今回はGAME'S MsVよりイフリート改を紹介。
ガンダムエース2006年2月号より。
紺色のイフリート改と対照的に明るい配色(発熱状態でないのに)のヒートサーベルが目を引くイラスト。暗い配色であるいつものイフリート改とは違った新鮮な印象を受けます。
今までのイフリート改のイラストでは灰色など暗い色のヒートサーベルだったが、なぜこのイラストではそうなのだろうか?
イフリート改のヒートサーベル自体に明確な設定は無いが、ベース機となったイフリートと同じものを使用していると考えるのが自然である。そしてそのイフリートの使用していたヒートサーベルが、このイラストと同じくカラフルなものだったのだ。
見にくい写真で申し訳ない。こちらはCROSS DIMENSION0079の攻略本に載っているイフリートのヒートサーベル。鍔(つば)が赤色。そして発熱状態ではないが色は黄色のため明るい印象を受ける。おそらくこのイラストのヒートサーベルは、これを参考にしたと思われる。
イフリートの場合も、イラストで描かれる時はヒートサーベルは発熱状態で描かれ、剣自体も灰色で描かれることが多く設定画のようにカラフルに描かれることは少ない。そのためこのイラストが新鮮に見えるのだろう。
また、原作ゲームにてイフリート改のヒートサーベルはポリゴン数の都合のためか鍔と柄頭(つかがしら)の丸い部位が省略されていた。イラストで描かれる際は、そのヒートサーベルが描かれることが多く、これも新鮮に見えた要因だろう。
(…といっても新鮮に見えたのは僕の主観になりますが)
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解説文は、やはり「宇宙世紀上の資料(記事)」風な文章になっています。
※『』内は記事引用
『地球連邦軍は、ジオン軍の新型兵器や軍内部の状況を推測するために前線からの情報収集の他にジオン国内からのニュース映像(※余談1)や出版物も利用していた』
『戦後、それらの資料の一部は地球連邦軍から放出され、その中に眠っていた書籍「人類は”EXAM”になれるのか」と共に見つかった、この写真に映るモビルスーツはイフリート改と呼ばれる機体であった』
『イフリート改は、YMS-08Aとグフの改造機MS-07C-5等の流れを汲むイフリートにEXAMシステムを積み込んだ実験機だったようだ。』
引用二つ目。『放出され~』のくだりは「EXAMレポート」(※解説1)にあった情報開示を指すと思われます。また、「人類は”EXAM”になれるのか」はクルスト・モーゼス博士が連邦に亡命する以前に出版した、独自のニュータイプに関する持論をまとめた本である。
宇宙世紀上のあらゆる公式記録記録から抹消されたとされるEXAM事件を、どうやって「宇宙世紀上の資料(記事)」として書くか?前回はジェシカ・ドーウェンを絡ませましたが、今回は引用一つ目のような設定にすることで解決したようです。
(そして、設定では古本屋の奇書扱いだったとされる書籍「人類は”EXAM”になれるのか」を資料として登場させるにあたり、引用一つ目も書き方は上手いと思う)
引用文三つ目。イフリートの開発経緯について、他のモビルスーツほど細かいな設定は無い。同じ型番ということでYMS-08A(高機動試作機)に絡ませた考察はよく見かけるが、さらにMS-07C-5(グフ飛行試験型)の存在についても言及しているのが興味深い。
ブルー関係のGAME'S MsVは以上です。
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※余談1
ニュース映像といえば、MSIGLOOのヅダのニュース映像なんかがありますね。引用一つ目はそれも意識して書かれたんでしょうか?
※解説1
前回の解説にもありました、ブルーの設定資料集に収録のジェシカ・ドーウェンによるEXAMに関するレポートです。
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記事確認しようとブログを開いたら700ヒットのキリ番をとっちまった。500の時もそうだった…。自分でキリ番踏むと妙にへこむorz
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