前回のブルーディスティニー・騎士アレンジに続き、
今回は武者アレンジである「武者ブルーガンダム」を紹介します。
武者ブルーガンダムは2000年ごろのSDガンダムシリーズ「SDガンダム ムシャジェネレーション」に登場しました。
世界観はそれまでの武者ガンダムシリーズとは異なり、MSだけでなく人間のキャラも登場。
全国各地から、過去の遺物として発掘されるモビルスーツを武者風に改造し、それに人間が乗って戦うというもの。
(モビルスーツに意思は無く、ナイトガンダムシリーズでいう「機兵」の扱いとなっている)
おおざっぱに言うと、ターンエーガンダムの世界観でSD武者シリーズをやったとでも言うべきか?
「ムシャジェネレーション」の詳細は、例によって
wikipediaを参照のこと。
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こちらはBB戦士で発売された武者ブルーガンダムのパッケージ。
すいません、最初に言っておきますが、今回紹介できるのはパッケージと説明書のみです。
プラモ自体は、稼動部を増やそうと改造して失敗。残骸と成り果ててしまいました。
物置のどこかに予備があるはずなので…みつかったら改めて紹介したいと思います。とりあえず、軽装タイプを見てもらいましょ。
(実物が用意できないので組立書のイラストで勘弁)
頭部アンテナ部が特殊な形状なだけで、あとはブルーディスティニーそのものです。※余談1
各部に鎧を装着して、武者となります。
「武者ブルーガンダム」は、「新機動戦記ウイングガンダム」の主人公ヒイロ・ユイをモチーフとしたキャラクター、「緋色」が搭乗します※余談2。
そのためか、若干ウイングガンダムを彷彿とさせる意匠や雰囲気があります。
頭部、頬の形状や
大砲を両手に持った姿など。
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次は解説書です。
「頭部には、全機能を爆発的に上昇させる増幅装置があり・・・」と、
EXAMシステムをモチーフにした能力もあるようです。
BB戦士ではおなじみのコミックワールドでは、ムシャジェネレーションのマンガを掲載。
プラモの武者ブルーガンダムの配色は胴体が黒、その他が薄い青色。
しかしマンガでは、ブルー3号機の配色をベースに、鎧を装着しているようです。
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以上です。
やはり、こうしたアレンジは見ていて楽しいですね。
現在では「SDガンダム三国伝」にて「馬超ブルーディスティニー」が登場しています。
三国伝では主役級やガンダム系以外も頻繁にプラモ化されているので、馬超ブルーディスティニーの商品化も、
もしかしたら有り得るかも・・・?
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※余談1
wikipediaにもあるように、この「ムシャジェネレーション」BB戦士シリーズは、後に金型を流用して通常のモビルスーツ状態を発売することを前提にデザインされたようです。
そのため、鎧を外した状態ではモチーフのMSそのものになるわけです。
頭部アンテナこそありませんが、ある意味、この「武者ブルーガンダム」こそ初めてプラモデル化されたブルーディスティニーであると言えるのではないでしょうか。
※余談2
2000年当時、「ギレンの野望」「Gジェネレーション」などのゲームにユウ・カジマが登場した際、セリフのほとんどが「・・・・・」や「・・・!?」だったため、この頃のユウ・カジマは「無口キャラ」として定着していました。
そのため、同じく無口なヒイロがパイロットなのは、ハマリ役だったといえましょう。
(髪型もなんとなく似てるし…)
ユウはもともと無口で寡黙という設定でしたが、「・・・」しか言わない極端な無口というわけではありません。
原作ゲームでセリフが全く無かったこと、それに伴い声優がなかったこと。そのため「ギレンの野望」でセリフが「・・・・・」となってしまい、定着してしまったと思われます。
現在では、PS2ソフト「機動戦士ガンダム戦記」「めぐりあい宇宙」を始め、各種ゲームでユウ・カジマが登場する際にはセリフと声優がつけられ、無口キャラのイメージを覆す、新たなキャラクター性が確立しています。
(そのキャラクター性は、やはり小説版をベースにしている感があります)
個人的には、極端な無口キャラとしてのユウ・カジマも好きなんですがね。
こういった「ユウ・カジマというキャラクターの確立の過程」について詳しく調べてみるのも、面白いかもしれません。
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