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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2025-03-14-Fri 06:10:49 │EDIT
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2010-02-05-Fri 21:33:32 │EDIT
ガンダムエース2010年3月号

◆『ジオン公国軍 前線抄史』にて…
今月はMS BOYSは休載。
その代わり、解説コーナー『ジオン公国軍 前線抄史』が
通常より増ページの6P掲載。
MS BOYSの舞台背景の解説と
前回に続きジオンのさまざまな特務&特殊部隊についてのまとめがあります。
(コロ落ちのマッチモニード隊もアリ)
真新しい情報は無いですが、簡単でもこうやって情報を纏めてもらえると
再確認できてありがたいです。

今回、特筆すべき…と言う程ではないですが、
目についたのが「実録戦記作家 M・タカヤマ」という記述。
同漫画の作者、高山瑞穂氏をモチーフとし、彼のガンダム漫画を
「宇宙世紀の戦記作家による記録」という体で紹介しています。
漫画版『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』もその一つとして取り上げられ、
「オデッサの戦役以降、各地に出没する地球連邦軍の試作MS『ブルーディスティニー』にからむ謎の戦記を語るもの」という解説がなされています。
漫画版ブルーは講談社からの刊行で、ガンダムエースを出版する角川書店としては
他誌の漫画の紹介になってしまうわけですが、
それでも漫画版ブルーを、しかもちょっと面白い形式で紹介しているのは嬉しいところ。

あと、『前線抄史』の記事は
ジオン側の視点書かれた、という体で解説されているのも特徴的。
例えばオデッサ作戦前後の連邦製MSについての解説が
「破廉恥な連邦軍が生みし贋造なる木偶たち」
に始まり、コキ下ろして書かれてるのがいかにもそれっぽくて面白い。

何気に凝ったことをしているコーナーなので、
チェックしてみては。


◆機動戦士ガンダム カタナ
バーゲスト、いよいよ宇宙へ!
久々にバーゲスト隊員のヤクザっぷりが楽しめたのと、
最近無敵すぎた若の「射撃が苦手」って設定がなんか微笑ましかったので良。
あと族車仕様のワッパにワラタ。

先月に続きネメシス隊への言及があったけど、
フラグと言うよりは世界観の繋がりをみせる、単なるファンサービスという気も。
(まうい棒の存在、冒頭で愚連隊版ピクシーがチョイと描かれたのも込みで)

単行本第1巻の発売が決定!3月26日!

◆カイ・シデンのメモリー
「WB隊にスレッガーが存在した記録がない」とか言われてたけど
今後それが物語にどのように関わるか非常に気になる。
スレッガーの新事実と言うべきか新設定というべきか…
ここまで1stの人物設定に迫ったからには
それなりに面白い展開を期待したい。

◆『ギレン暗殺計画』連載終了。
実は途中から本誌で読み始めたので、現在単行本を追ってる最中。
だから最終回がまだ読めない…

◆新條まゆ新連載『ジオン公国幼年学校』
絵柄とか構成が少女マンガだなーとは思いつつ
話は想像してたよりは悪くなかったので様子見。
年配者は年配者としてちゃんと描いてほしい…誰も彼も若く見えるので。
ギレンも美形で描かれちゃうかと思ったらそうでもなかったのは噴いた。

◆大森伴三『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』
ガンダムユニコーンの漫画版がスタート。
漫画版『リーンの翼』を手がけた作者が担当してますが、
なんだか手堅く描かれてて『リーンの翼』の時みたいなテンションの高さはなく、
ちょっと肩透かし食らった気分。
尺に収めるために要点を上手く押さえたけど、そのせいで
ダイジェストを追う流れになっている印象。
…今後に期待。

*以下、本筋から外れます*
『バンデシネ』(バンド・デシネ)はフランス語圏において『マンガ』を意味する言葉。
直訳すれば「デッサンが連なる帯」「絵の描かれた帯」で、それが転じて『マンガ』というわけ。
我々の知る、いわゆる『マンガ』は映像的な表現をしているのに対して
バンド・デシネの作風は絵本的、文学的な表現なので、厳密には『マンガ』とはちょっと違うもの…らしい。

漫画版タイトルにこの言葉を使った編集部(作者?)の意図が気になるところ。
『絵の描かれた帯』→"帯"から"歴史"と転じて、『何者かが描いてきた歴史』というニュアンス?
連邦政府、ビスト財団が描いてきた宇宙世紀を指すとか。
もしくは、そんな抑圧するような意味あいじゃなくて
"絵"→歴史の風景、"帯"はその連続を意味して、『連なる歴史(宇宙世紀)の風景』というニュアンスか。
『マンガ』『絵の描かれた帯』のダブルミーニングだったりして。
(…って、あまり深く考えてもしょうがないな)

◆その他
・『ゼロの旧ザク』2巻発売!描き下ろしもあるよ!
戦わない主人公、戦わない旧ザク。
自身に何の価値も見出せず、戦力としても無意味な存在とされた、”ゼロ”な少年。
そんな彼に生きる価値を示す、たった一つの”彼女”のため、少年は絶望に抗う!

格好悪くガムシャラに足掻く姿。それが、格好良い。

個人的にオススメな漫画です。
今月のガンダムエース巻末に紹介記事があるので、興味があればチェックしてみては。
絵柄は好みが分かれるかもですが。

・HGUCロト、2機セットで3月発売!
塗装済み完成見本の写真が各所で公開されてます。
まさかロトがキット化なんて。スゴイなぁ。
”モビルスーツありき”のミリタリー世界であるガンダム作品において
”特殊部隊ありきなモビルスーツ”っていうコイツの立ち位置が大好き。
発売がとても楽しみです。

-----
◆近況
・資格試験も終わってとりあえず身辺落ち着いたのでブログ更新ペースを戻していきたい。
・『カトキハジメ デザインアンドプロダクツ アプループド・ガンダム』を
やっとこさ購入したので、例のブルー作例特集について記事を書いてみようかと思う。
…思ったよりブルー関連が全然少なかったのが残念だが。
あと年末大掃除で失くしてた攻略本も発掘されたので、そっちも。

・仮面ライダーWの変身ベルト、ダブルドライバーを遂に購入!
人気爆発で品薄だったけど、再生産が追いついたらしい。
店頭で見かけて即ゲット。
今日も今日とて、大の大人が『サイクロン!』『ジョォォーカァァァー!』とやってご満悦な姿は
とても人様に見せられない。
付属のガイアメモリだけじゃ足りない!もっと、もっとオレにガイアメモリを!
霧彦さん、ウチにセールスに来てくれ!

ところで最近の仮面ライダーWの面白さは異常。
『さらばNよ』の前後回は鳥肌モノ。
悪役のはずなのに、霧彦の姿はまさにヒーローのそれだった。
続いて『Iが止まらない』に登場のアクセルこと竜さんも、クールのくせに
復讐に関するとテンション振り切れちゃうのが面白い。
前編の様子から、平成ライダー御馴染みのライダー同士のいがみ合い展開に
なるかと不安だったけど後編でスッキリ。
んでもって、中盤の山場を予感させる展開にもうドキドキ。
毎週日曜が待ち通し過ぎる。

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2010-01-17-Sun 02:15:10 │EDIT
ガンダムエースで連載された明貴美加によるMS少女の画集が発売するらしい。
と、いうことでスクラップファイルからブルーのMS少女を引っ張り出してみた。


ガンダムエース2005年12月号(No.040)より。

当時のコーナー名は「GUNDAM FIX GALUTION」
(現在は「Mobile Suit Girl」いつ頃変わったかはシラネ)
ガンダムフィックスフィギュレーション(以下GFF)やジオノグラフィで登場する機体を
明貴美加がMS少女にアレンジ、といったコーナーのため
その意匠を取り込んだMS少女が描かれました。
(吉崎観音がたまに描いていたこともあったような…グフカスタムとか)

写真のイラストはGFF版ブルーディスティニーの発売に合わせて描かれたもので、
各パーツデザインもやはりGFF版ブルー1号機がベースになっています。


-----
えー、去年よりUPしていました
千葉智宏短編小説の紹介記事を書きたかったのですが
年末大掃除以来、攻略本が行方不明なので
再開は見つかり次第です。
スイマセン…

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2010-01-07-Thu 01:14:13 │EDIT
ガンダムエース2010年2月号より

本日2回目の更新。
今回はガンダムエース2010年2月号より、
当ブログ的にチェックしたい内容をピックアップします。
話題としては、いきなり去年のネタになりますが、キニシナイ。

◆戦場の絆にブルー2号機&イフリート改登場!

支給方法についてはまだ不明です。
2号機の体型バランスが、HGUCっぽい印象を受けます。

戦場の絆にブルー関係が賑わってきました。
今回の2号機は連邦仕様とのことで、
ゆくゆくはブルー2号機ニムバス仕様、そして3号機も登場することでしょうね。
(全然関係ないですが、戦場の絆のケータイサイトのミニゲームでは
 2年くらい前から2号機ニムバス仕様だけ先行して登場してました。
 やっとアーケードで日の目を見ることができる…のか!?)

◆MS BOYS
サランの正体は、サイド6首相の娘だった。
連邦が彼女をつけねらうのは、政治の道具に利用するため。
交渉の道具に利用されてはジオンとしては厄介だ。
そして、彼女自身のために、クルトは合流したブラウアー隊と共に…
キャリフォルニア・ベースを目指す!

ここに来て、またキャリフォルニア・ベースの名が登場するとは。
最近はいろいろとネタにされてますね。
そして、キャリフォウニア・ベースといえば…ブルー1号機とイフリート改の決戦の地!
『MS BOYS』では過去の高山瑞穂作品より
「銀狼」「エイミー=バウアー=マイスター」が登場しているので、
ユウたちの登場も十分にありえるのでは!?
エイミーぐらいのカメオ出演でいいのでモルモット隊の面々が描かれると嬉しいなぁ。
『MS BOYS』はジオン側の話なので、ユウたちと戦ったドム隊の面々(アブラハム、グロス、レイバン)あたりは
登場しても違和感なさそうかな。
ちなみに、現在、作中の時間は11月上旬。
『ブルーディスティニー』だと、ちょうどユウと暴走1号機が遭遇した頃になります。
キャリフォルニア・ベース攻略作戦は12月上旬~中旬。
ブラウアー隊が北米に到着するタイミングが気になります。

あ、あと残念ながら次号は休載です。

◆『ジオン公国軍 前線抄史』にて、ウルフ・ガー隊
『MS BOYS』の解説コーナー『ジオン公国軍 前線抄史』、
第3回ではジオンの特務&特殊部隊、「袋小路のブラウアー隊」「ランバ・ラル隊」「ウルフ・ガー隊」について簡単な解説あり。
特に真新しい情報はないけどウルフ・ガー隊が取り上げられるのが珍しかったので、一応チェック。
『MS BOYS』に登場した「袋小路のブラウアー隊」って
もとはWiiのゲーム出身だったのか…

◆明貴美加 MS少女アートワークス
3月26日に、ガンダムエース誌上で掲載された明貴美加によるMS少女の画集が発売とか。
かつてブルーのMS少女も載った事があるので、おそらく画集に収録されるかと思います。

…これも一応ブルー関連のニュースになるのか?

---
その他気になったところ
◆カイ・シデンのメモリーのスレッガーさん
女性の口説き文句云々と、
「お袋なら地球の田舎町で根性逞しく生きてるよ」発言。
…これ事実なら1stのあのシーンの意味が随分変わってくるんじゃね?
スレッガーの母が実は生きてる、という設定は制作者のヨタ話レベルであるらしいですが、実際のところはどうなん?

◆ゼロの旧ザク
単行本2巻が1月26日発売。
今月号では、1巻のおさらいが載ってます。

◆新條まゆ、来月号より連載開始
タイトルは『ジオン公国幼年学校』
宇宙世紀0079のジオンを舞台にした学園モノでしょうか?
美少年風の5人のイラストが掲載されていました。
…そうですか、「ちょろいもんだぜ」に定評のある新條まゆ先生ですか。
最近、ガンダムエースでシードキャラのイラストを描いてたから
てっきりシード関連でマンガでも始めるのかと思ったら、一年戦争モノですか。
よりによってジオンが題材とは…
いろいろ大丈夫なんでしょうか。

◆ガンダムユニコーン、コミカライズ
来月号より、ガンダムユニコーンのマンガ版が連載スタート。
「リーンの翼」の漫画版を手掛け、
ガンダム関連では「機動戦士ガンダムOO」「追憶のシャア・アズナブル」で実績のある
大森伴三先生が担当!こちらは期待大。

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2010-01-07-Thu 01:11:10 │EDIT
新年、明けましておめでとうございます。
当ブログも2周年目を迎え、アクセスも2万ヒットを超えることができました。
いつもアクセスありがとうございます。
そして、これからもよろしくお願いします。

---

一昨年は世間でいろいろなことがありました。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」、度肝を抜かれましたね。
マリの新型スーツもいいですが僕は緑の試作スーツの方が好みです。


本当に、大いに盛り上がった一年でした。








あとは特に何も起こりませんでしたよね。









…すいませんちょっと平野耕太先生風に始めたてみたかっただけなんです。

機動戦士ガンダムは30周年を迎え、1/1ガンダムが展示されたり
いろいろとイベントが開催されたりと賑わしい一年でした。
ブルー関連は何かあったかなぁ…
大きなところで戦場の絆に参戦、ぐらいですかね。
[追記]BB戦士・馬超ブルーディスティニーの発売がありました!
ピクシー&イフリートは大躍進の年でした。
ピクシーは連邦愚連隊に登場して大活躍、
イフリートは新型ナハトがデビュー。
両機とも戦場の絆にも登場、そしてカードゲームへの露出も増えました。
そろそろ、原作の『死にゆく者たちの祈り』自体にも動きが欲しいところです。

---
その他近況
・銀河英雄伝説、視聴完了
 110話、視聴完了。実に面白かった…
 なるべくネタバレを避けつつ感想を箇条書き。
・艦隊戦はどれも面白かったんですが、
 一番好きなのは「要塞対要塞」のエピソード。
 要塞惑星であるイゼルローン要塞とガイエスブルグ要塞の直接対決
 強大すぎる艦隊迎撃要塞砲同士の対決というスケールのデカい対決に
 加えて、艦隊、宇宙戦闘機も駆使しての緻密な両者の戦術。
 さらには惑星表面の流体金属まで戦術に利用するなんて発想がすごい!
・××の件で粋な計らいをするドミニク姐さんに惚れた。
・第3期エンディング曲『歓送の歌』が名曲過ぎる。
 エンディングの絵と詩の意味を考えると、より深い味わいが…
・好きなエピソードは多いですが、一番好きなのは第76話『祭りの前』のラスト。
 帝国軍を迎え撃つ準備をするヤン一派。
 それはまるで祭りの準備のようでもあった
 『伊達と酔狂の全てを賭けて…』
 と始まるナレーション、そしてそれに合わせての『歓送の歌』が秀逸。
・死んでしまった者も多くいた。
 でも、その誰もが素晴らしい生き様を見せてくれた。
・やっぱ地球教、浮いてたなぁ。
・帝国軍上級大将の面々がどれもいい味出している。
 中でも、ビッテンフェルトの猪武者っぷりが特に面白かった。
 失態をやらかしてカイザーに謝罪して、おとなしくなると思ったら
 そんなことはなく、相変わらずのタカ派っぷりを貫き通す。
 「お前、少しは自重しろw」と何度思ったか。
 ビッテンフェルトの辞書に自重の文字は無い!
 後半は彼が登場するだけで、今度は何をやらかすかとワクワクしてしまった。
 率いる艦隊の「シュワルツ・ランツェンレイター」って響きも
 無駄に格好良くて俺に良し!
 個人的に最萌えポイントは、カイザーに連れられて仕方なく見に行った
 古典バレエの鑑賞後、笑顔で拍手するも最後は渋い表情をした所です。

・作中で何度も話題にあがる、民主共和政治と君主独裁政治体制についての話は勉強になった。
 いっそこれ、学校の社会科の授業で流したらよくね?

 独裁政治体制の場合、君主および執政機関が悪政をしようとも、
 民衆にそれを止める術はない。
 だから、民衆自身が政治体制の変革に参加できる民主共和制のほうが
 健全である。たとえ、どれだけ体制が腐敗していようとも。
 ヤンが民主共和制を支持するのはそういった理由からだけど、
 それならば、民衆も間違った変革をしないよう
 もっと賢くなる必要があるなぁ…と、
 トリューニヒトが幅をきかせていたころの共和国や
 最近の世相を見てちょっと思ってみたりした。 
(…うーん、もうちょっと頭の良い感想が書けないものかねぇ)


・アニメ、映画なんかを見ている最中、なぜか手持ち無沙汰を感じてしまい
 視聴をしつつ何らかの作業を始めてしまうのが悪いクセでして、
 銀河英雄伝説を見ている最中、プラモをちまちまと作っていました。
 そしたら今度はプラモ熱が上がってしまった。
 今までパチ組みで済ませていたので
 合わせ目消し、スミ入れ、つや消しくらいはやってみようと
 作ってみたら…
 それだけで、結構見違えるものなのね。
 せっせと積みプラを崩し中。
 あ、公開できるようなデキではないので多分UPはしないです。

・月末に某資格試験を控えているので、
 実はあんまり遊んでる場合じゃない。
 銀河英雄伝説外伝とプラモはしばらくおあずけ。
 …でも見たい!作りたい!!

・消防団でラッパも担当しておりまして、
 早速、こないだの出初式でパープーと吹いてきました。
 氷点下で(といっても-2度くらいですが)
 金属のマウスピースに口をつけるとかどんな拷問か。

---
そんなわけで、今年もよろしくお願いします。
更新は…滞りがちになるかもですが…

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2009-12-18-Fri 01:05:40 │EDIT
『覇王ゲームスペシャル[81] 機動戦士ガンダム外伝Ⅲ 裁かれし者
 テクニカルガイドブック』
千葉智宏氏によるオリジナル短編小説「蒼き騎士と眠り姫」より
今回は4、5章をお送りします。

まともな更新は久しぶりですね。すいません。
-----
4.ユウⅠ

アルフとの通信により、オレは”EXAM”の秘密を知った。
そして彼の指示通り、ジオンのEXAM研究施設の全てを破壊した。
敵も機密保持のためデータを消去していたようで、
これでジオンに残る”EXAM”関連データは全て消え去ったことになる。
マリオンという少女の行方が気になったが、
「クルスト自身がマリオンに興味を無くしたためか
事故後の彼女の資料は残っていない」とアルフは答えた。
もう死んでるかもしれない?
…いや、恐らく生きている。オレにはそう思えた。

続いてモーリンからのブルー2号機発見の報を受け、
機体をコロニー外へと向かわせる。
モビルスーツでの、初めての宇宙戦。
そして、宇宙用装備であるビームライフルの使用も初めてだ。
不安要素は多い。
「ユウ、気をつけろ。ヤツはお前との直接対決を望んでいる。
 2機の接触と同時に”EXAM”は発動するが、
 お前のタイムリミットは5分だ。それ以内に勝て。
 それからビームライフルだが…」
オレに作戦を説明するアルフの口調が、次第に熱を帯びていく。
彼も、”EXAM”を巡る戦いの終局が近いことを感じているのだろう。
「勝ってくれ。そして、死ぬなよ。
 …オレは人付き合いが苦手で、
 他人の気持ちなんて全然理解できない、オールドタイプの代表みたいなもんだ。
 しかし、お前のことは気に入っているんだ。生きて、戻ってこい。
 …もちろん、貴重な戦闘データもたんまり頼むぞ!」

-----
5.ユウⅡ

宇宙港の真下で、オレはブルー2号機と対峙する。
2号機の蒼い機体は、両肩が真紅に染められていた。
「連邦のパイロット!こんな所まで追ってきてくれるとは、感謝の言葉も無い。
 どちらが本当に”EXAM”に認められた者か、ここで決着をつけてやる!勝負だ!」
奴からの通信と同時に、システム発動のランプが灯る。
時間は無い。
機体を加速させ2号機に仕掛けるが、
宇宙での戦いは奴のほうが一枚上手だった。
上下左右、360℃の全方位を活かした攻撃に、オレは翻弄される。
だが、負けるわけにはいかない。
乱射されるミサイル。
ビームサーベル同士のぶつかり合い。
”EXAM”の力を借りて、2機のブルーは激突する。



激戦の中、オレの放ったビームが2号機の左脚に命中した。
「直撃を受けただと!
 …貴様のようなヤツに、騎士である私が負けるわけがない!」
オレはとどめを仕掛けるが、敵機は異常な速さと反応で回避をする。
暴走か!
「ははっ、ますますマシンに力がみなぎってくるのがわかるぞ!
 やはり”EXAM”の真の力を呼び覚ますことができるのは、私なのだ!」
奴は機体への負担を無視した動きで、狂気に取り付かれたように3号機を攻め立てる。
これが、クルストの求めた”EXAM”の姿か!
やはり”EXAM”は狂気のマシンなのか!?
…しかし!
「マリオンが求めたのは、こんなものではないハズだ!」
「真の理想を持たぬ連邦の雑兵が、マリオンの名を口にするな!
 マリオンと私が作りあげた”EXAM”は、
 騎士である私にこそ相応しいのだ!」
「他人の犠牲の上に成り立つ理想や正義など、何の価値もない!」
2号機の振り下ろすビームサーベルを、こちらもビームサーベルで受け止める。
ビームのぶつかり合い。両機の力が拮抗する。
「マリオン…君の信ずるもののために力をかしてくれ!」
気がつくと、一人の少女が目の前に立っていた。
その手がオレの握る操縦桿をそっと後押しする。
これは幻覚か…?
次の瞬間、3号機のサーベルは2号機のサーベルを斬り裂き、
そのまま2号機をを袈裟切りした。
「なぜだ…”EXAM”に選ばれた騎士である私が、
 連邦の雑兵ごときに遅れを取らねばならぬのだ…
 このままでは死なん!お前も一緒に来てもらうぞ!」
爆発寸前の2号機が3号機に抱きつき、そして…
オレは巨大な光を見た。
その中に一人の少女がたたずみ、オレに満面の笑みをみせた…

宇宙世紀0080、1月1日。
月のグラナダで終戦協定が締結。
ここに一年戦争は終結した。
ブルーと”EXAM”システムがどうなったのか、
公式の記録からは見つけ出すことができない。
眠り姫は歴史の中で完全な眠りについたのだ。
それは、安らぎに満ちたものに違いない。


-----
※ 『宇宙世紀0080、1月1日~』からの記述は本編よりそのまま抜粋。

◆4.ユウⅠより
原作ゲーム3巻の第4話冒頭、及び第5話の冒頭に位置するエピソードです。
・アルフのツンとデレ
 千葉版アルフはクルスト並かそれ以上にマッド・サイエンティストですが、
 そんな彼の人間臭さを感じさせる描写があります。
 今までの冷徹なイメージから一変、ユウに対して本音を語るが、
 それでも照れ隠しから「もちろん、データも頼むぞ!」と言ってしまう彼はまさにツンデレ。
 また、自らをオールドタイプの代表と語るアルフ像は、
 皆川ゆか版小説のアルフに通じるものがありますね。

・ビームライフルについて
 地上でビームライフルを使うと周りの大気が燃え上がって周囲に余計な被害がでるから
 地上戦では使用できない、といった解説があります。
 というわけでビームライフルは宇宙戦用装備の扱いになってますが
 1stガンダムの頃からビームライフルは地上でバンバン撃ってるわけで
 この設定はちょっといらない気がします。

・シミュレーター(この項はちょっと本題から外れます)
 「MSによる宇宙での戦闘経験は、シミュレーターぐらいしかない」と語られます。
 このシミュレーターって、もしかして例の対ガンダムシミュレーターのことを指すのかな?
 …なんつって

 対ガンダムシミュレーター自体はゲームクリア後のオマケであるため、
 あのやり取りを正史として捉えるのはアリなのだろうか?
 最近はユウがアムロ&ガンダムにシミュレーター上で勝利したことが
 設定として記述されることが多く、
 また、設定資料集によると、ユウが勝利した様子を映した写真が存在しているようなので
 ブルーディスティニーの正史としては、ありえるようです。
 でも、いつごろ行われた対戦なのかという厳密な設定はありません。
 オマケ程度で明確な設定がないのなら、
 そこを突き詰めて妄想してみるのも楽しいかもしれません。

◆4.ユウⅡより
・画像より
 背後から放たれたビームをかわす3号機。
 高山瑞穂描きおろし、迫力のカットです。
 ボールもちゃんと描かれてますね。
 (よく見ると180㎜キャノン砲を装備したK型っぽいデザイン)

・ユウとニムバスとマリオン
 千葉版ニムバスはマリオンをパートナーと思っていた、というのは
 これまで語られた経緯より推測できますが、
 「マリオンと私が作りあげた”EXAM”」というセリフに、
 その思いの丈が表されています。
 そして、「”EXAM”は騎士であるこの私にこそ相応しい」というセリフに続きます。
 千葉版のニムバスは皆川版、高山版と違い、
 自己欺瞞でも自己正当化でもなく本気で騎士道精神に則っているため、
 正義のために二人で築き上げた”EXAM”は正義を執行する自分にこそ相応しく、
 それ以外の者…まして、理想を持たない雑兵ごときが使うのは
 絶対に許さない、といった感情がニムバスにはあったのではないでしょうか。
 ユウに1対1の決闘を申し込んだのは、そんな想い故なのかもしれません。

 ユウとニムバスの戦いは
 「マリオン、君の信ずるもののために力をかしてくれ!」
 というユウの問いに対しマリオンが答える形で決着します。
 ”EXAM”に選ばれたはずなのに連邦の雑兵に遅れをとってしまった、と思うニムバス。
 でも本当は、マリオンはニムバスを選んでおらず、
 彼がが負けたのは、マリオンはユウを選んだからだった。
 この事実を知らないまま死んだニムバスは、ある意味幸せだったのかもしれません。


あ、あと些細なネタですが
ニムバスの「直撃だと!この私が直撃を受けただと!」のセリフは
ギレンの野望にて、ニムバスの被撃墜時の
セリフで使われていましたね。

-----
これにて千葉版ブルーの物語、本編ははおしまい。

次回は、「蒼き騎士と眠り姫」の+αの部分である、
「眠り姫」「2人の騎士と鍛冶屋」の章を紹介。
ブルーの物語を童話風に描く、ちょっと変わった雰囲気の短編です。

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自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
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