、そういう描写もあって不思議ではないので、入れた」
   〈スクリーンにハモンとラル、ドズルとゼナのキスシーンが流れる〉
 土田or及川「えらく渋いシーンが出ましたね。スレッガーさんが出ると思ったのに(笑)
 
・マ・クベの趣味が壺集めになったのはナゼ?
 富野「敵役に、ちょっと変わった趣味を持たせてみたかった。たまたま陶器の雑誌を
    読んだとき、これだと思った」

・フラウだけ制服に生足で、白タイツを履いてないのはナゼ?
 富野「制服の色指定が変わるというのは、ありえないはず。
    なぜなら、いちいち違っていたら、セル画に色を塗るパートのおばさんから、
    ややこしいってことで怒られるから。
    多分、誰かが間違えて肌色で塗っちゃって、そのセル画が多くなっちゃたから、
   仕方なくそのまま続けたんじゃないかな」
 土田「当時、僕らの上の世代のガンダムファンの方が、
    いろいろ深読みをしてましたが…」
 富野「ああ、全く意味がないですね」

・オープニングで、アムロの制服が青色ですが…
 富野「これも、さっきの制服の話と同じで、違うはずがないんだけどねえ。
    たぶん、設定がまだ決まってないときに、僕が適当に指示しちゃったんじゃないかな」

・連邦軍本部を南米にしたのはナゼ?
 富野「当時、まだ誰も使ってない場所を舞台にしたかったから。
    ゴビ砂漠が物語の舞台として登場したのも同じ理由。
    (話題が少し転じて)
    物語の舞台が南米になるなら、それにあわせた敵モビルスーツもださなくちゃいけない。
    水陸両用モビルスーツが登場したのは、そのため。
    つまり、物語の展開で必要になったから誕生したのがアッガイなどのモビルスーツだった。

・喜屋武「シャアは最初はララァのことが好きじゃなかったけど、
     ララァはそれを承知の上でシャアの力になっていたんでしょうか?
     そのような会話があったので、そう思ったんですが…」
 富野「そんなこと、自分でわかりなさいよ!」
 (若干キレ気味。会場、笑)

・土田「『第18話 灼熱のアッザム・リーダー』の回で、ガンダムがビームサーベルを抜いたのに、
   次のシーンではサーベルを持ってるのに背中には二本差さっていたのが、
   子供ながらに気になった」
 及川「『時間よ止まれ』の回では、ガンダムが100メートルくらいで描かれてたし(笑)
 富野「(苦笑)安彦君が倒れちゃったから、僕がコンテ(原画?)を描いたこともあった」
 及川「監督が描かれたのはどのシーンですか?」
 富野「そんなこと言えるか!」
 (会場、笑)
 土田「あと、ククルス・ドアンの回ではザクが粘土で作ったみたいになってて…」
 富野「言うなー!」
 (会場、爆笑)

トークショー、最後の挨拶にて
・及川「今日は、こんなに気さくに監督と話をできるとは思ってませんでした。
    以前、初めてご一緒して呑んだ時、僕は緊張でガチガチになり、
    なぜかザンボット3の話をしてしまいました」
 監督「この会場で、ザンボット3を知ってる方は少ないと思いますが(苦笑)
 (及川、挨拶の最後を「チャオ!」で締める)

・土田「今日、僕は初めて監督とお話させて頂いたんですが、
    こんなに楽しくお話ができて楽しかったです」
  (土田、及川を真似て「チャオ!」と締める)
・監督「ガンダムという作品が多くの方々に長く愛されていることを嬉しく思います。
    次の世代である皆さんには、ガンダムという作品をもっと広げていって頂きたいですし、
    ガンダムという作品を足元において、新しいものを作っていって頂きたいです。
    本日はありがとうございました。チャオ!
  (監督の「チャオ!」に、会場一同盛大な拍手)

※キスの話は、もうちょっと突っ込んだ話をしてたんですが、うろ覚えなので書けません。スイマセン。
 あと、喜屋武さんは他にも監督を若干キレさせていたのが微笑ましかったですw

本当に楽しいトークショーでした。特にククルス・ドアンのくだりがw
途中からしか見られなかったのが非常にが残念。
誰か、この辺の詳細なオフレポとかしてくれませんかねぇ…。


その他、会場の様子など。


メイン会場入り口に飾られた、1/10スケールのガンダム






1/144スケールの、大迫力ジオラマ!
これは以前、別のイベントで飾られていたものですが
生で見るのは初めてなので大興奮でした。



第1話「ガンダム大地に立つ!」の名シーンを再現。



1/10スケールのゼータガンダムも。
隣に実物大ゼータガンダムのコックピットがあり、乗り込んで記念撮影が出来ましたが
あまりの行列に断念。
裏には、ガンダムのコックピットもありましたが、そちらも行列が凄かったです。


アニメ制作時の、オリジナルセル画が多数展示。

スペースコロニーのあまりの美しさに、思わずウットリ。



限定グッズ販売会場。
…あまりの込みように尻込みし、そそくさと退散。


---
会場にはまだまだ沢山の展示があり、
永井一郎/古川登志夫/中谷ゆみ によるトークショーなども始まっていましたが、
残念ながら時間の都合で途中で帰りました。
とりあえず、目的は達成できたので、良しとしまショ。

毎日jpにたくさん写真があったので、
リンクしときますね

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2009-07-18-Sat 23:20:36 │EDIT
7/17に、ガンダム戦記公式サイトのスペシャルコーナーにて
イフリート・ナハト特集あり。
いくつか新情報があります。

◆装備について
・クナイ
 ヒート系、といった記述がないので本当に手裏剣として使用するみたいです。
 なぜサムラァイな機体にニンジャーな装備が…?
 投げポーズが妙に決まっているのが、なんだか微笑ましい。

・3連装ガトリング
 設定画では右腕に装備してますが、画面写真では左腕で発射してます。
 つまり、プレイヤーのカスタム次第でどちらかに付け替えられる、とか?

・ナハト・ブレード
 イフリート・ナハトの持つ剣の名前が判明。
 解説がちょっと気になる書き方がされてますが、
 とりあえず「イフリートを象徴する~」という記述は
 「イフリート・ナハトを象徴する~」とすべきでは?

 (それとも、イフリート系の持つサーベルの名前がすべて”ナハト・ブレード”に
 統一されたとか?いやいや、それはさすがに考え過ぎか)


 ナハト・ブレードは通常のイフリートが持つヒートサーベルとは別物であり、
 ”ナハト”の名が含まれることから
 ナハト専用に開発さたもの、と考えるべきでしょうか。


シャア専用ブログ様への返答をいくつか
・右腕と左腕、たしかに公式画で形が違いますね。
 完全に見落としてました…
 せっかくなので、比較記事に今回の件も追記しておきます。

・>ナハト・ブレードはヒートと明言されてましたっけ?
 明言されていません。
 通常イフリートがヒートサーベルを使用していたこと、
 ゲーム画面写真でナハトのサーベルが青白く発光していたことから
 ヒート系だろうと踏んで、…というか思い込んでいました。
 
 確定情報と自分の推測に区別をつけて記事を書いたつもりでしたが、
 ヒートサーベルの件については、先走ってしまっていたようです。

拍手[0回]

2009-07-14-Tue 00:19:15 │EDIT
イフリート・ナハト(以下ナハト)と通常のイフリート(以下、素イフ)、
細かいところでデザインが違うのが面白いので比較してみました。
今回、比較に使うナハトの画像はガンダムエース今月号の
ピンナップのものを使用。
素イフの画像は、ジオノグラフィ版を使用しました。
両方ともカトキハジメ氏によって描かれたものです。
(ナハトの画は、まだ明言されてませんが、おそらくそうであろうと踏んで)
一部、大河原イフリートの画も使用してます。

7/18
記事の一部に追記あり


2010/5/31
ナハトの設定について記事追加。

ナハト続報とカトキ的イフリートの二の腕の話

謎だった部分が幾つか解消されているので、併せて参照していただきたい。

-----

◆立ち姿

ナハト画の初見の印象は「頭、小さい!」だったんですが、
比較してみると、サイズ的にはそんなに変わらない様子。
ナハトは肩装甲がいかついので、頭が窮屈そうに見えたのかもしれません。


◆頭部

素イフにあった頭部バルカンが、ナハトにはありません。
また、ナハトは後頭部が大きくなっています。
ナハト頭部、上からの図
形といい、大きさといい、ナハト頭部の形状はイフリート改に近い印象を受けます。

参考に、素イフとイフリート改の頭部設定画を掲載。

素イフが丸みを帯びているのに対し、
イフリート改は若干大型化され、追加に薄い装甲があり、後ろに少し跳ね上がっています。

◆肩

素イフが丸みを帯びたものであるのに対し、ナハトは端が鋭角になってます。
また、ナハトはスパイクの数が追加、二の腕の付け根に装甲(赤マル)が追加されています。

◆胸部

素イフの胸部バーニア(といいつつ、コレがバーニアっていう確証はないけど形から推測)が
ナハトは塞がれ、装甲になっています。
また、ナハトには脇付近にバックパックへ繋がる(?)
パイプが増設されています。

追記
 胸部の四角パーツをバーニアと推測したのは、
 FIX版ブルー1号機の脚部バーニアのデザインと
 よく似ていたから。
 (カトキハジメはバーニアをこう描いたりもする、と判断したため)




◆背部

画像はゲーム画より。
素イフのバックパックをベースに、
ナハトは上部にパーツが追加(紫で囲った部分)
また、四角バーニアが塞がれています(赤マル)
下部に被せるような形で追加パーツ(緑で囲った部分)


◆腕

手甲の形が違います。
また、素イフにはスパイクあり、ナハトは無し。


追記
 公式サイトで、片腕に3連バルカン砲装備との情報アリ。
 設定画をよく見直してみたら、左右での手甲の形が違いました。
 というわけで左右の腕の比較画も掲載。

 右手甲の中に、アレックスのように3連バルカン砲を仕込んでいるのでしょうか。

◆腰

素イフのバーニアが、ナハトは装甲で塞がれています。
また、ナハトには動力パイプらしきものが追加。
お尻付近の装甲が大型化している様子(黒マル)


◆脚

ナハトでは装甲が追加。(赤マル、紫マル)
バーニアもあり。

◆足

つま先の装甲が違います。


◆武装
・ヒートサーベルの形状が若干違います。


画像は素イフのもの。ナハトには黒マル部のパイプなし。
赤マル部のパーツも形状が違い、ナハトは四角になっています。

ナハトのサーベル
リンク先はナハトがヒートサーベルを構えた画。

素イフのヒートサーベルがどのように発光するかは未だ確定してませんが、ナハトは青白く発光。

追記
 名前は”ナハト・ブレード”と判明。
 ヒート系かどうかはまだ不明ですが、
 当ブログではとりあえずヒート系と判断して記事を書いてみました。

・ナハトはクナイを4本装備
追記
 本当に手裏剣として使用。
 ゲーム画面では4本装備だが、公式サイトのゲーム写真を見るに、
 投げられる数は多いようだ。

ガンダムエース9月号のマンガにて、電気系統をマヒさせる効果があると判明

---

◆確定情報
・形式番号は”MS-08TX/N”
・ジャミング機能搭載
・かつて、マ・クベ大佐が所有していた。
・U.C.0081、オデッサ基地で起動実験を行う

◆その他、感想や妄想など
・ナハトは、一年戦争時からこの形?
 戦後、連邦はこの機体に手を加えていないのだろうか?
・肩アーマーは、意匠だけみれば、なんとなく、アプサラスⅢに似てる気がする。
・素イフにあった四角バーニアが徹底的に塞がれているのが気になる。
 機動性をわざと落としているのか?
 あと、装甲で塞がれた前面3つの四角バーニアから、
 それぞれパイプが伸びているのが気になる。

・ナハトは二刀流。ナハトとしての標準スタイル?それともパイロットのクセ?
 (素イフの標準スタイルは一刀流だったはずだが、
 最近の設定はあやふやで二刀流と扱われることもしばしば)
追記
 プレイヤーの好みでスタイルは変えられるとのこと

・ヒートサーベルにパイプが無いし、日本刀然とし過ぎている。カスタム品?
 それとも、設定的には素イフのものと同一?

・クナイはヒート系?続報待ち。電磁系でした。
 
・「マ・クベ大佐が所有していた」との解説がありましたが、
 漫画では「マ・クベが開発していた」とセリフがあり。
 「所有」だと…
  →どこぞが開発したイフリート・ナハトをマ・クベが所有していた
 ですが、
 「開発」だと…
 →もともとマ・クベの管轄でイフリートを開発していて、それを改造したのがナハト
 →どこぞが開発したイフリートを、マ・クベがナハトに改造した
 ともとれる。
 まだ何ともいえないので、続報待ち。
・頭部が大型化しているのはジャミング機能を搭載したから?
・頭部、肩装甲、脚装甲など、改造のセンスがイフリート改とよく似ているのが興味深い。
 単なる偶然?

拍手[1回]

2009-07-06-Mon 23:14:12 │EDIT
ついに最終回を迎えた愚連隊。

そのあらすじと、感想です。

以下、ネタバレ注意
-----








事件の真の黒幕はデノーメル准将だった。
ウェイン中将が戦後の利権に向けた策を練っていると知り、
彼は「ガルマ・ザビ計画」を持ちかけたのだ。

すべてが順調に進む中の、ただ一つの誤算。
それは、実直に任務を遂行していくであろうサキ・デッサウ少佐が
計画に気づき、並々ならぬ正義感を発揮し真相に迫ったことだった。
「何が君をここまで駆り立てたのかね?」
デノーメルの問いに、サキは
『上位も下位もない。ただ罪無き者達を救え』というシャマラン先生の教え、
生き様を思い出したと答える。
だが、デノーメルはそれを否定する。

かつてシャマランが目指したのは、地球と宇宙の融和。
膨大な数のサイドを地球連邦政府が支配する今のシステムでは、いずれ構造疲労を起こす。
各サイドを国家として独立させ、その上で国交を結び安全保障と経済の安定を図る。
かつて先生の下でサキ、デノーメルが夢見た思想であった。

しかし、今次大戦でスペースノイド(サイド3)が50億の人間を殺してしまった以上、
それは望めなくなってしまった。
ならば、どうすべきか?
デノーメルは自らの考えを語る。
大戦で地球が失った人的資源、産業、インフラ。
その再建をあらゆるサイドからの資本投下で行わせ、
地球経済を宇宙に依存させることで、実質的にスペースノイドが地球を支配できる。
その結果、スペースノイドの独立は早期に成される。
その上で地球宇宙間の国交を結べば良い。
そして、デノーメルは物流と通商の要であるキャリフォルニアを収め、取り仕切る。

しかし、それはもはや共存ではなく、宇宙による地球の逆占領。
怒るサキにデノーメルは銃口を向ける。
「シャマラン先生の理想は、こうして実現される。安心してあの世に行きたまえ」
その時、ビッグ・トレーの警備兵が室内に突入する。
ポノワ中尉が隠しマイクを仕込み、音声を中継していたのだ。
警備兵が詰め寄るが、そこでビッグ・トレーが大きく揺れる。
ザンジバル爆弾投下を避けるため、侵攻軍が急速転進を始めたのだ。
スキを見て逃げるデノーメルを、サキはを甲板まで追い詰める。
「お前をネメシスの指揮官にしたのは間違いだった…」
そして、かつてシャマランを目の前で死なせた…守りきれなかったサキを責める。
その罪を認めるサキ。
しかし、サキもまたデノーメルを責める。
先生の理想を歪めて受け止め、先生の理想のためだとして
何千もの兵士を無駄死にさせたことを。
「これ以上、先生の名を汚すことは許さん」
銃口を向けるサキ。
そこへ割って入ったのは…ジム・ストライカー。
ドダイを奪って帰還した、ユージ・アルカナ中尉であった。
その傍らには偽ガルマ・ザビ。本名『マルティン・シャマラン』の姿もある。
「『確保』です。殺しちゃいけません」
「そうだな、中尉」
ユージの話によると、
キャリフォルニア・ベースの撤退派と抗戦派の間で話がつき、
撤退派を乗せザンジバルはサイド3へ上がっていったという。
ザンジバル爆弾の脅威は去った。
キャリフォルニア・ベース攻略作戦の再開に艦上は沸き立った。

サキは、思う。
デノーメルは、唯一の誤算は私だと言った。
しかし、それは正確ではない。
本当の誤算は、私がユージと出会ったことだ、と。

激戦の末、連邦軍はキャリフフォルニア・ベースを制する。
そして12月31日のア・バオア・クーの陥落をもって、
ジオン独立戦争は終結した。

そして宇宙世紀0080年、2月。
北米地球連邦軍裁判所では、
ガルマ・ザビ亡霊事件の裁判が行われようとしていた。
連邦の復員兵、ジオンの一般人などたくさんの聴衆が押し寄せる厳戒態勢の中、
マルティンが連行されていく。
とびかう罵声を見かねたユージは彼のもとに駆け寄る。
そこへ、雨合羽を着込んだ子供が一人。
「ガルマ様の名を騙り、父を殺した…仇…」
グエイドン中将の娘だった。
銃を取り出し、マルティンに向けて発砲する!
…銃弾は、ユージが受けていた。マルティンを庇ったのだ。
「誰が撃った!?」「ジオンの娘がいるぞ!」「ジオンはまだやる気だぞ!」
一瞬にして場は騒然となり、暴徒と化したアースノイド、スペースノイドの乱闘が始まる。
重症を負いながらも乱闘を止めようとするユージを、サキは制しようとする。しかし…
「この場の人たちを守れなかったら、オレはもう、二度と仲間を守るなんて言えなくなりますよ」
その言葉で、サキはユージを止められなかった。
群集に、ユージは叫ぶ。
「オレは無事だ、その子は誰も殺しちゃいない!」
「まずは隣にいる奴を見てくれ。よく見りゃそいつは何の事はない只のヤロウだ。
 ぶん殴る前にいっぺん、そいつに話しかけてみな。やっぱりそいつは案外ただの奴だぜ…」
重症を堪え訴えかけるユージに、群集は耳を傾ける。
サキは自問する。なぜユージを止めなかったのか?
それは、自分を目覚めさせたゾンビーの…ユージの力を見たかったのかもしれない。

ついに倒れるユージ。
群集が、ネメシス隊が、そしてサキが駆け寄る。
「死なせはせん。今度こそ、必ず」

機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊 完

---
◆シャマラン先生の遺志
すでにいろいろと話題になってますが、
デノーメルの案はガンダムユニコーンでフル・フロンタルが語ったものによく似てますね。
(ネタが被ったのは、まあ偶然でしょ)
経済で地球を支配するという発想は面白い。

シャマランの遺志を歪めて受け止め、私利私欲に走ったとはいえ
デノーメルが先生の理想を実現したかった、という気持ちは本当だったんだろうなぁ。
シャマランの思想自体を否定していなかったこと、
シャマランを目の前で死なせたサキを責めていることから、
本当にシャマランを慕っていたんだと思う。

しかし、理想のために無駄な犠牲を多く払ったのは事実であり
それは、先生の名を汚すことになる。
サキもまた、シャマランを慕っていただけに許すことができない。
同じ師の意思を継ぎながらも大きくすれ違ってしまった二人の、悲しくも素晴らしいドラマでした。

◆ユージ
困難に負けず、信念を貫くユージ。
その姿に勇気づけられる、周囲の人物。
いわゆる主人公の成長物語…ではなく、仲間たちの成長物語でもあったんですね。

物語のラスト、かつてのシャマランのように場を治めるユージ。
「難しい事は言えない…」と言いながら、自分の言葉で語るユージの姿が素敵デス。

◆サキ
甲板上でデノーメルを撃とうとしたことを、止められた件にて。
もしあの時射殺していたら、きっとサキはやりきれない気持ちで終わっていただろう。
しかし、射殺はユージによって止められた。
ユージはサキの心を救った、と言えるのではないでしょうか。

ラスト、ユージに駆け寄るサキ。
「死なせはせん。今度こそ、必ず」
と強く思います。
かつて先生が死んだときと同じシチュエーションで、トラウマからの復帰。
いい構成だなぁ。


◆マルティン・シャマラン(タラ)
・タラの本名が明かされました。やはりシャマランの孫だったようですね。
今回、一切のセリフがありませんでいたが…

・ザンジバルが宇宙へ帰ったと聞いた時の、彼の心境やいかに。
何も成せなかったと、やりきれなくなったのか?それとも、実はほっとしたのだろうか?
妄想が尽きません。

・ユージとタラの決着は先月号のまま、ということか?
何かしら、タラ自身が納得のいく決着を期待していたのですが、一切が語られず。
今回、そこが残念なところです。

そんな中、注目すべきは…
「確保」されたはずのタラが、ユージによって運ばれた時、拘束されていなかったこと。

手錠が手元に無いとしても、縄で手を縛るとか、本来はすべきだと思う。
しかし、ユージは拘束しなかった。ユージらしいといえば、ユージらしい。
…単にタラが観念していたから、だろうか? 
ともあれ、このシーンが二人の間の決着を物語っていると、言えるのかもしれませんね。

・あと、重症のユージの肩を抱えるラストシーンにて。
タラも、ユージによって心を救われた一人。
今度はユージへの恩を返す番です。
描かれなかったシーンでは、彼はどのように動いたのだろうか…。

◆グエイドン中将の娘
結局、最後まで不幸だった子でした。
自ら撃ってしまったユージに庇われる格好となった彼女。
ユージの最後の言葉に、彼女も何か変わる事ができるのだろうか。

◆ネメシス隊
生きてたのかよ!!
いや、ホークさんやジャンは多分生きてるだろうと思ってましたよ。
機体はピクシーにボロボロされてましたが、コックピットは無事だったので。
問題はロックですよロック!
アレで生きてるってどんだけ超人ですかアンタは。
生還が嬉しい反面、何か腑に落ちないなぁ。

◆キャリフォルニア・ベース
・撤退派はサイド3へ帰り、抗戦派が残ったことでキャリフォルニア・ベースの戦いは行われました。
史実との辻褄はあったわけですね。

・ブルーディスティニーのシナリオにあった
「宇宙へ、一人でも多く仲間を帰すために戦うジオン兵」という要素は、どうだろう?
これまでの流れだと、サイド3へ帰る手段はザンジバルただ一機という描写でしたが、
今回のセリフの中に「先導艦として」とありました。
つまり、HLVやシャトルがまだ残っていて、ザンジバルに乗り切れなかった兵士、物資などがあがる
後続がある、と捉えていいんでしょうかね。
それなら、ブルーのシナリオとも辻褄があう。

さらに妄想を広げるならば…

ブルーのシナリオにおいて死力を尽くして撤退する部隊を守っていた地上部隊は、
あれだけいがみあっていた撤退派のために戦っていた、ということになるわけで。
ユージは「ナシがついちまったようでして…」と言っていたが、
もしかしたら両者の間で熱い友情と和解があったのかなー、なんて考えると面白いですね。


・今回、ほぼ唯一の戦闘シーン。

一枚絵でも妄想をかきたてる迫力のワンシーンですね。
左端に、キャリフォルニア・ベースの象徴ともいえるマスドライバーがチラっと映っているのが、
個人的には嬉しい限り。

◆その他
・「タマーム・シャマランの孫の起こした事件だけにその注目度が高い」
のセリフから察するに、宇宙世紀ではシャマラン先生は結構有名人だったようですね。

・陰謀の解決はよくまとまってたけど、その他の所が端折ってた感じ。
特にユージとタラの絡み、撤退派と抗戦派の和解のあたりが
描写不足な気がしました。
単行本で加筆修正とかあるんでしょうか?
それとも、この辺のウラ話は『アッガイ大陸横断』で語られるのかもしれませんね。


-----
えー、こんなところでしょうか。
毎回楽しませてくれた「オレら連邦愚連隊」も、今回でオシマイです。
曽野由大&クラップス、本当にありがとう!!!
次回作も期待してるぞ!

最終巻は8月26日!
緑色のピクシーが目印です!



拍手[4回]

2009-06-28-Sun 23:55:13 │EDIT
ガンダムエース今月号から、気になった記事などをピックアップ。
自分用の覚え書きみたいなものなので偏ってますが。
ブルー関連のニュースは無いので、カテゴリも「ブルー:ニュース」ってのは違う気がするけどキニシナイ、キニシナイ。

-----
◆『機動戦士ガンダムユニコーン』ついに完結!
2年半にわたる連載が終了しました。
新たに紡がれる宇宙世紀のストーリーにワクワクさせてもらいましたが、
それも残念ながら今月にて終了です。
今後はアニメのほうで楽しませてもらいます!

アニメ化の情報では、リディとマリーダ、
そしてリゼル、ジェガン、クシャトリヤ、ギラ・ズールのアニメ設定画が載っています。
アニメの放送媒体についてはまだ発表はありません。

また、今後はユニコーン関連商品がバンダイの各事業部から
どんどんと展開されていくようです。
特に、HGUCではハイペースで展開されるようで、
10月のクシャトリヤを皮切りに、3月までに5体が予定されている模様。
個人的にはリゼルやロトを激しく希望です。
また、ガシャポンでは10月にユニコーン、リゼル、リゼル(隊長機)、クシャトリヤ、ギラ・ズールが登場。リゼルの最速立体化はコレか!10月が待ち遠しい!

◆『オレら連邦愚連隊』完結!
連邦愚連隊も今月にて完結となりました。
最終回は見開き込みのカラー4Pで贅沢にスタート。
単行本ではおそらく白黒になってしまうでしょうから、切り取ってスクラップしときましょ。
最終巻となる5巻は8月26日発売、表紙にはガンダム・ピクシーが登場です!

最終回感想は後日UP予定。

◆夏元雅人『機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081-水天の涙-』連載開始!
PS3ソフト『機動戦士ガンダム戦記』のマンガ版の連載がスタートしました。
ストーリーについては本誌を読んでいただくとして…
本編の最後、シートが被せられたイフリート・ナハトがちょっとだけ登場。
え、てーことはイフリート・ナハトの登場って結構早いのか?

◆イフリート・ナハトについて、ちょっとだけ新情報アリ
・ピンナップにイフリート・ナハト立ち絵あり。
 おそらく設定画からのものでしょうが、カトキ画のナハトって何気にコレが初出では?
 これをもとに通常のイフリートとの違いを検証してみたいと思います。後日に。
・形式番号は『MS-08TX/N』
・ジャミング機能搭載。
 頭部が大型化してるのはそのためか?
 でも戦闘じゃミノフスキー粒子撒かれるのにジャミング機能搭載ってどういうこと?
 ミノ粉が撒かれてない戦場で、レーダーに頼る敵の意表をつく…とか?
 
・「マ・クベ大佐が所有していた」との解説あり。
 でも漫画では「マ・クベが開発していた」とセリフがありました。
 この「開発していた」ってのは素イフリートのこと?それともナハト?
 その辺はまだ不明です。

 (以下妄想)
 素イフリートはジオンの地上攻撃軍(特定はされてない)が独自に開発したというのは、もともとの設定。
 それが今回のゲームで「マ・クベが開発したという」設定に書き換わったのでしょうか?
 たしかにマ・クベはオデッサの基地司令をやってたから
 地上攻撃軍とも言えるし、
 イフリートを使用したウルフ・ガー隊もマ・クベが創設した部隊だったから、
 設定にあまり無理はない…かな?

◆ことぶきつかさ『デイアフタートゥモロー ~カイ・シデンのメモリーより~』連載開始!
第1話は、一年戦争時代のカイの思い出。
整備の仕事をさぼるカイが、オムルと「戦争を無くすのは、政治じゃなくてジャーナリズムかな」
「俺みたいな軟弱者が、なれる仕事じゃないがね…」といった会話をしています。

えー、当ブログでは「ラプラス事件を、カイの視点で迫るのか!?」なんて
とんでもない予想をしちゃってましたが、全然違いましたねwスイマセン。

目次の作者コメントにて「前作とは毛色の違う作風になったらいいなと思います」とあるので、
過去の回想を淡々と行う、渋い作品になりそうですね。

◆次号より、高山瑞穂が連載開始!
漫画版「ブルーディスティニー」を手がけた高山瑞穂氏。
これまで、主に講談社系の雑誌でガンダム漫画を描いていた高山氏が
いよいよ角川であるガンダムエースにて連載を開始します。
タイトルは『ジオンMS少年遊撃特科兵(仮)』
今月号には4Pの予告漫画アリ。
宇宙世紀0079、4月。地上の3分の1を制圧したジオンが地球攻撃軍の新兵を募集、
その告知を行うガルマ・ザビの放送を見る一人の少年が、家を捨て、志願する…といったストーリーのようです。
決して派手じゃないけど、丁寧な漫画を描く高山氏。
どんな漫画になるか、今から楽しみです。

(ジオンの少年兵、か…。もし『新兵たちのザク隊』の漫画化だとした俺、鼻血出して喜んじゃう。ええ、ただの妄想ですけどね…)
-----
えー、こんなところでしょうか。

全然関係無いですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』見てきました。

面白過ぎでした。

映像とストーリーに圧倒されて、脳がサッパリと洗われちゃった感じ。
感想がありすぎるんですが、
「面白かった!」とか「凄かった!」という言葉しか思いつかない自分のボキャブラリーの無さが恨めしい。

カイ・シデンのメモリー連載開始、愚連隊完結、ユニコーン完結、そして『破』と、
怒涛の祭りラッシュで脳の処理が追いつきません…


とりあえず今後のコラムの予定は
「連邦愚連隊最終話の感想」
「イフリートとイフリート・ナハトのデザイン上の比較」
「千葉智弘短編小説・戦慄のブルー シーン5~8」
です。
さぁ~て、頑張って書くぞ~
(しかし、頭の中で『破』の余韻がグルグルと邪魔をする…)

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男性
自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
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