「レッドアイズ・ブルー」のコラムにて紹介した、マンガ版に収録された1枚のイラスト。
これを見ているうち、改めて気づかされたことがありまして・・・。
それを今回の話題としました。
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あらためてこのイラストについて解説。
これはブルーの漫画版コミックス(97年に発売した、旧版)に収録された扉絵。
下の足の部分に「MIZUHO TAKAYAMA 96.6.29」と書いてあり、
このイラストが原作ゲームが開発中の段階で描かれたものであることが伺えるものだ。
さて、それを踏まえてもう一度イラストをよく見てみると・・・
現在のブルー1号機と、カラーリングが若干違う気がしませんか?
現在では全身ほぼ青色(紺色?)なのに対し、こちらのイラストではパーツの所々が白に近い水色に塗られている。
注目すべきは顔。拡大してみると額の部分のみが青色で、あとは白色である。
そして二の腕。前腕とは青色の濃さが明らかに違い、白っぽい水色である。
このようなカラー配置に心当たりがある方もいるだろう。
そう、設定資料集に収録されていた、ブルー2号機の初期設定カラーリング画である。
大河原邦夫氏によるカラー指定では上腕、顔の口まわりが白色だったが、ゲーム機の性能の都合で再現できず、
現在のカラー配置になったと設定資料集には書いてある。
そして、イラストにある1号機は、その2号機に近いカラーリングになっている。
・・・つまり、
このイラストはブルー1号機の初期設定カラーリングなのではないだろうか?イラストの日付から察するに、漫画版を担当する高山瑞穂氏のもとには、おそらくかなり早い段階からブルーの設定画が渡っていたのだろうと思われる。このイラストも、初期設定画をもとに描かれたのだろう。
そういう意味では、このイラストは非常に資料的価値の高いものではないだろうか!?
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もう一つ。
通常のカラーリングとは違うブルー1号機といえば・・・
そう、PS2ソフト「機動戦士ガンダム戦記」にて登場した、カラーリング違いのブルー1号機である。
このゲームでは、機体を選ぶ際に機体色を好みに合わせて2通りから選ぶことができた。
たとえば、ジムなら通常色とホワイトディンゴ隊カラーに。
ガンダムなら通常色と、キャスバル専用ガンダムの配色に、といった感じ。
そんなカラー選択で登場したのが、こちらのブルー1号機です。
このブルーの配色、例のイラストのブルー1号機の配色に近いものがあります。
盾の色も、イラストと同じ。
前腕と上腕は・・・白一色だからイラストとは違うか。
ブルー1号機をジムスナイパーⅡ・ホワイトディンゴ隊仕様のカラーリングに塗ったものかな?
と思っていましたが、
もしかしたら、開発者のお遊びで没カラーを復活させたものだったのかもしれません。
ちなみに、イフリート改のボツカラーはこんな感じですが
ガンダム戦記での色違いカラーは単なるザクカラーでした。残念。
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