今回は第5話。
原作ゲーム2巻「蒼を受け継ぐ者」より、ステージ1「蒼き運命」が下地となっています。
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第5話「覚醒」
ユウらの前に表れた、ジオンのEXAM搭載モビルスーツ”イフリート改”、そしてパイロットのニムバス・シュターゼン。
ニムバスは一瞬にしてフィリップ、サマナのジムを葬り去る。
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ミデアの格納庫ではアルフがブルー1号機の起動を試みるが、なぜか起動プログラムが実行されない。
(ブルーが起動を拒否しているとでも言うのか…!?」
ユウらのピンチに見かねたエイミーは何か戦力になるものを探しに飛び出す。
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ユウのジムはイフリート改相手に善戦するも、イフリート改の繰り出す高速戦闘に圧倒され、ミデアに叩きつけられる。
ニムバスがジムに止めを刺そうと近寄る。
しかしそこへ、辛うじて飛んだ戦闘機で、エイミーが特攻をしかける!
ユウの目の前で戦闘機はイフリート改に激しく激突し、散った。
「エイミー!」
叫ぶユウ。
その時、ユウの激しい意識の奔流にブルーが反応し、起動する!
特攻を受けてなお、イフリート改はほぼ無傷であった。
高笑うニムバス。そこへ、ミデアの格納庫からバルカン砲の攻撃が飛ぶ。
ブルーがパイロット無しで動き出し、攻撃を仕掛けたのだ。
ゆっくりと体を起こすブルー。目の前の出来事に驚愕するアルフ。
ミデアの残骸を押し上げ、ブルーがニムバス、ユウの眼前に立ち上がった。
ブルーはイフリート改にマシンガン、ミサイルの掃射を仕掛け、ニムバスは高速移動で辛うじて避ける。
「あれが連邦のEXAM機!最高じゃないか!」
そこへ、ニムバスに本隊から撤退の通信が入る。連邦の大部隊が接近しているというのだ。
拒否するニムバスだが、強制的にオートパイロットにされ、イフリート改は撤退していった。
ブルーは銃を下ろし、足元にユウを見るかのように顔を向けると、そのまま活動を停止した。
一部始終を、アルフは見ていた。
「あれは暴走なんかじゃない!何者かの意思のコントロールを受けている…。説明してもらいますよ、クルスト・モーゼス博士!」
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ユウ、フィリップ、サマナらは援軍と合流。そして、戦闘機の残骸から、奇跡的に一命を取り留めたエイミーを発見する。
エイミーはヘリで運ばれていった。
そこへ、アルフがユウらの前に現れる。
「全く、悪運の強い女だ…。お前達は今日から私の指揮下に入る。よろしくな、ユウ・カジマ中尉!」
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原作ゲームの同シーンでは、ユウ(プレイヤー)のジムによりダメージを受けたこと、連邦の増援が来たことでニムバスは自ら撤退していき、ミデアに積まれたままのブルー1号機を守りきった、というシーンになっています。
漫画版ではユウの感情に反応してブルー1号機が起動、ピンチの彼を助けています。
「あれは暴走なんかじゃない!何者かの意思のコントロールを受けている」
というアルフのセリフからの推測ですが、
彼を救ったのは、ブルー1号機というよりもマリオン自身だったのではないだろうか?
(次の話で明確にされることですが)マリオンは自身の解放をユウに求めていたため、ブルー1号機を、EXAMを介して操り、助けに入ったのではないでしょうか。
いずれにせよ、暴走以外の要因で無人で動くブルー1号機、というのは原作には無かった要素です。
原作のような単純に強いOSではなく、EXAMはマリオンの精神が深く作用するものとして描くことで、物語に深みがついています。
(この辺に関しては後日、詳しく)
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※この項は単純に妄想の話になります
奇跡的に助かり、軍の救急ヘリで運ばれたエイミーですが、なぜ彼女は助かるという展開になったのか?
もしかしたら、それは今後の展開で植物状態のマリオンを登場させるためだったのかもしれません。
軍の病院に運ばれ、そこに入院しているマリオンと遭遇する…という感じで。
(原作では、EXAMの実験で意識を失ったマリオンは病院で植物状態のまま入院している、という設定があります)
ユウたちの物語の裏側で、このころマリオンはどうしていたか?どういう状況にあったか?それを描くための橋渡しとして
エイミーを病院に向かわせる展開にしたのかも…しれません。
残念ながら漫画自体は掲載雑誌の休刊に伴い打ち切られてしまいましたが、物語が続いていれば、そんな展開もあったかもしれませんね。
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次回は最終回「茫星(ぼうせい)」です。
君は蒼き死神と戦場を駆ける!
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