ガンダムエース今月号(2009年7月号)のオレら連邦愚連隊のネタバレ&解説です。
例によって反転して読んで下さい。
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問答無用で文章が表示されるので気をつけて下さい。
また、前回はオイシイ所を外して書いてましたが…そもそもネタバレとわかって読むわけだから
そんな配慮も必要ないなと思い直しましたので、そのまんまネタバレです。
本編既読の方には、ぜひ本編の興奮を思い出して頂きたいところですが、
もし、本編は未読で、とりあえずストーリーだけ押さえておきたいなんて人がいたら…
そんな勿体無いことせず、ぜひ本編を読んでからにして下さいね。
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ユージ、そしてタラの目の前に現れたのは、満身創痍のガンダムピクシーであった。
コルテスは叫ぶ。
「自分が死ぬかもしれないギリギリの戦い…全力で殺しあわないと、オレはもう満たされない!
そしてそれができるのが、お前なんだ!」
かつてユージがみせた、狂気の戦い。それを望むコルテスは猛烈な勢いでジム・ストライカーを攻める。
タラに逃げるよう叫ぶユージ。
タラを見ると…彼は動けなかった。さっき倒れた時、ザクの手で少女を押しつぶしてしまっていたのだ…。
一瞬、背を向けたジム・ストライカーに斬りかかるピクシー。
そのとき、ジム・ストライカーはウェアラブル・アーマーをすべて開放した!
大出力はそのままに身軽になった機体で、ピクシーと斬りあるユージ。
本気になったユージに、コルテスは狂喜する。
斬り合い、そして拳。
激しい戦いを制したのは…ユージであった。
ユージに自分と同じモノを見出し、コルテスは狂気の笑みを浮かべ、散った。
ピクシーを倒し、タラを心配して駆け寄るユージ。
その姿に、タラは思わず噴き出してしまう。
「アンタ、てっきり人が変わっちまったと思ったけど、何も変わんねぇな」
「…オレは、守りたい奴を守るために戦ってんだ。その為だったらいくらでも手を汚す。
それだけだ」
ユージの信念は、最初から、何も変わっていなかったのだ。
ガレキの向こう。ひょっこりと顔を出したのは…タラに押しつぶされたと思われた、少女だった。
少女は、死んでいなかったのだ。
ガルマの声を聞き、失明の危険もかえりみず、目に巻いた包帯を取る少女。
そして声の主…タラを見て、愕然とする。
「あれは…ガルマ様じゃない」
ネメシス隊を救うための証人として来るよう、そしてザンジバルの発射を止めるよう、タラに言うユージ。
しかしタラはそれを拒否する。
「オレをアンタみたいな直線バカと一緒にすんな…アンタなんかにオレの気持ちが分かってたまるか!」
しかし、ユージは、タラが少女を殺してしまったことに動揺したことを指摘し、
タラはまだ性根まで腐ってないと言う。
その時、ザンジバルの音が響く。ブースターが点火され、ついに発進してしまった!
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サキ・デッサウはキャリフォルニア・ベース進行軍の本隊に到着。
ウェイン中将は、キャリフォルニア・ベースにいるユージに、2発目のザンジバル発射を阻止して欲しいと申し出る。
応じれば、ネメシス隊へのスパイ容疑を取り消し、自分の下での厚遇を約束する、と。
それに対し、サキは二つの条件を提示する。
まずひとつは、真実が知りたいということ。そして、今回のガルマザク事件について、自らの推理を語る。
オデッサが陥落し、このままジオンが連邦宇宙軍の手柄で負けてしまえば、利権はすべて宇宙軍にわたってしまう。
それを阻止し、戦後に重要な施設(…特に、宇宙との重要な玄関口であるキャリフォルニア・ベース)を確保するため、連邦陸軍・ウェイン中将は戦争を長期化させる計画を立てる。
敗戦を受け入れつつある、死に体同然の北米ジオン勢力。それをもう一度奮い立たせるため、
ジオン兵から絶大な信頼を得ているガルマ・ザビの復活を企てたのだ。
そして、復活したガルマ・ザビの当て馬にするため創設したのが、ネメシス隊だった。
エースパイロットのみで構成された教導隊。それを復活したガルマ・ザビが撃退すれば、
北米ジオン軍は勢いを取り戻すだろう、と。
そしてネメシス隊の動きをコントロールするため送り込まれたのが、ガルマ役でもあるタラだったのである。
※”タラ坊”の本名はまだ明かされておらず、偽タラ・キケロ少尉と本編では呼ばれてますが、
ユージが”タラ”と呼んでいるので、当ブログではとりあえず”タラ”と表記します
サキは二つ目の条件を提示する。
ユージを支援する戦力を貸してもらえるなら、ザンジバルの破壊が可能である…と。
そしてそれは、サキの推理の証拠であるタラの確保も可能にすることだ。
「ならばその増援部隊で、ザンジバル、ジム・ストライカー、タラもろとも消してやろう」
と、脅すウェイン中将。
そのとき、デノーメル准将は中将に銃を向け…射殺した。
「ウェイン中将はスパイ容疑をかけられたサキ・デッサウ少佐に殺された。
そして、そのデッサウ少佐は私に処刑されるのだよ」
デノーメルは、サキに銃口を向ける。
すべての黒幕はデノーメルだったのか…?
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ジム・ストライカー対ガンダム・ピクシー、ついに決着!!
過去最高の描写で描かれる戦いに脳汁出まくり!な今回でした。
ピクシーの顔すら狂喜に歪む!妄執、ここに極まれり!
燃える拳を叩きこむ!俺の心臓鷲づかみ、今月お気に入りのワンショット。
◆ジム・ストライカー>ピクシー??
さて、ガンダム・タイプであるピクシーを撃破したジム・ストライカー。
これってジム・ストライカー>ピクシー
なんていう単純な図式じゃなくて、あそこまでピクシーを手負いにしたネメシス隊とスレイプニール隊のおかげでもあるんですよね。
ユージだけの勝利じゃなく、チーム全体の勝利っていうのがイイですね。
あと、ガンダム・タイプを倒すにはこれだけ無茶しなきゃならないっていうのも、
個人的には良し。
ピクシーの顔を立てつつ、ジムが勝つ。これはこれでアリじゃないでしょうか。
◆信念
戦うことに執念を燃やしたコルテス。
かつてユージも、プロボクサー時代では、コルテスと同じだったかもしれない。
事実、コルテスはユージに自分と同じものを見出していた。
しかし、今は違う。軍に入ろうと思ったきっかけ…それ以来の信念を貫き通したユージがステキ過ぎる。
その姿を見て、タラは今後どう動くのだろうか…
◆これはどうなのよ?
まあ、そんなノリノリな今月号なんですけども…
いくつか気になるところが!
押しつぶされたと思った少女が実は生きていたってのが、拍子抜け。
前回、あれだけ強烈な引きをやっといてそれは…。
でも、2ヶ月待たされてヤキモキしたのにあの展開にガクリと思ったのでであって、単行本で読めばまた印象は変わるかもね。
・グエイドン参謀の娘、目の治療中の少女がタラの声をガルマの声に聞こえたのも疑問が!
ガルマの声って、てっきり声を変える機械でも使ってたのかと思ってたけど、
(声を変える機械ってのもどうかと思うが。宇宙世紀なら、それくらいアリ?)
あれってタラの地声がガルマとそっくりだったってこと?
でも、それ以前にタラと少女は何度か会話をしてたわけだから、そのとき気づかなかったのはおかしくないか?
この辺のフォロー、次回にあるんでしょうか。
・ジム・ストライカーがピクシーのビームダガーを握って、ピクシーの手をもぎ取る所。
さすがにビームの刃を握るってのは、やりすぎじゃないか?
それとも、あれはビームダガーじゃなくてヒート系の武器だったとか?
ヒート系で、出力が落ちてたから握れたとか…
絵的にはヒートダガーに見えなくもないし。
(まあ、そもそもビームダガーがピクシー2号機のみの装備だっていう設定はとりあえず置いといて…)
・ザンジバル、発進しちゃったね。
いや、コレが発進しちゃうと、キャリフォルニア・ベース攻略作戦が発生しないと思うんですよ。
ブルーディスティニーのキャリフォルニア・ベースの戦いでは
ジオン軍は宇宙へ撤退する味方の時間稼ぎのために戦ってたわけで、
宇宙へ帰る手段がなくなっちゃうっていう展開だと、それに話が繋がらない。
今までの連邦愚連隊のキャリフォルニア・ベースの描写は従来の設定から少しズレてたけど、
ザンジバルが残ってるなら、まだ話の辻褄が合うと思ってたんですよ。
劇中の様子だと、宇宙に帰る手段はザンジバル以外無い、ということだったので。
でも、ザンジバルが無くなっちゃったわけで。
ザンジバル以外に実はシャトルやHLVが残ってた、ということにすれば
まだ辻褄が合うと思いますが、
なんかこのままキャリフォルニア・ベースは戦わずして降伏する展開になりそうな気が、しなくもない…
(かなりうろ覚えですが、PS2「機動戦士ガンダム戦記」のキャリフォルニア・ベース戦でも、
ジオン側はザンジバル発進の時間を稼ぐ戦い、というものだった気がする。
そういえばジオニックフロントでもキャリフォルニア・ベースの戦いがあったような?未プレイで未確認)---
さて、来月は「オレら連邦愚連隊」がいよいよ最終回!
ザンジバルの行方は!?陰謀の黒幕は!?
いよいよ全てに決着がつく!次回を見逃すな!!
あ、あと今更情報ですが今月号にはオマケにプロモーションカードが3枚付録でついてます
『ガンダムクロニクルバトライン』の『ジム・ストライカー(ネメシス隊仕様)』、
『ガンダムウォー』のリアルバージョンのナイトガンダム、信玄ガンダム、謙信ガンダムのカード、
あとなんかダブルオーのカードです。
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