[テンプレ]サイドストーリズのTHE BLUE DESTINY編について、主に原作ゲームとの比較をメインにしつつ漫画版、小説版などからネタを拾い、従来のものより変化した設定や新しい設定、そして感想などをぼちぼちとまとめていきたいなと思います。
(その他メディア、ゲームも参照していきますが、ウロ覚えな部分も多いので「ここはアレがモトネタでは?」みたいな指摘ありましたら、ドシドシお寄せ下さいませ)
以下、セガサターンソフト機動戦士ガンダム外伝1~3を『原作ゲーム』及び『原作』。
高山瑞穂著の漫画版を『漫画版』。
皆川ゆか著の小説版は『皆川版』、原作ゲーム攻略本収録の千葉智弘氏による小説を『千葉版』。
サイドストーリーズ収録のTHE BLUE DESTINY編は『新ブルー編』と表記します。
また、基本的に『設定資料集』は原作ゲームの設定資料集を指します。
参考までに、原作ゲーム第1巻のセリフ、場面を参照する際はコチラhttp://blue01.nomaki.jp/ssblue01.htmlをどうぞ。
千葉小説場、漫画版については左のカテゴリー”インデックス”内にてそれぞれ解説ページに飛べますので、こちらも参考までにどうぞ。
[ここまで]今回は第2話です。更新ペース遅いのは申し訳ないです。
この調子だと全部まとめ終わるのに1年かかるかもね・・・なんちゃって。
ところで話数のカウントが『第01話』とか『第02話』って、10の位に0が入ってるのって座りが悪いですね。ファイル管理で名前つけてるんじゃないんだから、普通に『第1話』『第2話』って表示して欲しかったです----------
◆第02話『エースパイロット』
・原作ゲームの第1巻ステージ4『ジオンの猛攻』、ステージ5『エースパイロット』を再構成したステージになっています。
原作ステージ3『荒野の死闘』は省略されましたが、一部演出は後のステージに登場します(その辺はまた後日)
先に補足をしておきますと、このエピソードは千葉版にはありません。
また、皆川版は時系列が異なっています。
原作、漫画版、新ブルー編では・・・
暴走ブルー1号機の襲撃→ニューバーン基地での戦い→ミデア墜落と救助、イフリート改との最初の戦い→ミサイル基地攻略作戦及びブルー1号機で初めての出撃
小説版では・・・
暴走ブルー1号機の襲撃→ミデア墜落と救助、イフリート改との最初の戦い→ニューバーン基地での戦い及びブルー1号機での初めての出撃→ミサイル基地攻略作戦
と、なっています。
(補足の補足ですが、ニューバーン基地という名前は皆川版が初出です)
◆ユウの独白、ミッション説明
・部隊の略称について
ユウの独白とモーリンのミッション説明にて第11独立機械化混成部隊が『11部隊』と呼ばれています。この呼称は今回が初出になります。
・部隊の損耗
二小隊が壊滅しユウたちの小隊が残るのみと明言されています。
「11部隊にはMS小隊が三つある」という事になり、これは新ブルー編で明確にされた事柄にあたりますね。
原作ゲームにはこういうった描写なナシ。
漫画版では「9名中5名死亡1名重症」といったセリフがあり、1小隊MS3機とするとやはり2小隊が壊滅したと思われます。
・暴走ブルー襲撃事件について。
新ブルー編では作戦後に緘口令がしかれ、部隊の損耗は作戦中の戦闘によるものと処理されました。
原作にはナシ。
皆川版でも同じく無かった事とされ、「ジオンとの攻防戦でやられたと記録されているのだ」とありました。
漫画版では、ユウ達が上官に襲撃の件を訴えるもあいまいな対応をとられ、結局その日の戦闘記録は内部のハッキングによって消去されました。
・ニューバーン基地
原作ゲームでは特に名前のなかった、海沿いのエネルギープラント基地。皆川版で使われた「ニューバーン基地」という名称が新ブルー編にて採用されたようです。
なお、漫画版では『地球連邦第6方面軍エネルギープラント基地』となっていました。
・基地に11部隊が向かった理由。
新ブルー編では新型のジム受領のためとなっており、このシチュエーションは漫画版がモトネタと思われます。
原作や皆川版だと戦闘データの引渡しや補給・整備が理由でした。
・受領したジム
漫画版ではジムD型(ジム寒冷地仕様)。新ブルー編ではジムコマンドで、それも『先行配備』となっています。
新ブルー編のジムコマンドについてはギャラリーにて解説があり、そこに「GS型と同じ塗装だが中身はG型である」と明記されました。
また、対ドム戦を意識した機体である、といた主旨の記述もありこの点も漫画版と共通しています。
(ただし漫画版ではD型のことを指している)
加えて、受領した新型ジムで慣らし運転も満足に行えない状態で出撃するシチュエーションになっているのは、漫画版がモトネタと思われます。
新型を受領するも、ユウはその性能に満足できないという描写。これは新ブルー編が初となりますが、皆川版では「従来のジムではユウの能力に追いついていない」と指摘される場面がありました。
◆基地戦力
海からの敵MS部隊を食い止める11部隊。基地の戦力は61式戦車のみで、陸からの敵部隊も相手することになります。
細かいところですが、ここでも各メディアで違いが。原作ゲームでは、基地所属と思われるジムコマンドの姿がデモ画面にて確認できます(ドムにやられる役として)。
漫画版では基地にジム部隊が所属。皆川版ではジム、61式戦車が配備されていました。
◆ゲーム中の描写
・海からゴッグ、ハイゴッグが上陸し戦闘で幕開け。他にザクやマゼラアタックも登場します。
原作ゲームではステージ4にてザク、ドムが襲撃。ステージ5でハイゴッグ、ドムの襲撃でした。
漫画版ではハイゴッグ、隊長のツノ付きのゴッグが登場。新ブルー編は漫画版を倣っているのでしょうかね。
なお皆川版ではゴッグ、ズゴック(挿絵ではズゴックE)が登場しました。
ステージ後半、3機のドムが襲撃してきます。ドムは通常のもの。
原作ゲームではステージ4、5ともに肩に赤いカラーリングあり。漫画版ではカスタムされたドムであり、ニムバスの部下が搭乗していました。皆川版ではここでドムは登場しません。
・ハイゴッグ、ザクを倒してステージ前半終了、デモ画面。
ここでの会話はステージ4クリア時の会話とほぼ同じ。
フィリップの「MSパイロットは他の者からエリートと見られており、これくらい出来て当然と思われている」といった内容のセリフに続き、ユウは「そう、これは力を持つものに課せられた義務だ」と言います。これは新ブルー編での描写です。
”力”へのこだわりが強いユウ。これは従来とは違う新しいユウ・カジマ像であり、このセリフはそれを端的に表しているものですね。
ところで、”力を持つ者”としてのユウは、皆川版でも描かれていました。
皆川版のユウは、ニムバスの操縦するBD2号機との最終決戦にて
「”力を持つ者”は、”持たない者”にとって嫉妬や恐れの対象であり、その存在自体が(持たない者にとっての)暴力であり、敵意だと捉えられる」という事に気づきます。
そして、それまでユウは自分が”力を持つ者”だという自覚はありませんでした。
新ブルー編では、前述のセリフから自分が”力を持つ者”という自覚があります。
自覚の有無。この点が新ブルー編ユウと皆川版ユウの大きな違いですね。
ちなみに両者の比較として面白いものに「軍隊というシステムに組み込まれている自分」についての言及があり、理由は違えど、両者ともそれを肯定しているのが面白いところです(厳密には、皆川版は”否定していない”もしくは”消極的肯定”といったところ)。
この辺はステージ3の独白にありますので、次回に詳しく。
ドム3機の襲来、原作ゲームではここで基地所属と思われるジムが撃破される描写がありますが新ブルー編にはありません。
◆ステージクリアのデモムービー
クリア後のセリフは原作ゲームとほぼ同じですが、モーリンが会話に加わっています。
続き、夜空を飛ぶミデア改のムービー。ドムの待ち伏せを受け、アルフの指示で救難信号を発信します。
原作ゲームではミデアは既に襲撃を受け煙を上げていました。アルフは不在で、襲撃したのはイフリート改であることを伺わせるセリフがありました。
漫画版でも襲撃はイフリート改。皆川版でもイフリート改だと思わせる描写がありました。
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◆感想
・『11部隊』という略称は今後もいろいろな場面で使われていきそうな予感。
・ステージ開始デモにて、かわいらしくトコトコと歩くゴッグと、後ろの方でボヨヨ~ンとジャンプしてくるハイゴッグ。
原作ゲームでは、ハイゴッグが水中からジャバー!と飛んできて着地、画面いっぱいに顔がアップになりモノアイがグポォン!という、「ヤバい奴が来た!」感が凄くでていました。
”恐るべき脅威”としてのハイゴッグは、原作のほうが良い演出だったなと思いました。
ところで、ようやっとサイドストーリーズを一通りクリアしました。
まあ、アレな感じでした。最初は別にアリじゃね?と思ってた不満な所も進めるうちに段々と不満が強くなったり・・・。
クロディメ編の締めはナシだわー・・・。スーファミ収録分の話だけで一つのオチを作らなきゃならなかったであろう事情は察するが、それでもやりようはあったろうが・・・。
そもそもピクシーが二丁サブマシンガンじゃなくて90ミリマシンガン一丁使ってるってどういうことだよ。ML編はフレッドが使ってるからそういう仕様かと思ったらピクシー自体がそういう扱いかよ。ピクシーの個性殺してるじゃん。
・・・等々の愚痴はまた後日やるとして、いろいろひっくるめて正直モチベ落ち気味で更新サボってましたごめんなさい。
次回は第3話の予定です。せめて隔週ペースで更新できるよう頑張ります。
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