ブルー祭りの続く今月のガンダムエースの感想を幾つか。
ブルーネタはオイシイと思いつつ、まあ、いろいろと思うところが無いと言ったら嘘になってしまうわけなんですけれども…
ま、いろいろと割り切っていきまショ。
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◆ガンダムEXA(※以下、”漫画版”とは高山瑞穂氏による漫画版ブルーを指します。また、”EXA”、”EXAM”とよく似た表記で混乱を招くので”EXAM”は”エグザム”とカタカナ表記としています)
・ブルーディスティニー3号機改戦闘で破壊された2号機、3号機をアナハイムが回収。エグザム解析のため修復した機体。
陸戦型ガンダムのパーツが手に入らなかったため、頭部はジムで代用されている。
エグザムシステムの完全修復には至っていないが、マリオンがシステムの役割を受け持つことで驚異的な性能を発揮する。
調整段階の3号機改。カラーリングのちぐはぐなのは、2号機と3号機の使えるパーツをミキシングしているからと思われます。
大破した機体を回収、て。
「全て失われたと思ってたけど、実は…」パターン来た。
理由付けとしては一番簡単なんだけど、機体がロストすることでキレイに完結した作品に対して安易にこの手法使うってのはちょっとどうかと思わなくも無い(これはクロボン外伝の最終兵士でも思った)。
まあ、ガンダムに限らず続編ものでは非常によくある手法だから文句言っても仕方ないよなぁ…
・ブルー3号機改&マリオン出撃!マリオンの目的は、エグザムシステムの技術を応用した強化人間プロジェクトの被験者、プロト・ゼロの解放だった。
ニュータイプに反応したゼロが発砲し、両機は激しく火花を散らす…
ブルーが何やらユニコーン的な変身を!
なんだこりゃ!?
これには正直驚いた!
漫画版を意識したセリフかな?
(※余談1)
・正史での結末…?EXAってシミュレータへのダイブとはいえ、シミュ内の出来事は歴史を忠実に再現しているわけだ。
ってーことは、ゼロとマリオンの対決、そして両者戦死も正史上起こったこと…?
エグザム事件の結末としては…そして、かつてどの媒体でも語られてこなかったマリオンの結末としては、悲しすぎないか。
漫画的には、この悲劇を回避するためにレオスが介入して歴史改変!って展開になるだろうし、それがカタルシスなのは理解できる。
理解できるのだが…
うーん、なにか気づいてはいけない事があるような…。
(※余談2)
・千葉版アルフ
強化人間プロジェクトに取り組むアルフ。ニヤリと笑顔。
個人的には小説版アルフの印象が強かったので、これにはなんかワラタw
うん、EXAは千葉氏原作だけあって間違いなく喜々としてやってるわw
(※余談3)
・3号機改の解説
解説ページのこの3号機改って
ガンプラビルダーズの1号機だね。よく見ると影のつけ方が完全に一致。
そういや本編で3号機改が持ってた盾、ガンプラビルダーのと一緒だし。
ビルダー版を参考にしたのかな。
…いえ、だから何だと言われても仕方ないですが気づいたので、一応ね。
※ジムコマンドが装備してることでお馴染みの盾。
あれってジムカスタムやクゥエルも持ってるけど、よく見ると形がちょっと違って、
ジムコマのは上半分の両サイドに穴があるけど、ジムカスタムらは穴がない。
HGUCで2号機についてるのは穴あり版だけど、ビルダーでは穴なし版だった。
EXAの3号機改は穴なしを装備していました。
舞台設定が0083より後の時代だから、設定的ジムカスらの盾を装備していたのかな。
…それとも単にビルダー版のトレースだからか。
いろんな意味で驚きの展開です。
ところでエクストリームガンダムがドモンの教えを経てシャイニングガンダム的な進化をしたなら…
今度はマリオンとの戦いを経てブルー的な進化をしてですね…(以下妄想が暴走なので略)。
(※余談4)
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◆ガンダムKATANA
前回は素立ちで「毒蜘蛛」のみでしたが今回はチャンバラもありで大活躍。
やっぱりアクションは凄く格好良いね。
親の仇を狙うスーチー、仁義に目覚めたコテヅ。
さてはてツルギ親分は両者をどう”裁く”のか…大岡裁き的な意味で。
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◆その他
・弐瓶勉新連載、コネ工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工
おいおい、先月やるって言ってたじゃん。
なんでトライアイドGM(仮)載ってないんだよ。
何かの事情で今回掲載できなかったのかもしれないが、
それにしたって休載の告知、一言も無いぞ。
つーか本誌でトライアイドGM関連に一言も触れてないし、次号予告にも無いし。
まるで、そんなもの最初から存在していなかったかのような通常営業っぷり。
なんだよこれ。
これ、読者に対しても作者に対しても、物凄い不義理じゃね?
先月号の編集後記で、編集長自ら言ってたよなあ
「次号よりついに弐瓶勉先生の漫画が開始しますのでご期待下さい!」って。
編集長の言葉として、それ言ってんだよ?
んで、今月の編集後記で弐瓶勉新連載に一言も触れてなくて、締めが「お台場行くぞー」て。何これ。何だこれ。
なんだこの編集長。
いち雑誌の編集長やってるならもうちょっと自分の言葉に責任持てよ。
せめて、一言でも。
目次に一言でも「都合により休載」とあれば、まだ義理は通せたものを。
「内容は変更になることがあります」で済ます気か?
最低限の礼儀すらなっちゃいないのか。
正直、ダムエー編集部って漫画雑誌の編集部としてはあんまり良い印象無かったけど今回でイメージガタ落ちだよ。
載って無い事は、仕方がなかったかもしれない。
ただ、一言でも。せめて一言でもあれば…。
あーあ。
…ここで言ったところで何がどうなるわけでもないけど、せめて愚痴らせて下さい…。
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※以下の余談は完全に個人の感想になるので興味ない方はスルー推奨。
※余談1
EXAと漫画版に直接的な繋がりがないとはいえ、漫画版が話の基礎になったフシは見受けられたので、
あえて言わせてもらいますが…
マリオンの言う「解放」は、ゼロの中に育つ「蒼い死神」を消し去ることと、エグザムそのものであった自分を消し去る事を意味している。
漫画版でのマリオンも、同じ意味での「解放」を望む描写は確かにあった。
漫画版では、ユウはマリオンの望みを受けてもなお、「消滅による解放」とは別の道を模索することを決意し、それを自身の「戦う理由」とした。
そしてマリオンはユウの決意に涙し、微笑んだのだ。
だから漫画版ユウの決意を反故するような、EXAでのマリオンの行動は、少し残念だった。
かつてのユウの決意は無駄だったのか?と。
エグザムのかけらが残っていたのなら、マリオンのこの行動も止む無しとも思えるが、うーむ…。
まあ「これはこれ、それはそれ」なのは分かってるんだけど、EXAが漫画版を意識していただけに、気になってしまってね。
展開的に、おそらくEXAのマリオンに別の道を示すのはレオスの役割であろうから、そこに救いを期待しとこう。
あと、かつてのユウの決意に思いを馳せるマリオンの描写が少しでもあれば御の字。
うん、これ、個人的感想ね。
※余談2
エグザクターが介入して歴史改変、としてもそれはあくまでシミュ内にパラレル時空が発生してるだけで正史が変わるわけでもないんだよなぁ。
例えるなら、ドラゴンボールにおけるタイムトラベル理論(青年トランクスがタイムスリップしても、彼の時空での破滅は回避できなかったってやつ)に近い。
Oh...どう転んでも詰みやないかい。
ええい、もう、俺、気づかないふりしてしまえ。
全然気づかない。気づかないフリ!
「マリオンのその後は皆さん想像におまかせしますが、私の中ではハッピーエンドが用意されています」これは、設定資料集での、千葉氏によるマリオンへのコメント。
プレイヤーの想像に委ねることで結末をぼやかしつつ、それでいて美しい結末を予感させる素晴らしいコメントだと思っていました。
思っていたのだよ。※余談3
小説版のアルフはニュータイプに対しロマンを抱いているので、たぶん喜々としてプロジェクトには取り組むことは無いでしょう。
小説は派生であり千葉版アルフは本家なので”千葉版”と表記するのは本来失礼かもしれないが、ここでは便宜上そうさせてもらいます。
※余談4
わからないのが、EXAの公式設定っぷり。
ぶっちゃけちゃうと、今後ブルーの話をする時にEXAの設定を公式設定として(もしくは公式設定に近いものとして)当たり前のように話題にしていいのか、それとも「あくまでEXA設定だから」と割り切って話の引き合いに出さなくてもいいのかがわからない。
失礼を承知で言わせてもらうと、この話が仮に二次創作のものだったら俺は諸手を挙げて楽しんでたと思う。
「それはそれ、これはこれ」と完全に割り切れるし、公式設定がどうのこうのなんて微塵も気にせずにいられたから。
なまじ、公式に近いサイドの物語だから、完全に割り切ってしまっていいのか?気になってしまうのだ。
ああ、何か難しく考え過ぎかなあ…。
いやまあ、もっとストレートに言っちゃえば正史ルートでマリオン死亡、ってのを認めたくなくて
屁理屈こねてるだけなんですけれども。
なんだかんだ言ってますが、今後の展開が楽しみなのは、本当。
ゼロとエグザムの関係、ゼロとマリオンのやりとりに「そうきたか!」と感心したのも、正直な感想。
それゆえに、なんだか複雑な心境ではありますが、とりあえず次回に期待したいということで。
[3回]
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