先日、PSPにて『ギレンの野望 アクシズの脅威』が発売されました。ガンダムを題材とした本格シミュレーションゲームであり、毎回収録される描きおろしのイベントムービーも話題となっています。ギレンの野望のムービーといえば、本編で描かれなかった物語の裏側を見せたり、映像化されていないキャラや機体のアニメ化。作品が違うキャラや機体の夢の共演など、ガンダムファンにはたまらない魅力がたくさんあります。そして、ムービーには我らがブルーの面々ももちろん登場しています。ブルーは原作がゲームであるため、こういった形でアニメ化されるのは大変嬉しいことです。
そんなわけで、今回はギレンの野望シリーズのムービー特集。2回に分けて、ムービーに登場するブルーの面々を紹介します。
(今回はあくまで『ジオンの系譜』までのムービーからの紹介です)
ところで『アクシズの脅威』では『ジオンの系譜』のムービーも使用されているのでしょうか?もし使用されているならば、今回紹介するシーンをよくチェックしてみるのも、面白いのではないでしょうか。
まずは、ギレンの野望シリーズを簡単に紹介します。その第1作『機動戦士ガンダム ギレンの野望』は1998年にセガサターンで発売されました。一年戦争を舞台にした本格シミュレーションゲームであり、完全新作のムービーも話題となりました。その後、続編となる『ギレンの野望 ジオンの系譜』が2000年にプレイステーションで発売。舞台は一年戦争からグリプス戦役まで拡大。それに伴い、新規ムービーが追加されました。そして『ジオンの系譜』はドリームキャスト(2000)、プレイステーションポータブル(2005)に移植されました。2002年にはプレイステーション2にて『ギレンの野望 ジオン独立戦争記』が発売。舞台を一年戦争に限定。新キャラの追加&旧キャラの一部を削除。これまでのムービーを使わず、全て新規のものとなりました。(『ジオン独立戦争記』ではブルーの面々、コロニーの落ちた地での面々が削除されたため、ムービーには登場しません)
まずは、『ギレンの野望』からです。
①ムービータイトルは『一年戦争勃発』。それまで設定上のものであった「一週間戦争」が初めて映像化されました。ルウム戦役のシーンに、セイバーフィッシュに乗るユウ・カジマが登場します。この頃のユウについてはもともと特に設定はありませんが、小説版ではトリアーエズのパイロットとしてルウム戦役に参戦していました。
機体には「Y.KAJIMA」の文字があります。このシーン、セガサターン版ではムービーの画質が粗かったため機体の文字はよく確認できませんでした。当時発売された『ギレンの野望 攻略指令書』に収録のムービー絵コンテにて、「パイロットはユウ・カジマ」のト書きが確認できます。
②『ガルマの国葬』。整備ドッグでガルマの国葬、ギレンの演説のTV放送を眺めるユウ・カジマ。この画はガンダムウォーのカードでも使用されていました。
③『最終防衛線攻略』。ア・バオア・クー攻略作戦発動のムービーです。MSハンガーにて、青いジムコマンドのコックピットから出るユウ・カジマ。モーリン、フィリップ、サマナらの姿もあります。
原作でも、ニムバスとの最終決戦を終えてからア・バオア・クー攻略作戦に参加しています。この画は、その後PS2『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』のエースパイロットモードにて、ユウ・カジマのシナリオクリア時にも使用されました。
(公式設定としてアリかどうかは別として、この画を根拠として「ユウ・カジマは専用の青いジム・コマンドに乗っていた」とする話もあります)
④『ジオン本土決戦』。レビル将軍がア・バオア・クー攻略作戦の直前に戦死しなかったとしたら?という歴史のif。ア・バオア・クー占領後、ギレン・ザビからの停戦の申し出を断るとサイド3本土への攻略作戦が提案され、それを発動すると見られるムービーです。このムービーにて、2号機対3号機の最終決戦を描くシーンがあります。
このムービーは、まるで一年戦争を総括しているような内容で個人的に大好きなので、後日改めて紹介してみたいと思います。
『ギレンの野望』はここまで。次回は『ジオンの系譜』で追加されたムービーから紹介します。
[2回]
PR