先月号、第6話感想。
更新ペースが順調にずれてきてますが、本誌派へのネタバレ配慮的にはそのほうがいいのかもね(ぉ
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サブタイトルは『エースパイロット』。これは原作ゲームをはじめ皆川版、サイドスでもお馴染みのサブタイですね。
冒頭はニュータイプの発見とフラナガン機関の設立、そしてニュータイプ専用機の系譜・・・。なかなかスケールの大きな導入ですね。NT用ヘルメットに映る”死神”がまた意味深。
・今回のマリオンは最初から軍属。
体が弱くパイロット適性は無かったが、NTの適正があると判断された。
そして、フラナガン機関にてNT用兵器の研究をしているクルストの元に配属されることとなった。
このマリオンにまつわる事柄は、サイドス版からの設定。
原作ゲーム、千葉版では「貧しい宇宙移民の子であったマリオンをクルストが引き取り、父親代わりとして育てていた」という間柄であった。
今回描かれた過去のシーンのクルスト、この段階ではNT用兵器の研究をしている。
同様にクルストの過去を描いたものとして、高山版ではマリオンはフラナガン機関にNT適正を見出され、クルスト(EXAM開発以前)からスカウトする描写があります。
これはマリオンの記憶をユウがフラッシュバックするように見る形で描かれており、断片的でありました。
今回たいち版でのマリオンとクルストのファーストコンタクトは、サイドス及び高山版を基準にしつつより詳細に描かれた印象です。
大河原デザイン、サイコミュシステム初期試験型ザク登場。宇宙空間にてビットの操縦テストを行うマリオンと、その成果に驚愕するクルスト。
ここでクルストはニュータイプという存在を、大きな脅威と感じるようになります。
ビットは有線だが、セリフより「データ収集用のコードがなければもっと遠いターゲットでも・・・」とあり、制御を有線で行っているわけではないと伺えるが・・・後の機体解説では「有線式」との記述もあります。
あと、ザクベースでありながら頭部があまりにもイフリート改に似ているのがとても気になる・・・。
デザインのモトネタは、先日ナオキ氏のツイートにありました、ビルドファイターズトライの
ザク・クラーケンとのこと。
・マリオンのテストの成果に湧く整備員たち。そして、それを見るニムバス。
ニムバスはここで初めてマリオンを認識しますが、いきなり「戦場に”乙女”とは・・・」だなんて結構ロマンチックな表現しますねw
マリオンとニムバスの関係。これは原作ゲームでは描かれていません。
高山版、千葉版、皆川版では描写がありましたが、その関係は三者三様で、それぞれ全く違った関係で描かれていました。
嫉妬と羨望の対象として。恐怖と脅威の対象として。そして、良きパートナーとして。
今回、たいち版での二人はどのように描かれるでしょうか?この点にも注目していきたいですね。(※1)
・場面が変わりまして、11部隊。北米ニューバーン基地。
これまではエネルギープラント防衛ミッションの舞台でしたが、今回は違う様子。
基地を襲撃するジオン水中用MS、ズゴッグとゴッグ。お馴染みのハイゴッグはいません。ここの登場MSも各媒体で微妙に違いますがその辺の解説は割愛。
基地周辺海域を哨戒していたフィッシュアイが交戦に入る。フィッシュアイにはニューバーン基地のエンブレムがあります。が、ちょっと気になるのが『EFF×AMMC』の文字。AMMCは独立機械化部隊の略称だから、機械化部隊はニューバーン所属ということかな?
そしてこのフィッシュアイは機械化部隊所属・・・?
先日、発売されましたザ・ブルー単行本の表紙裏オマケ漫画によると
「『ザ・ブルー』の物語は私たち11部隊の拠点、ニューバーン基地のある北米を中心に動き出します」
とあるので、今回の第11独立機械化部隊はニューバーン所属、ということなんでしょうかね。
・ユウは水中用装備のドミ、フィリップらはアクアジムで迎撃に出る。このシチュエーションで水中で戦うのは今回が初。
・そして最後を締めますは、森に潜むラウ&トレーダーのドム二機。従来では3機のドムでしたが、今回はこの二人なので2機のようです。
サイドス版ではニムバスはこの基地を狙っておらず、このタイミングで二人は登場しません。
湾岸基地を狙うニムバス隊、というシチュエーションは高山版にもありました。
同基地に運び込まれていたブルー(モルモット隊配属前)をいぶり出すため別部隊に囮役をやらせ、次いでニムバスの部下グロス、レイバン、アブラハムがカスタムしたドムで出撃。偶然、同基地に居合わせていたユウらが緊急出撃する・・・というものでした。
原作、サイドスでは単純にエネルギープラント防衛の任務。
皆川版ではこのタイミングでユウはブルー1号機に初めて乗り、出撃しています。
(※2)
今回のラウ&トレーダーによるドム隊の襲撃は、物資奪還が任務。
前回の話でニムバス隊に届ける物資を積んだギャロップが鹵獲されており、それの奪還と思われます。
フィリップのセリフにあった「面白い装備」が何なのか、気になりますね。
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第6話感想、終わり。
既に発売になっている最新号&第7話感想は・・・近いうちに。
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※1
サイドストーリーズではどうだったか。
初対面では友好な様子。
研究開発中では「年端もいかない少女に簡単にあしらわれるという屈辱も、いずれこの力を自分のものにできるという希望のもと、耐え抜いていた」と、ニムバスはマリオンに対し劣等感を抱いていました。
EXAMの完成でマリオンが意識を失ったことで博士への怒りをあらわにし、「私にしてやれるのはこのくらいだ。君の犠牲を無駄にはしない」と、マリオンの身柄をサイド6の病院へ密かに移送させています。
また、後に「あれほど憎んでいたのに、なぜそんな事をしたのか」とも述懐しています。
NTであるマリオンの力に劣等感を抱きつつも、彼女の身に起きた非常な仕打ちを憐れみ、慈悲をみせるニムバス。
これまでのニムバス像を踏襲しつつ、サイドスはサイドスでまた新たなニムバス像を作り上げた印象です。
(この辺はもう少し突っ込んでいくと面白そうなので、また別の機会にまとめてみます)
物語やキャラクターの性格がサイドス版を踏襲している、たいち版。こちらでニムバスはどんな一面を見せてくるのか?これからが楽しみです。
※2
皆川版は原作ゲームと劇中の時系列が少し違う。
かいつまんで説明すると・・・
原作ゲーム・・・暴走ブルー遭遇戦、エネルギープラント基地防衛戦、ミデア救出作戦&イフリート改との最初の戦い、ミサイル基地の前線基地破壊ミッション(ここで初めてブルーに搭乗)、ミサイル基地破壊ミッション。
皆川版・・・暴走ブルー遭遇戦、ミデア救出作戦&イフリート改との最初の戦い、ニューバーン基地防衛戦(ここで初めてブルーに搭乗)、ミサイル基地破壊ミッション。
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