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機動戦士ガンダム外伝THE BLUE DESTINYについて取り扱うブログです。ブルーディスティニーに関するいろいろなコラムを書いています。

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2024-11-21-Thu 15:27:47 │EDIT
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2011-12-07-Wed 01:15:03 │EDIT

すっかり忘れていた「GUNDAM FIX」のブルーについてサクっと取り上げてみました。
とりあえず、画集自体についてはウィキペディアに解説を譲るとして…
イラストについての感想と補則、雑談などを書いていきます。

(以下、”FIX”は画集『GUNDAM FIX』のイラストを指し、”GFF”はガンダムフィックスフィギュレーションを指します。”アプルーブド版”については過去記事のコチラを参照)


-----
◆イラスト
収録されたブルーのイラストはこちらになります。


見開き2Pで掲載の、迫力あるブルー1号機。個人的にもお気に入りの一枚です。


随所に見られるアレンジが眼を引きます。
…って、写真が小さいですね。まあ、ちゃんとしたのが見たい方は画集を買って頂くとして、以下、目に付いたところをまとめてみました。

・マシンガン
GFFでもお馴染みのサプレッサー付きマシンガンになってますね。
(※余談1)

・頭部

暗くて分かり辛いですが、ジム顔というよりガンダム顔の変化球といった趣で、細いゴーグルの奥でガンダムのデュアルアイが光っても違和感無さそうな感じ。
あと、バルカンポッドが大型化されているのが印象的。ここまでハッキリとしてるのはFIX版のみかな。
この強調されぷっりはガンダムマーク2、はたまたジムスナイパー2WD隊仕様を思わせられる…。なかなかの良アレンジだけにGFFで立体で見てみたかったなぁ(なお、アプルーブド版でもこれは再現されず)。
ああ、でもイラストだと栄えるけど立体化してコレが両方にあったら不恰好になっちゃうかもね。

そして、画像の丸部分…襟元と思われる部位、よく見ると黄色になっています。
こういう配色も珍しいですね。
(※余談2)


・肩装甲

よくみると、丸部分のパーツが若干傾いています。
この部位が可動する(もしくは傾いた形で固定?)って解釈も今のところFIX版のみだろうか。

・脚部バーニアユニット

上部に台形のアクセントが二つありますが、これはアプルーブド版、GFFではオミットされていました。
イラストだと栄えるけど立体にしたとき情報量が多くなって雑多な印象になるからオミットしたのでは…と、勝手な妄想。

---
◆補足
初出は「月刊NEW TYPE」97年5月号になります。
この際掲載されたエッセイは上野俊哉氏によるもの。自身のアニメ・ゲーム論をボスニア・ヘルツェゴビナ紛争後の緊張が続くボスニア、サラエボでの体験を添え、語られていました。(ブルーについては、あまり言及なし)

ちなみに雑誌掲載時のレイアウトはこんな感じでした

紙面の都合で原画の上部分(ちょうど肩あたり)、右端が若干、背景の左側が切れてます。


-----
(※余談1)
このマシンガン、サプレッサーが付いてるし、いわゆる100mmマシンガンと形が違いますよね。
これはカトキ的解釈の100mmマシンガンなのかな?と思ったんですけど…


(画像が暗くて申し訳ないです)
FIX版の陸戦型ガンダムって、いわゆる普通の100mmマシンガンを装備してるんですよ。
…つまり、カトキ的には「ブルー1号機は従来のものとは違うタイプの100mmマシンガンを装備していた」って解釈なんだろうか?
うーん、どういう意図かは、さすがに本人に聞いてみないと分からないなあ。
ちなみに画集ではサプレッサーという表記は無く、「サプレッサー付き」と明言されたのはカードビルダーからだったりする。
サプレッサー設定、定着してるんだかしてないんだか…。最近は見かけませんね。


(※余談2)
これ、正直言って今回の検証で気づきました。今まで気づかなかったのが我ながら情けない。
…あれ?ってーことは、アプルーブド版のブルーの襟元の配色は間違ってなかったってことか!
本当にスイマセンでした!



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2011-09-23-Fri 01:33:09 │EDIT
先日、古本屋にてこんな本を見つけました。



「電撃攻略王スペシャル ガンダムCGワークス GUNDAM DIGITAL ARCHIVES」
発行:メディアワークス
初版発行日:1997年4月15日
企画:B-CLUB編集部

1997年までに発売されたゲーム、PCソフトにおけるガンダムのCGワークスを紹介する本です。
ラインナップは以下の通り。
・GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH (Mac)
・機動戦士ガンダム Ver.2.0 (PlayStation)
・機動戦士ガンダム (SEGA SATURN)
・機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー (SEGA SATURN)
・ガンダムタクティクス-MOBILITY FLEET 0079- (Pippin & Mac & Windows95)
・GUNDAM VIRTUAL MODELER PRO (Mac)


巻末には当時のバンダイ・デジタル・エンタテインメント、バンダイマルチメディア事業部へのインタビューが掲載されています。

当ブログ的には、やはりブルーに関する項目を紹介していきたいと思います。

-----




まず最初に掲載されているのが、これらのイラストです。
出典が明記されていませんでしたが、初出は当時バンダイより刊行されていた雑誌「B-CLUB」になります。それぞれ初出は
外伝1:Vol.131 96年10月号
外伝2:Vol.132 96年11月号
です。

(ブルー1号機のゴーグルが赤くなっていること注目なんですが、その辺の考察は今回は割愛。またの機会に…。また、外伝3に関するイラストがありませんが、B-CLUBにも外伝3イラストはありませんでした…確か。一応、確認はしたのですがイマイチ自信がありません。96年、97年当時のB-CLUBをお持ちの方、よろしければ情報プリーズ!)






ゲームのキービジュアルはじめ、劇中CGやイラストを掲載。
加えて、簡単ですが全ステージの攻略アドバイスが載っています。



---
巻末には、当時のバンダイマルチメディア事業部の浅沼誠氏、高橋一陽氏、稲垣浩文氏へのインタビューが掲載。
その中から、稲垣浩文氏へのインタビューを引用して紹介したいと思います。
ゲーム開発にまつわる、興味深い裏話が語られています。




※以下、赤字、青字は本文より引用(注釈含む)

インタビュアー(PS版ガンダム、SS版ガンダムの企画の話に続き)「外伝」シリーズは?この作品だけ、オリジナルですが?

稲垣:当時、セガさんで「バーチャファイター」を制作された時に開発された技術が、サードパーティーにも公開されたんです。それで、サターンで3Dポリゴンのアニメーションを表現するにあたって飛躍的な進歩があったんです。
で、いろいろと実験してみたんですが、ロボットを使ったゲームに打って付けだったんです。ロボットとなればバンダイの場合やはり「ガンダム」でしょう。
そこで、一番ユーザーがいるファーストガンダムでやることにしたんです。
ただ、今までと同じ「ガンダム」を作っても面白くないので、オリジナルにした訳です。サンライズさんが協力してくださったので、できたのです。
さらにそれを3部作で完結するようにしました。アニメのオリジナルビデオシリーズの感覚ですね。
「外伝」はシリーズ化することで、価格も低くおさえています。ただ、制作に入ってすぐにビデオで「08小隊」が出ることになって、ほとんどコンセプトが同じなんであせりました。
ただ、結果的には、この作品のおかげでいろんな設定が新たに産まれて、「外伝」は作りやすくなりましたね。
ガンダムというメカも、本来はアムロの乗った1機しかいないのですが、「08」で陸戦用ガンダムが出てくれたおかげで、「外伝」もその陸戦用ガンダムを改造した機体ということでブルーディスティニーを出すことができました。



インタビュアー:なぜ、コクピット・ビューになさったんですか?

稲垣:開発当時、サターンのソフトで、コクピット・ビューのゲームがなかったんです。
それと、プレイステーション版の「ガンダム」が、コクピット・ビューで評判が良く、サターンのユーザーもガンダムに乗りたいだろう、という点で。結果的に「外伝」のアンケートハガキでも、コクピット・ビューは、良いという評価を得ましたので。
しかし、東京おもちゃショーで、セガのブースに「ガングリフォン」が展示されていたのを見て、驚いたのを記憶しています。
(注・このソフトもコクピット・ビューを採用しており、「外伝」シリーズより先に発売されてしまった)



インタビュアー:それぞれのソフトの力を入れた点や、苦労話などありますか?
(中略)
浅沼(当時のバンダイメディア事業部開発課主任):「Version2.0」では、コクピットの設定がなくて。テレビ放送時には、きっちり設定されていないんですよ。
それで、よりリアルな物としてああしました。メインの画面が3分割されていますので、ちょっと見にくい部分もありますが、コアファイターのコクピットから考えるとあれが正解に近いはずです。

(中略)
稲垣:「外伝」シリーズも、コクピット・ビューですが、よりゲーム的なレイアウトになっています。メインの画面を大きくとっていますし。
もともと「外伝」でプレイヤーが操縦するブルーは、オリジナルの設定なので、多少自由にできたんです。
ただ、モビルスーツに乗っているという雰囲気を壊さない程度のアレンジですが。



インタビュアー:「外伝」シリーズの制作はどうでしたか?
稲垣:「外伝」シリーズは、立て続けに3作を発表したのがきつかったですね。
1本1本の間の制作期間が短くて。しかも、そのままではなく、システム的にも毎回進化させていったので。それに3部作でデータを引き継げる形にしたのですが、これがやっかいでした。システムをいじっているのに引き継ぐというのが、結構大変でして。スタッフもわたしも、死にました。



インタビュアー:物語は、どのようにして決められたのですか?
稲垣:はじめはジオンでプレイするような物も考えていたんです。でも、ジオンでプレイすると、敵がジムとボールしかいなくなってしまうんですよね。
これではあまりに寂しいので、今の連邦側をプレイする形になったんです。
物語も3Dシューティングというシステムの性格上、あまり複雑な物ができなくて、はじめに作った物はあえなくボツにしました。
そのボツ物語から、仕様に合わせて組み直したのが、現在のストーリーです。
3部作ですので、プレイヤーが興味を失わないように大きな謎を設定して、引っ張る形になっています。





※ここまで※
---
初めて見る情報が幾つかありますが、ほぼ、「機動戦士ガンダム外伝 設定資料集」に収録された”スタッフ座談会”で語られていた内容と被っていますね。

と、いうわけで”スタッフ座談会”の内容から補足をしつつ、個人的に興味深かった点をいくつか。

>で、いろいろと実験してみたんですが、ロボットを使ったゲームに打って付けだったんです
この辺りはスタッフ座談会でも語られていますね。
ガンダムは無理と言われていて、試しにザクを作ってみたら出来たので「行けそうじゃん!」という感じだったみたいです。

>しかし、東京おもちゃショーで、セガのブースに「ガングリフォン」が展示されていたのを見て、驚いたのを記憶しています。
96年に東京ゲームショーが開催される以前は、おもちゃショーでゲームが展示されていました。
と、いうことはガングリフォンの展示は95年のおもちゃショーになりますかね?
そのころには「外伝」の企画はスタートしていたようです。
ガングリフォンは”ロボットシミュレーター”とか”戦場シミュレーター”といった趣きがあるため、
同じ3Dロボットものでもスピード感のある外伝シリーズは上手く差別化できているなあというのが、個人的感想。


>制作に入ってすぐにビデオで「08小隊」が出ることになって、ほとんどコンセプトが同じなんであせりました。
企画自体はブルーの方が先だったのか。08小隊のスタートを受けて始まった企画…かと勝手に勘違いしていました。
コンセプトが同じ、ってのは量産型MSで小隊を組んで戦うってあたりでしょうか。
加えて、「外伝」はコクピットビューということで複雑なストーリー展開が出来ないこともあり
当初はニュータイプ色の無いものを目指していたようでした(※1)。ミリタリー色の強いストーリー、という点も被ってしまっていたようですね。
結果的には、ニュータイプ要素のおかげで08小隊を差別化出来て良かったと思います。


>よりゲーム的なレイアウトになっています。メインの画面を大きくとっていますし。
 もともと「外伝」でプレイヤーが操縦するブルーは、オリジナルの設定なので、多少自由にできたんです。

ブルーのコクピットハッチが陸ガンのと形状が違うのは、この辺りが理由かも?
陸ガンのハッチのままだと、画面中央に線が入ってしまうから、そうならない形のハッチにしたのかも。
…と、いいつつブルーのハッチの形って陸ガン初期案のものと同じなんですよね※2。
初期案のハッチの方がゲーム的に都合が良かったから、そのまま使ったのかも・・・。





※1 ニュータイプ色の無いものを目指していた、というのは設定資料集、スタッフ座談会のアートディレクターのコメントより。
本文中にもある「はじめに作った物」で既にニュータイプ要素やEXAMの設定があり、
ストーリーはゲーム向きではなかったがそういった要素は残して再構成していった、という趣旨のコメントがあります。

※2 陸ガン初期案のデザインを流用したのがブルー、というのは有名な話ですね。
ハッチの形に限らず、初期案には陸ガンよりブルーに近い部分が多数みられます。
なお、陸ガン初期案のイラストは「大河原邦男 GUNDAM DESIGN WORKS」という本に収録されています。
当ブログでも、いつか特集してみたいと思います。いつか…。



-----
こんなところでしょうか。
「外伝」に限らず、90年代後半のガンダムゲーム事情が伺える本となっていますので
興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。



余談
>「Version2.0」では、コクピットの設定がなくて。テレビ放送時には、きっちり設定されていないんですよ。
あれ?設定は知らないけど、設定なら放送時には既にあったような気がしなくもない…
そういえばSS版ガンダムのアニメパートのコクピットデザインって確かカトキハジメがやってたはず。
やっぱりコクピット設定がないから、カトキハジメが新しくデザインしていたのかな?

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2011-02-14-Mon 20:03:34 │EDIT
ホビージャパンMOOK『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニング ビジュアルガイド』を買いました。
今回は本書の紹介を簡単にやってみましょ。


※ブログのカテゴリ上では「ブルー・書籍」に分けてあるけど、ぶっちゃけブルー関連は少ないよ。
-----
まずは当ブログ的にはブルーディスティニー関連をピックアップ。

本書に載ってるブルー関連は1/2ページ。
スタッフインタビューでも触れられていませんでした。
なぜブルーがチョイスされたか、その理由が知りたかったのだが…
まあ、脇キャラだから仕方ないけど残念といえば残念。

アニメで使用されたのは、HGUC版ではなくゲーム設定画をベースにしたものであることがわかります。Hi-νがプラモ画準拠っぽかったので(HGUC?MG?)ブルーもそうなるか、と思いきや本編はゲーム設定画準拠。
これは個人的には嬉しい誤算でした。

ゲーム設定画とアニメ設定画を並べてみましょう。

正面

1号機と2号機のコンパチであることは一目瞭然。
色指定がゲーム用とは若干違う蒼色になっています。
また、ゲーム設定画ではうっすらと青みの入った灰色だった各関節部が、
アニメ画でははっきりとした灰色になっています。
なお股間の装甲はゲーム・アニメ設定画ともに蒼ですが劇中では灰色になっていました。

背面

バックパックが2号機なので、2号機も一緒に並べてみました。
バーニア外側の色が違いますね。
ちゃんと脚バーニアは、劇中では中割りでわずかに確認できる程度ですが設定画ではちゃんと宇宙用になってるのが芸コマ。

えー、ブルーに関してはこれくらいでしょうか。

---
次は本書について簡単に紹介。


表紙


本編のストーリーガイド



メインどころのモビルスーツはカラー、作画参考設定画を収録。


脇役のモビルスーツもフォロー。


登場キャラも脇役を含めて簡単に紹介。


本編の小ネタ、突っ込みどころをあまさずフォローしているので
改めて本編を見て再チェックしてみるのもまた一興かと。


ビギニングガンダムを使って、初心者向けガンプラ講座も収録


本編に登場したすべてのモビルスーツのガンプラ案内
チョイ役も、どこに登場していたかが解説されているのが親切。


ガンプラビルダーズの世界観、小物などを解説。


加えて読み物としてスタッフインタビューを収録。
収録スタッフは以下の通り
・馬場俊明(バンダイホビー事業部)
・黒田洋介(脚本)
・重田敦司(メカデザイン、作画監督)
・海老川兼武(メカニックデザイン)
・松尾衡(監督)
※インタビューはそれぞれ1ページ。監督のみ2ページ。

ガンプラビルダーズ制作にかける思い、ウラ話など本編のファンなら読みどころ満載。
面白かった裏話をちょっと紹介します。
・ベアッガイは、キャラホビ2008にて餅ネコ堂というディーラーが出していたクマッガイがモトネタ。
あまりに良いアイデアだったので了解を求めたところ快諾され、晴れてベアッガイが誕生した。
もし駄目だった場合、バウを犬にするつもりで、ラフまで描いていた。
武器をとればかわいいワンちゃんになるとか。

…バウ犬、見てみたい!
 ラフ画が未収録なのは残念。せっかくだから何かの機会にお披露目してほしいなあ。

・スーパーカスタムザクF2000は「ゴテゴテした凶悪なやつ」というオーダーを受け、
そこから海老川氏が「子供だったらどうするか」という発想でデザインされた。
主人公のクラスメートでライバル的キャラがF2ザクを改造する、という話想像していたが
本編では大学生キャラだったので驚いたとか。
なお、「世界のあらゆる武術、戦術、戦闘パターンがインプットされており、あまりにも強すぎてアクシズの最下層に封印されていた」
というタッツンの厨設定は海老川氏のアイデア。

…いや、タッツンの厨っぷりは大学生だからこそ妙にリアリティがw
 子供のころに描いていた妄想を、大人になって技術がついた頃に実現させちゃった、みたいな。
 はっちゃけたオレ設定・厨設定全開の機体で暴れるなんて、かつて誰もが一度は夢見た(?)ことなのでタッツンには妙に親近感が沸いちゃうなぁ。
 海老川氏グッジョブ。


監督、松雄氏のインタビューにて
「自分が買った玩具の武器は全部使いたいよね」と、
ギミックの全部見せにこだわった旨が語られていました。
ブルーのビームサーベル取り出しの映像化は、そういったこだわりから描かれたのでしょうね。
(欲を言うなら胸部バルカンとか胸部ミサイルも見たかったけど、
 尺の都合もある中で脇役のブルーに活躍の場を与え、あれを映像化してもらっただけでも大満足)

-----
と、いうわけで紹介終わり。
欲を言えば美術設定が収録してあれば、なお良かったなあ。
特にAパーツ(第1話)あたり。それはつまり、バンダイホビーセンターをもっと見せてくれ、ってことなんですが…!
キャラクター紹介やメインモビルスーツの詳細、本編の小ネタのフォロー、そしてスタッフインタビューなど
本編を楽しんだ方には読みどころ満載な内容でした。
興味がある方は、是非手にとってみてはいかがでしょうか。

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2010-04-19-Mon 01:31:26 │EDIT
今回紹介するのはコチラ。


Katoki Hajime DESIGN&PRODUCTS
APPROVED GUNDAM
(カトキハジメ デザイン アンド プロダクツ
 アプループド ガンダム)

◆2003年までにカトキハジメが手がけた
MG、HGUC、GUNDAM FIX FIGURATION(以下、GFF)などの
製品(プロダクツ)と、その開発用画稿を収録したデザインワーク集。
カラー写真で多数収録し、カトキ氏の関わった製品のカタログともいえる内容となっています。


2003年9月24日、角川書店より発売。

◆本書のための特別企画として
実際の製品と同一の手法でカトキ氏が監修しモデラーがつくり起こした模型が掲載、
(本書では”トライアル・モデル”と呼ばれる)
そのトライアル・モデルの一つにブルーディスティニー1号機が取り上げられました。
と、いうわけで当ブログ的にはこれが本題。
GFF版とは違う、もうひとつのカトキ版ブルー。
こちらをピックアップしてみたいと思います。

※以下、次のように略称を表記します。
”FIX版”…画集『GUNDAM FIX』収録のイラスト
”GFF版”…フィギュア『GUNDAM FIX FIGURATION』
”トライアル版”…本書収録の作例。新商品のためのトライアルモデル、という意味ではない。




こちらがトライアル版のブルー1号機。
MG陸戦型ガンダムをベース、MG陸ガン用ブルーディスティニー改造キットを使用し
FIX版ブルー1号機の立体化を目指して製作されました。
(そのはずなのに、なぜ襟が黄色になったんだ?)
<訂正>
画集GUNDAM FIXでは、ちゃんと黄色でした!





立体化にあたり、頭部をカトキ氏が新規に描き起し。



同じくFIX版では不明瞭だった武器、シールドについても
今回のために描き起こされました。

マシンガンは、
通常の100mmマシンガンにサプレッサーをつけたような
デザインになっています。
このようにしたカトキ氏の意図を知りたいところですが、
残念ながら詳細な表記はなく、単純に「ライフル」と解説されていました。
(※余談1)

なお、本書の出版された当時(2003年)は
GFF版ブルーについての情報は一切無く、
この作例の4年後(2007年)にGFF版は発売されました。
GFF版とトライアル版の関連は不明ですが、
同じカトキ氏監修ということで共通する意匠は多くみられますね。
(とりあえず、このトライアル・モデル=GFF版の試作、
 というわけでは無さそうです)


本書のトライアル・モデルは
Ex-Sガンダム、ゼク・ツヴァイ、プロトタイプガンダム、
ガンダム、G3、G04、G05、ブルー1号機、ウイングガンダム。
それぞれの模型写真を数点で1~2ページ、
そしてカトキ氏の指示書きがモノクロページで小さく載っており、
それぞれの担当モデラーのコメントが収録されています。

---
そのほか、本書の内容を紹介します。
◆GFFはもちろんMGやHGUCの開発用画稿も多数収録。


画稿にはカトキ氏の指示書きもしっかり載っています。
(紙面の都合上、文字が読み辛い箇所がありますが)
カトキ氏がどういった意図でリファインしたのか。
そして、どういった所に気を遣っていたか。
丁重な仕事ぶりが伺える興味深い資料となっており、
「模型誌に載る開発画稿だけじゃ満足できない!」
「もっと詳細に画稿を見たい!」といった方にはオススメの内容です。
(といっても出版が2003年なので最近の画稿はありませんが)

◆2003年当時の最新ガンダムゲームPS2版『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』について
カトキ氏を交えた開発者インタビューもあり。
(ガンダム4号機、5号機のリファインを始めパッケージデザインにカトキ氏が関わっていたため)

サンライズとバンダイビデオゲーム事業部の連携、
『機動戦士ガンダム外伝』シリーズ、『ジオニックフロント』を経て
『宇宙、閃光の果てに…』で4号機、5号機が登場するに至った経緯、
またそのリファインについてが語られています。
(『THE BLUEDESTINY』についての言及もありしたが、
 特に大きく取り上げていたわけでもなかったので割愛)

◆HGUCシリーズの立ち上げについて、
当時ホビー事業部のガンプラ担当だった菊池智啓氏とカトキ氏のインタビューも収録。
きっかけとなったHGグフカスタムに始まり、
シリーズコンセプト確立への紆余曲折、試行錯誤についての
興味深いインタビューが掲載されています。

ところで、カトキ氏(うじ)と菊池氏(うじ)といえば







なイメージだったので、このマジメな対談には
少々面食らってしまった(失礼)
※注!これら5枚の画像はアプルーブド・ガンダムに収録されていません。
-----
と、いうわけで『アプルーブド・ガンダム』の紹介でした。
ガンダムプロダクツにかけるカトキ氏とバンダイの各事業部の
努力と情熱が伺える一冊。
現在、出版より7年がたちその間にも多くのプロダクツが世に出ています。
2004年以降の画稿を収録した続刊を期待したいところです。

(おかしい…。キクチン画像がやけに多かった気が…)
-----

※余談1
「ブルー1号機の使用したマシンガンにはサプレッサーがついている」
なんて設定を見かけ、その初出はどこなのだろう?と思い
本書に行き当たったものの、詳しい記述はありませんでした。

今のところ…
『デザイン…アプルーブド・ガンダムのトライアル版が初出。
設定…カードビルダー版が初出。
トライアル版から流用したデザインであるGFF版ブルーのマシンガンを
サプレッサー付きのものと解釈して設定付けたのがカードビルダー』
というのが私的結論。
まあ、そもそも「サプレッサー付き」がどこまでオフィシャルなのかは
わからないんだけどね。

ブルー1号機とサプレッサーについては
以下の過去記事を参照のこと
◆唸れ、サプレッサー!
その1
その2
その3



※余談2
トライアル・モデルの企画について私的な感想。
このトライアル・モデルは本書のための企画として実際のカトキ監修の製品と
同じ手法で作られた模型である、というのは前述の通り。
本の宣伝でもそれをウリにした広告が当時のガンダムエースに載っていました。
ですので、開発画稿からどのような経緯で立体化されたかを
トライアル・モデルを使って詳細に解説しているのかと思っていましたが、
実際はそこまで詳細な内容ではありませんでした。
担当モデラーのコメントからそれらは伺えそうですが、
そこまでプラモの作成に熟知していない自分としてはいまいちピンと来ず。
トライアル・モデルは確かに格好良かっただけに、そこが残念でした。
完成品をいきなり見せるんじゃなくて、それまでの
どれだけトライ&エラーがあったかを写真つきでだな…(以下略)

さらに言うならば、このトライアル版ブルー1号機について知ることのみが
この本の購入動機だっただけに、ブルーの画稿が小さく数点しか載っていなかったのも残念でした。
さらにさらに言うならばもっと完成品のブルーのために
ページと写真をを使ってだな…(以下略)

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2010-03-24-Wed 23:49:48 │EDIT
馬超ブルーディスティニーが主役の『BB戦士三国伝 戦神決闘編』のコミックス、
第1巻が2月下旬に発売されました。


表紙


表紙+オビ


裏表紙



馬超に扮する作者、津島直人氏の自画像とコメント。

---
物語は馬超の故郷、涼州が機賀(ぎが)軍に襲われるところから始まります。
親友の龐徳(ほうとく)と共に村を守った馬超だが、彼ら2人には秘密があった。
怒りと憎しみにかられた時、我を失い破壊の限りをつくす”闇の血”を引く末裔であることだ。
戦乱の中、小さな幸せを掴んだ二人であったが
機賀の魔の手が、再び村に迫っていた…。

親友との別れ、新たな脅威、そして新たな仲間との出会いを経て
馬超は何を見るのか…

---
さて、芭蕉の親友、龐徳を演じるモビルスーツなんと…

イフリートです!

というわけで前半はイフリートも大活躍。

子供を抱えて敵陣を破る龐徳!
そして

ブルーとイフリート、夢の共闘が実現。
この組み合わせは俺得過ぎる!
他にも、子供に乗馬を教えたり
村の子供と戯れる馬超、龐徳の微笑ましいシーンがあったりします。


もちろん馬超も大活躍!






古き良き少年漫画の王道を貫く、熱血のストーリーです。
津島先生…、己の血を沸騰し堪能させていただきました!

掲載誌はケロケロエースなので、出版は角川書店です。
ガンダムエースのコミックスのコーナーで、一緒に並べられていると思われますので、
ブルー好きの方、かつてSDガンダムを愛した方は一度チェックしてみては。
(…といってもSDガンダムファンは当然チェック済みでしょうね)
もちろん、イフリート好きもね!


---
余談。
龐徳はかつて、闇の血に溺れた父と対峙した過去がありますが
その父を演じているのは

イフリート改。
過去の回想の1コマのみの登場です。
(劇中でキャプションはないですが、肩の意匠からみて間違いないでしょう)

うーん、正直イフリートとイフリート改の配役は逆なんじゃないかな?
”闇の血”のモチーフがEXAMシステムならば
EXAMを搭載していたのはイフリート改だし、
開発系譜もイフリート→イフリート改なので
父→子の関係もしっくりきますし。
なんでこの配役になったんだろう?
そこだけが疑問。

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男性
自己紹介:
「機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー」や一部ガンダム外伝系のネタを取り扱ってます。設定の考察よりも、設定の成り立ちや変遷を追ってます。まあ、参考程度に。

一年くらい更新を休んでましたが戻ってきました。

過去記事のは「カテゴリー」の「記事インデックス」、もしくはそれぞれの項目を参照。セガサターンソフト「機動戦士ガンダム外伝」の情報及び過去のブルー関連フィギュア、カード(2004年頃まで)についてはHP:蒼色一号を参照のこと。
メール:tdfuh1abg@hotmail.com(@は半角)
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