ブルーと陸ガンの設定画における比較、太ももやら脚やら足やら。
このシリーズは今回で最終回になります。
過去ログは以下の通りです。
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全体・
頭部・
胴体・
背中・
腕・
腰-----
◆太もも、膝関節
ブルーは”くの字”型になっています。
後ろから見ると分かり易いですね。
膝関節(赤色)は同じものと思いきや、形状、大きさが違います。
またブルーは下向きに凸になった部位があります。
◆スネ
この部位の形状が違います。抽出してみると分かりやすいですね。
ブルーのは陸ガンのスパイクをオミットした形状…というわけではなく、パーツそのものが違います。
外側。
ブルーの特徴でもある脚部バーニア&ユニットの存在が、陸ガンとの大きな違い。
また、陸ガンにはビームサーベル・ラック開閉のためのライン(赤線でなぞった部分)がありますが、ブルーにはありません。
(※余談1)
内側。
形状が違います。
ふくらはぎ、足まわりなど。
この形状の違いは誤差の範囲内か、パーツ自体が違うか?ブルーにはディティールが追加されています。
ブルーは、人間で言うとアキレス腱よりちょっと上のあたりにダクトらしきパーツが追加されています。(これ、バーニア?排気口?)
同じ部位、陸ガンには、なにやらパーツが見えています。
◆足
アンクルガートの形状が違います。
また、くるぶしを保護する装甲もちょっと違い、ブルーは点モールドが3つ、陸ガンは4つ。
足首の間接も形状が違います。それぞれの意匠は、それぞれの膝関節と同じようです。
赤色部、同じ6角形でありながら微妙に形状が違います。陸ガンは2つモールドあり。
スリッパも形状が微妙に違います。ブルーはパネルラインあり。
青線でなぞった部分のパネルラインが違います。
カカト形状が微妙に違う。、ブルーはパネルライン無し、陸ガンはあり(緑線でなぞった部分)。
ブルーはカカト底辺の傾斜が、陸ガンより急になっています。
赤枠にあるディティールはブルーのみですね。
※余談1
GFF、HGUCのブルーの場合、陸ガンのように開閉ギミックがあるため、ラインが存在します。
これまで、設定画準拠のイラスト、立体物ではラインが存在しませんでしたが、近年は設定画準拠でありながらラインが存在するケースもあります。設定画を基準にGFF、HGUC等からディティールを拾うというパターンが確立されてきたのではないかと推測。
例:カタナのブルー2号機、スタンダートの1号機、3号機
※解説にたびたび登場する「誤差の範囲内」という表現は、絵的な違いはあれど大河原氏的には同じパーツなのかな?と思ったという意味です。
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こんなところでしょうか。
パッと見は似てるようで細部はこんなに違う両機。
かつてホビージャパンでMG陸ガン改造のブルー1号機を作成したモデラーさんは、このような名言を残しています。
全くもってその通りw
「上腕しか使えねぇ!」は、未だにモデラーの間で語り草になっているとかいないとか。
これだけ違うと、ブルーが陸ガンの改造機という設定に若干怪しい感じがしてきますが、幾つかは「誤差の範囲内」で片付けてしまってもよいかと。
そもそも今回は”設定画における”違いを洗い出しただけなので、ね。
(そういう意味では、HGUCで両機に共通するパーツが多かったのは「設定に合わせて最適化された」と言えなくもないかもしれない。金型の都合とはいえ。)
違いを洗い出したからといって、何がどうなるわけでもありませんが
これも一つのトリビアということで憶えて頂ければ幸いかと。
これにてブルーと陸ガンの比較シリーズはお仕舞いです。
お付き合いいただきありがとうございました。
ところでこのシリーズ、一昨年の夏あたりに始めたことなんですよ。
面倒くさがって間が開きすぎたのは申し訳ないところです。
説明用の画像も、もうちょっと分かり易いものにできるよう精進していきたいですね。
[2回]
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