ガンダム・ワールドの設定というやつは、日々、変化をし続けています。
いわゆる”後付設定”というやつです。
「知っているはずの作品に、いつの間にか新しい設定が追加されている」
ガンダム好きな人なら、そんな体験を一度や二度ならず経験しているのではないでしょうか。
そんなことが日常茶飯事になっているのがガンダム・ワールドなのです。
その是非はさておき、今回はブルーにまつわる、そんなコラムです。
ブルーディスティニー1号機の武器といえば、陸戦型ガンダムも使っている
100mmマシンガンがよく知られています。
外伝IIのパッケージで構えた姿が印象的であり、
さまざまなメディアでブルーが登場したときも、おなじみの100mmを構えていました。
しかし最近、「100mmマシンガンを装備していた」という設定が、変わったようなのです。
こちらは、ゲームセンターで好評稼動中の「機動戦士ガンダム カードビルダー」の
カスタムカード、「サプレッサー」です。
MSの武器に装着する消音器として紹介されていますが、その出典が
「機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー」
となっているのです。
さらに、2枚目を見てみましょう。
こちらは武器カードの「マシンガン」ですが、サプレッサーを
標準装備したマシンガンとなっています。裏の解説によると
「EXAMシステム研究用に製作された機体であるブルーディスティニーが使用していたマシンガン。一般的に連邦軍で使用されていたマシンガンとはデザインが異なり、バレル部分が太くなっている」
と書いてあり、出典も「機動戦士ガンダム外伝 戦慄のブルー」となっています。
…一体、いつの間にこんな設定が?
このカードが発売されたのは2007年の秋ごろですが、
実は「サプレッサーを装着したマシンガンを装備していた、ブルー1号機」自体の存在は、
それより以前から既にありました。
それは、1999年に発売された、カトキハジメによるCG画集”GUNDAM FIX”に
登場したブルー1号機です。
その後2005年12月、”GUNDAM FIX FIGURATION”シリーズにて
ブルー1号機が発売になり、
その際も武器にサプレッサー付きマシンガンが付属していました。
しかしこのサプレッサーは、あくまでカトキハジメ流のアレンジの範疇であり
ブルーディスティニーの設定へのフィードバックは、されていないものと思っていました。
それが、今回カードビルダーによってフィードバックされているのです。
今後、これが公式設定となっていくのか?
たかが武器の設定ですが、そんな細かいところをチェックしてみるのも、
面白いのではないでしょうか。
次回は、ブルーが装備していたサプレッサー付きマシンガンの、
”設定の歴史”を追ってみたいと思います。
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