2006年11月2日発売、カードダスマスターズ ガンダムクロニクル~ポケットの中の戦争編~
機動戦士ガンダムを扱ったカードシリーズです。今回紹介する第2弾はMSV、OVA、ゲームなど計10作品から「これでもか!」と言わんばかりの1年戦争モノ特集でした。1年戦争モノ雑食家としては垂涎のラインナップです。また、「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」で使えるカードが同梱されていました。
今回紹介するのは同梱のカードビルダーではなく主にトレーディングカードです。表がイラスト、裏が解説となっています。
先に言っておきますが、今回紹介するカードのテキスト等には「このテキストを書いた人は原作の設定をよく知らないんじゃないか? 」と思わせる怪しい記述があります。が、今回はあくまでカードとしての紹介なので設定考証などの面倒な話は(なるべく)ナシです。
(あくまで、個人的にそう思うだけです。どこかで設定が変わっていて、単にそれを知らないだけかもしれません)
ブルーディスティニー1号機
データ採取用の車両とケーブルで繋がる1号機。
イラストは、マンガ版第1話のイメージでしょうか。
裏のテキストには
『1号機のパイロットには、シミュレーターでアムロ・レイのガンダムに勝利を収めたユウ・カジマ少尉が抜擢された』
と、書いてあります。
(以下、細かいツッコミ。『うるせーこの設定馬鹿!』と思う方は読み飛ばしてください)
初めて聞いた設定なんですが。なんじゃこりゃ。
この記述は、”アムロの乗るガンダムとの対戦シミュレーターに、ユウが勝利した”という設定から ライターが適当に話を膨らませたのではないだろうか?と勘ぐってしまいます。
第一、ゲーム本編に登場したシミュレーターはRX-78-2ガンダム対ブルー3号機。1号機に乗る以前にそんなもの、やるはずがありません。
ゲーム本編とは違うシミュレーターだとしたら、時期からいってオデッサ作戦直後あたりまでのアムロのデータを使用したシミュレーターだろうか?
ユウがブルーに乗るきっかけについて、原作ゲーム中では「あんたの腕を見込んで、こいつをまかせるぜ」とアルフに言われていますが、詳細な理由は特に説明されていません。
(ここで言う「あんたの腕」は、アルフの目の前で、イフリート改をジムで退けた実力を指すのでしょうか?)
その他、参考までに小説版、マンガ版、攻略本付録の小説では…
小説版:ホワイトベース隊がジャブローに到着。アムロのガンダムに搭載された学習型コンピュータで蓄積されてきた実戦データが優秀すぎたので ユウたちはこれ以上実戦データを集める必要がなくなり、 実験部隊としての役割も無くなってしまった。 変わりに、EXAMシステム搭載MSの実験部隊としての役割が与えられた。
マンガ版:暴走したブルー1号機を撃退したユウの実力が、アルフの目にとまった。
攻略本付録の小説:マンガ版と同じ。
攻略本付録の小説は、原作ゲームの脚本担当の千葉智宏氏によるものなので、理由としてはそちらが正しいのかもしれません。
ブルーディスティニー2号機
ブルーディスティニー3号機
ホログラム仕様のカードで、キラキラと光を反射します。
盾が陸戦シールドなのは、この構図で大型の盾だと全体が隠れてしまうからでしょうか。
カード裏にモビルスーツ開発のフローチャートがありますが、
なんと『RX-79BD-3[ブルーディスティニー3号機]→RX-78GP04G[ガンダム試作4号機]』と書かれています。
いつからそんな設定になったんだ?
あまりに脈絡がない。特に言及する気も起こらないのでスルーします。
イフリート改
モビルスーツ開発のフローチャート、
MS-08TX[イフリート]から繋げればいいのに、なんでイフリートの前身であるYMS-08A[高機動試作機]から繋がっているんだ?
プロトタイプドムも、イフリート改からの発展は無いでしょ。イフリート改はあくまでEXAMシステムのための試験機なんだから、機体データとか設計思想が後継のMSに繋がるわけがない。そこで系譜は止まるはず。
高機動試作機もしくはイフリートからプロトタイプドムに繋がるならまだ分かるけどさ。
ユウ・カジマ
ホログラム仕様です。
ここにも”ガンダムにシミュレーターに勝利したため一号機に”云々の記述があります。
ちなみに「過去、偵察任務中にジオン公国群のMSに遭遇し~」は、もとからの設定です。
ニムバス・シュターゼン
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以上です。結局、どうでもいい設定考証ばかり書いてしまいましたが…。
その他コロ落ちやCROSS DIMENSION0079の面々のカードもあるので、いつか紹介してみたいと思います。
カードビルダーについても、いつの日か。
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