ザ・ブルー・ディスティニー第三話について、いろいろと。
今回、詰め込んできてますねぇ。丸目発光のブルー、不気味さがムンムンで良いですねぇ。
んでもって、もう次の号発売されちゃってますねぇ。
ブログ更新遅れましたわ・・・
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・タイトルロゴ。おなじみの英文の表記、前回では国名が原作ゲームと同じくだったが、今回は最新の設定に合わせて『DUCHY OF ZEON』『E.F.F』に修正されてた。てっきり原作リスペクトとして表記が原文ままなのかなと思ってた。でも修正後も『Principality of ZEON』ではないのね
冒頭、アルフとクルストがブルーを待機させてる野営基地からスタート。場所は『カナダ・大西洋沿岸付近 山中』とあり。モルモット隊が攻めたジオン基地が望遠で見える距離なので、ジオン基地の場所はカナダってことね。
ここでアルフとクルストが待機してた描写はサイドス版が初だったが、あちらでは暴走ブルーが帰還してからの描写。この段階での二人の描写は今作が初か。
ちなみに高山版ではクルスト不在でアルフのみ待機。
皆川版ではアルフがモルモット隊の行動をモニターしていたが、直接の描写は無くユウがアルフから聞いた話として描写されているため具体的な行動は不明。
千葉版ではクルスト不在アルフのみ。
原作ゲームでは暴走前の待機状態や帰還後のブルーの描写は無くアルフの描写も無い。
・待機状態のブルー1号機。
高山版では片膝をついていましたが、今回はトレーラーに仰向けです。
(パイロットがちょっと厳しい姿勢で待機する羽目になってるけど、まあ、そこは彼女のお仕事なので・・・)
・今回、ブルーが搭載しているのはEXAM量産試作システムの『オルタ』とあり。
加えて、「不安定なオリジナル・コアの欠点を補うために開発したのが『オルタ』」とも。
これらの設定はサイドス版からの新設定です。
(なおサイドス版では暴走したブルー1号機が帰還してからアルフとクルストが初めて登場しており、オルタの説明もそのタイミングでされていました)
・面白いなと思ったのは、今回の待機任務では二人は暴走を望んでいなかったこと。
あくまで、大勢の人の死と、EXAMの暴走の有無についてのみ調べており、アルフはEXAM起動を阻止するよう焦っていたし、クルストも「あーあ暴走しちゃった仕方ねぇな」ぐらいのノリだったのが印象的でした。
千葉版、高山版でも同様に、大勢の人の死とEXAMシステムの関係について調べていました。
高山版では暴走は想定外でしたが、パイロットの「何とかしてくれ!」、研究員の「強制停止ですか!?」を聞かず「せっかく暴走してくれてるんだ」と実験は続行。
千葉版では暴走する事とパイロットが死亡することは予測していた通りのようでした。
皆川版ではユウらにパイロットの死を報告する際、表には出さずとも申し訳なさを伺わせるような描写がありました。
アルフというキャラクターは各媒体ごとに性格が違っていて、それを比べるのも面白いのですが・・・長くなったので今回は割愛。またの機会に(スマソ)。
今回、アルフがクルストに言う「昔のお仲間が死ぬのは心が痛まないのですか」というセリフが興味深い。これまでのアルフにはちょっとなさそうなセリフですね。
たいち版アルフは比較的人道的(?)なキャラのようです。
データ採集のために繋がれたケーブルを引きちぎり、始動するブルー。
高山版でもそうでしたが、束縛を破り禁断の力を解放する印象を受けるこういう描写、好きです。
・今回のテストパイロットが”女性”なのも注目。女性だと描写されたのは今回が初ですね。
名無しの彼女ですが、クルストによると彼女はEXAMのテストで適正値が高かったとのこと。
これについては「マリオンと同じ”女”だからか?」と推測しています。
オリジナル・コアではなく、オルタに乗った際に女性だから感じる”違和感”。
これが今後どのように物語に絡んでくるか、気になります。
※1
このカット超格好いい(小並感)。
EXAMモードのブルー、バックパックの上部が展開しています。2号機、3号機が1号機と同仕様として、後に宇宙用バックパックを装着した際にバックパックの上部バーニアと干渉すると思う・・・が、まあその辺はリファインされてくるかな。
これ干渉しちゃうから、大河原版のような地上用バックパックに宇宙用を被せるんじゃなくて、バックパックごと丸々換装って感じになるかも。
・ブルーが連邦の識別コードを出している描写は皆川版にもあり。誤射防止システム云々は今回が初か。この描写は芸が細かいなと思った
そして、フィリップのサマナに対する軽口。今回のフィリップはこういうのが多いなと思いました。
・ブルーとの対峙で、落とされるフランクがフラッシュバックするユウ。千葉版でもありましたが、あちらは友軍が撃破された際の恐怖として。たいち版では「力を手に入れる」という強い決意として。
・今回、ブルーを撤退させた決め手は地形を利用した連携攻撃。
高山版ではフィリップが脚を掴んでいるうちにユウがヒートホークを手に取り、コックピットへ一撃。千葉版、皆川版ではコックピットにビームサーベルを突き立てるものでした。
廃熱するブルー1号機。ここで確認できるのは肩装甲と、ガンダムで言うとヘリウムコア部分から。
ここからの廃熱は初めての描写ですね。
次号にて掲載されるブルー0号機も、この位置で廃熱する構造になっていましたね。
なお、高山版での廃熱は肩装甲、胸と脇の間、そして脚部外側のバーニア部が展開しての廃熱でした。さらに余談ですが高山版だとヘリウムコア部分はビームサーベルラックになっていました
・P154からP155の流れはサイドストーリーズと同じですね
第3話の締めはニムバス&イフリート改。
前ページ最後のコマのユウが見上げる月、そして次ページ1コマ目でイフリート改のゴーグル、月を背にするイフリート改のコマの流れは漫画ならではの表現でグッっときました。
背にシートがかけられてマントを被っているように見えるのもGOODだし、特徴的な両肩のお披露目を焦らすのもいいね。
ギャロップにて野営中、連邦の蒼いMS発見の報告を受けるニムバス。そしてクルスト追跡を宣言。このタイミング、シチュエーションは高山版もそうでしたね。
最後のコマにて、『MISSION CLEAR』として戦果報告。これは原作ゲームを意識した演出ですね。これによりユウたち以外の部隊が全滅しているのがわかります
◆EXAMシステム発動時の作用
EXAMシステム発動時の影響について。
これも各媒体によって微妙に違っているんですよね。これの分析について、簡単に。
(ごめんなさい詳しく分析しだすと今回の記事が終わらない・・・)
高山版では、ジオン基地で戦っていたユウ含むパイロットたちの”死”への強烈な思惟に反応し発動。
この時、EXAMシステムは彼らに浮かんだ”死のビジョン”をパイロットに強烈にフィードバック。
EXAMは”勝手に機体を動かし”ユウたちに襲い掛かり、パイロットは動揺するばかりで機体の制御もできていなかった。
皆川版。パイロットはEXAMシステムを通じて認識した”敵意”に過敏に反応し、精神が暴走。パイロットは自分に向ける敵意に対し抵抗する形で、凶暴な攻撃性を発揮する。精神はEXAMシステムの影響下にあり、この時機体を操っていたのはパイロット自身だった。
両作品ではEXAMシステムが発動(暴走)した際に、影響を与える対象が違うことがわかります。
高山版だと機体に、皆川版だとパイロットの精神に。
たいち版は高山版と同じく、EXAMシステムがパイロットの意思に反して機体を操っており、機体に影響をあたえていると言えます。
ユウが初めてEXAMシステムを起動する「ミサイル基地攻略作戦」において、たいち版のユウはどのような反応をみせるのか?
力に魅せられたユウがブルーの恐るべき力を手にした時、どのように魅入られ、溺れていくのか?
EXAMによる精神への直接的な影響がない以上、ユウが自分の意志で溺れていくことが予想されます。
どのようなドラマになるかが楽しみです。
と言いつつ、皆川版のようなEXAMの影響が今後たいち版でもあるかもですが・・・!
それについては次の項にて。
◆殺意への反応
ブルーがこちらの攻撃の意思に反応していると察し、地形を利用した”殺気”の無い攻撃で対応するユウ。
今回、たいち版において「攻撃の意思や殺気に反応する」という描写が早々に登場したのにはドキリとしました。
なぜなら、これらは皆川版においてニュータイプの強さの要因として、また、物語の核心にも関わる大きなファクターであったからです。
皆川版でのEXAMシステムは、発動するとパイロットが敵の殺気や攻撃の意思を感じるようになり、それに強い嫌悪感を覚えます。
殺意への強い抵抗感が攻撃性に転じ、パイロットはそれを機体を通して相手にぶつけるのです。
EXAMにおける嫌悪感の元凶。
なぜマリオンはそのような嫌悪感を覚えたか。嫌悪感を与えたのは誰で、何が目的だったのか・・・。
それを知り、ユウはどのように思ったか。どのような行動をしたか。
EXAMシステムを通じて殺意を感じ、敵意に曝され、裁かれる立場となったユウが辿り着いた”答え”とは・・・。
・・・とまあ、ちょっと叙情的に書きましたが、とにかく重要なキーワードなんですよこれは。
今回のたいち版で見られた、殺意の描写。今後ユウがEXAMを使用した際、この描写は伏線となるのか・・・。非常に気になります。
先に「たいち版でのEXAMの影響は機体にある」と言いましたが、この描写をもって、皆川版のようなパイロットへの影響も出る可能性が出てきました。
※2
まああれこれ考えても詮無きことなので、ここはいちブルーファンとして楽しみにしておきますね。
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※1
『オルタEXAMは女性パイロットが搭乗した際、言葉にできない違和感がありクルストもそれを意識した』
『オルタから派生したHADES&ペイルライダーは女性であるクロエが扱っている』
・・・なんだか、物語の”点”が散らばってきた感じですね。
これがどのような”線”で結ばれていくのか・・・?
※2
※たいち版ではパイロットが気絶していたので殺意を感じていなかったのでは?とも思いますが、あくまで「EXAMシステム自体が殺意を感じ取る描写があった」ことに注目しての意見になりますハイ。
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